男女遭遇【9】
みみ氏!!
男は、赴いた。
3月16日、御殿会議城に行けば会える。
その情報は、正しかった。
男は、女に、遭った。
3月3日、刻を刻む少女との出逢い。
3月9日、少女との再会。
その時、肖像写真を一枚だけ無作為に引いた。
《キングテレサ姫=みみ氏》
電脳世界で、情報蒐集。
かなりの情報を得た。
光姫とは、真逆。
闇姫で吸血鬼として生きる永遠の334歳。
知性の深さを感じさせる存在。
智慧ある生命体。
己の弱さを自認し、力を求める偶像。
お酒をこよなく愛する女。
未知なる情報を求めて、会いに来た男。
観察し観測し観想する。
『男にとって女は、最大の謎』
その謎の全てを受け入れて、解きほぐしてゆく。
全てを識り尽くすために。
直接、遭遇して、理解が、深まった。
それとともに、未知の謎も、湧き出す。
なぜ?何故?ナゼ?なぜ?何故?ナゼ?
興味深い。
非常に興味深い対象。
既に男は、魅了されていた。
魅惑的魔女の魅力に魅入られていた。
蠱惑的吸血鬼は、男の好奇心を正確に掴み取っていた。
魔性の女は、正しい男を、絡めとろうとしていた。
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男女遭遇【10】に続く
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令和41日目06/10月曜日。
平和の仕事、楠葉、塾講師、その後。
21:40みみ氏に遭遇。
御殿会議城の扉を開けて中に入る。
そこでは、初めて見る偶像と目が合う。
?
みみ氏、あみる、しーたん、めろ、そして、安眠。
あんみん?
安らかに眠れ、の、安眠?
他の四名は、顔見知り。
だから、彼女は、安眠のはず。
その彼女と、しばし見つめ合う。
ここでは、間違いなく初めて会う少女。
だが、しかし、知っている?
いつもの席につく。
「まさおさま、おはよう」
「おはよう、みみ氏さま」
闇姫と挨拶を交わす。
めろ偶像からのおもてなし。
いつもの飲み物が、運ばれてくる。
少し話しをして去っていく。
ほどなくして、先程の少女が、来る。
まっすぐ、近づいてくる。
そして、すぐ横にやってきた。
その彼女に、声をかけた。
「ひさしぶり」
あとがき
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