令和二十五日目
一日の始まりは、恋をするところから始まる。
シアワセな一日にするために、恋をする。
今日という日は、貴重で大切な刻。
素敵な素晴らしい時間。
同じ日は、二度と無い。
どう過ごすのかは、各自の自由。
記念すべき日にするのも、無為に過ごすのも自由。
私が、『道』であり『真理』であり『命』。
日々削られ続けている『魂』という『命』。
その『命』の灯火を代価に今を生きる。
労働契約時間を、少し過ぎて自由の身になる。
社員証を機械に通し認証されたら自由の刻。
打刻して、自由の身体を手に入れる。
精神は、シアワセで満ちあふれている。
女神からの返信で舞い上がっている。
女神のもとに帰れる喜びに浸る。
急いで着替えて、駅に向かいながら、浸る。
シアワセに浸る。
『小説家になろう』の、電脳世界に浸る。
さすがに、時間が、足りない。
今週は、五回目の投稿。
稀な事例だ。
月火木金土の土曜日。
嬉しい、だが、書く時間が、無い。
秘密屋敷で、二時間あれば、いけるか?
そう思いながら、電車内で、指を動かす。
そして、結局、途中のまま投稿。
その夜に仕上げる事となった。
梅ゼリーを頼んだのは、『愛ゆえに』。
そんなかっこいいセリフを考えた。
そして、彼女に言ってみる。
無邪気に喜ぶ笑顔が、見れて嬉しくなる。
「けど、大丈夫ですか?」
「うきゅう(なにが)?」
「お腹ですよ、五つも食べれますか?」
少し考えて答える。
「大丈夫」
根拠もなく言ったわけでは、無い。
多分、平気だし、壊れたら壊れたで良き経験。
特に問題無い、と、頭の中で考えを巡らす。
その上で、そう答えた。
心配されて、嬉しかったりする。
優しい彼女だ。
ゆめ後輩と戯れた後、注文した時のお話し。
彼女に、後輩が、五月五日に出来た。
それも、二名同時に。
つくも【憑喪】と、ゆめ【ゆめ】。
ゆめは、平仮名だそうだ。
男が、ゆめ後輩に会うのは、二度目。
女神が、ゆめ後輩に会うのは、今日初めて。
彼女にとって、一緒にお給仕する仲間。
先輩として後輩達にどう接するのか、楽しみだ。
そんな彼女は、いつもと違う髪型や髪飾り。
記念写真を頼む。
一緒に、ゆめ後輩のも頼む。
彼女が、ゆめ後輩を撮影する。
そして、ゆめ後輩が、彼女を撮影する。
慣れてない後輩に撮影の仕方を教える彼女。
優しく丁寧に教える彼女。
様子をチラリと窺う給仕長。
可愛いさと気品を併せ持つ革命長。
高格式伝統重視の美少女屋敷長。
この秘密屋敷の求心力。
女王が、いなくなれば、崩壊分裂する世界。
ここは、長の城であり故郷であり夢。
給仕長の内宇宙こそが、概念喫茶の重要な柱。
雪見給仕者を見ると、ホッとする。
少女乙女の中で、概念を一番理解している。
一番理解するために思考し行動しているのが、姫。
長と同じ制服で、らぎちゃまの良き理解者。
映像系の幻視を、脳内再生できる美少女給仕者。
立派な給仕者の道を歩む修行中姫。
どんな夢を見てどんな夢を現実化するのか。
楽しみ。
少し慣れて打ち解けた新米給仕者。
先輩との距離も少しは、近づいた。
給仕長の頭痛の種は、減っただろうか?
最近、体調が、思わしく無い革命長。
長としての問題が、山積みしている。
屋敷内だけでも結構な数量だ。
損益分岐点などの金勘定も存続の為に必要。
それにも増して教育問題が、最優先項目。
季節の変わり目、疲労の積み重ね、問題山積み。
体調を崩し、健康に赤信号。
相棒として負担を軽減したいところだ。
記念写真も撮り終え、いよいよ執筆に集中。
その前に、梅ゼリーが、まだある事を聴く。
残り五つある、との事。
前日に一番乗りで特製パフェと共に頂いた。
パフェは、すでに完売。
との事なので、梅ゼリーを頼もうとする。
そんな時だった。
人間様が、屋敷内に乱入してきた。
人間様が、静かな雰囲気をぶち壊す。
空気を、汚す人間様。
味覚障害の舌を持つ人間様。
心を理解しようともしない人間様。
反応して、梅ゼリーを、買い占めた。
そして、時間をかけて味わった。
心ゆくまで、給仕長と女神の愛を味わい尽くす。
心理障壁をはってやり過ごす。
見たくも無いし、話しをするなど論外。
意思共有不可能な人間様。
大声で給仕者を、呼び捨てでがなりたてる。
かってに立ち上がり目の前を横切る人間様。
カーテン越しにのぞいて、また横切る。
長椅子に寝転んだり歩き回ったり。
やりたい放題している人間様。
優しい女神が、対応するが、正しくない対応。
後から、謝りにきてくれる彼女。
もちろん、許す。
例え、殺されても謝られれば許す。
それが、正しい男の生きる道。
現状は、把握している彼女。
だが、どうすればいいか、解っていない。
分からないまま反応している状態。
『甘いな』
ちゃんづけで呼ばれる理由だ。
だからこそ、愛おしい。
好きで惚れて愛する女神様。
それ故に、不快指数は、高い。
人間様に対する憎悪の感情。
気に入らない。
存在している事自体が、気に入らない。
ハラワタが、煮えくりかえる感覚を楽しむ。
笑いをこらえる。
哄笑しそうになるのを堪える。
身体が、熱を帯びる。
ハラワタが、ウゴメク。
感情の躍動を感じつつ、頭を冷やす。
頭脳を明晰にする。
冷静に、論理思考を、推し進める。
孫子の兵法、五輪書、六韜三略。
共通項目は、不戦必勝。
戦わずして、目的達成する事を至上とする。
全ては、時。
革命が、次の段階に移行する時が、きた。
それだけの事だ。
思考は、集中力を、必要とする。
結局、執筆予定は、夜に回された。
代わりに考えなければならない事が、できた。
人類駆逐計画を頭の中で練り回す。
煮えくりかえる感情を活力にして思考する。
もうすぐだ。
もう間も無くだ。
滅びるのでは、無い。
我ラで滅ぼす。
予言の書に従い、我ラで滅ぼす。
預言を実行し、我ラで歴史を、削り尽くす。
そして、少女乙女達による清福社会を始める。
『新世紀ラヒメガミサマ』の到来。
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令和二十六日目【次乃舞台】に続く
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令和二十六日、令和二十七日。
闇姫様に、歌を捧げて頂く。
Can You Keep A Secret ?
『ナイショにできる?』
あとがき
接客業における基本は、『気』であり『心』。
間違えると、大変な事になる。
店舗の存続が、危うくなる。
客が、大声を出したり、寝たり、絡んだり。
正しい対応が、求められる。
考えなしに、行動すると、危険。
接客業において、笑顔は、必要。
だが、笑顔を見せては、ならない時もある。
秩序を、乱すモノには、毅然とした対応。
大声を出したりされた時。
静かにするように注意しなければならない。
立ち上がりうろつく客に対する時。
教育は、大切。
給仕長が、もっとも悩むところ。
店舗運営を、どうするか?
給仕仲間の能力を、いかにしてあげるか?
仲間の和と、来訪者に対する教育指導。
理想と現実の格差をどうするか。
苦しみ悩むところであり、最も楽しむべきところ。
成長を見守り、促し、進むべき理想の彼方。
日々精進。
楽しみつつ、未来創造。




