コンカフェの姫【4】
平成最後の日
ゆらりとストフェスでんでんタウン。
ストリートフェスタは、西日本最大級の祭り。
堺筋通りは、すでに歩行者天国。
あふれだす喧騒の息吹きを一通り感じる。
そして、集団密度の高さを避けて裏通りへ。
静けさに、ほっと一息つき、歩いていた。
思索想念活動にふけりながら。
六日前の大盛況だったゆあ初主催祭。
そこで、出会った鈴川愛依さんとのお話し。
メインは、彼女が、プロデュースする新店舗。
オープンすれば、帰宅する事を直接約束する。
その時、十八日のトークショーに誘われた。
すぐ横にいた美女も出演される、との事。
《行きたい!》
だが、即答は、出来なかった。
火水木なら、塾講師のため行けない。
日土なら、「行きます」、と、即答していた。
月曜日というのは、微妙な曜日。
流動的な曜日だったので、即答できなかった。
数日後、塾長へ申し出て都合をつける算段をした。
そして、十八日夕方から自由の身を確定させた。
ちなみに朝から夕方までは、平和の労働契約時間。
塾の方は、委託業務契約による拘束時間。
いろは王女に、悪魔メイド長、りりむグッジョブ。
妖精苺姫は、妖精女王に。
そして、新たな少女乙女達。
過去から未来に流れゆく時間。
永遠における一瞬とも言える生。
貴重で大切なかけがえのない経験。
同じ日は、絶対無い空前未知の領域。
人間哺乳類滅亡は、間近に迫っている。
約束の刻である審判の刻は、終了の刻だ。
ゼット0ゼットゼットは、三年先の出来事。
さて、どうやって、彼らの歴史を閉じようか。
新しい世紀の幕明けをどのように成し遂げるか?
平和の革命。
少女達が、眠りから覚め、世界を統治。
出来れば、理想極楽社会。
無理なら、破滅、か、人間機械類の管理支配社会。
奇跡。
それに、必要不可欠なモノ。
それは、愛。
男女間の恋愛。
願いを叶えてくれる神龍。
夢や願いを聞き届けてくれる存在。
欲求では、無くて、夢という望みや願い。
自分だけでは、決して叶える事が、出来ないコト。
『夢』
少女達の願いの最大公約数的幸福である夢。
それは、みんなのシアワセであり理想極楽社会。
実現するには、みんなの力魂が、たくさんいる。
たくさんの絆、たくさんの希望、たくさんのキセキ。
軌跡を集約させる事が、奇跡。
その為には、中心核が、必要。
なければ、空中分解し飛散霧消する。
求結婚申込。
それにより宗教を革命する。
大阪京都の聖堂と比叡山。
平安神宮に石清水八幡宮。
平和友好的に革命する。
アール革命は、秋の大学学園祭が、メイン。
立命館大学校友会は、今年、百周年。
アイドルとは、偶像であり、神の代理。
彼女には、『光の女神』となって頂く。
そのための、申し出であり、約束。
女神達聖神的宇宙誕生を引き起こす起爆剤。
そんなこんなの楽しい事に思いを巡らしていた。
そんな時、いきなり大声で名前を呼ばれた。
誰(ダレ?)というより、何(ナニ?)。
オーラバトラー?
戦闘ロボットに街の中で出会った。
その手の剣が、ゆっくり振り回される。
めったにできない生まれて初めての体験だった。
人間哺乳類世紀末の令和元年平成三月九日。
ファンタスティック、、、空は、蒼く晴れていた。
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コンカフェの姫【5】『蘭守護姫』に続く
《ファンタスティック》
架空的で空想的で、現実離れしている現実。
夢でも幻でも無く、まぎれもない現実。
素晴らしい現実。
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あとがき
蘭守護姫と白雪姫ときねねボス。
みゆ駆け出しメイド三日目、令和革命宣言直前。
平成最後の日、ひな退位の日、あざり卒業の日。
逢魔我刻に平成終了、革命が、宣言される。
全世界に向けて。
時代は、流れる水の如し。
令和革命ぼちぼちシンコウついにセンゲン。
人類歴史の終着駅は、神龍世紀の始まり。
さらば、人類、白雪姫より愛を込めて一言!
『ワタクシが、正義』