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相棒2人の極追求の道  作者: 千田賀谷
第1章:初まり
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第4話   冒険者

合唱コン優勝できなかったーー!悔しいー!!!!ちくしょーーーーーー!!!!

はい。

もうすぐ年末ですね。でもゆっくりしてられないこの頃です。勉強忙しい執筆も忙しい!

百合との再会を果たした2日後、一達はギルドへ来ていた。

冒険者として活動していくために、ジョブ、剣士とか魔法使いとか、いわゆる職業を決めるためだ。

ちなみに以前初めてギルドに行ったとき絡んできたガラの悪そうな男の人はもう絡んでこなくなった。一の強さにビビったようだ。

百合はここへ来るのが初めてで、ギルドを興味深そうに見まわしている。


「まずは百合の冒険者カードを作ってからだね。よしいこう」

「あ、もう冒険者カードは作ってあるよ。一通りのレクチャーも受けたからもう大丈夫」

「あ、そうなんだ」


なら大丈夫だろう。

というわけで2人は、一がこのギルドを初めて訪れた際に対応をしてくれた受付の女性、ファスのところへ向かう。


「やあ、ファスさん。きたよ~」

「ああ、一さん。百合さんも一緒なんですね。姉妹なんですか?」

「言ってなかったっけ。そう。私と百合は・・・まあ姉妹だね」

「なんで間を開けてるのさ」


姉妹だといったところが若干間が開いていた。百合は一がもともと男だということをしっているから、この突っ込みもわかっていてやっている。証拠に百合はニヤニヤしている。


「もう言わないで・・・」

「はいはい」

「なんの話をしているんですか?」

「いや、なんでもない」

「は、はあ。あ、で、今日はどんなご用件で?」

「あ、ああ、そうだった。今日は百合もいることだし、そろそろ冒険者としてのジョブを決めようと思ってね」

「なるほど。分かりました。では、どの職業が適正なのか調べますので、少々お待ちください」


そう言ってファスはギルドの奥の方へと入っていった。

・・・少々待った後。


「お待たせしました。この魔道具は、魔力を流し込むことにより、その人のステータスを読み取り、なんの職業に適正があるか調べられます。冒険者カードを見せてもらうのもいいのですが、こっちの方が正確ですので」

「ほうほう。んじゃ、やってみますか」


まずは一が調べることに。

一はその魔道具に近づき、上から手をあてる。

そして、魔力を込め、魔道具に向けて流し込もうとしたのだが・・・。

魔力の込め方を間違え、誤って本気で魔道具に流し込んでしまった。

魔道具も、ちょっとしたことでは壊れないくらい丈夫ではあるが、いかんせん、相手が一である。

とてつもない量の魔力が流れ込んできたそれを魔道具が処理できるはずもなく、ボンッ!と大きな音をたてて壊れてしまった。


「は?あれ?」

「ちょっと。魔力の込め方間違えてるじゃん。そんな強く込めるもんで魔道具壊れちゃうじゃん」

「あれ!?これちょっとしたことじゃ壊れないはずじゃ・・・」


一ですら驚き、百合はこっちで今度は冷静に突っ込んでるし。

それ以上に驚いているのがファスの方で、壊れた魔道具を前におろおろしていたが、すぐに立ち直り、新しい魔道具をもってくるためにまた奥の方へと入っていく。


「あれー、壊れちゃった」

「幸運なことにギルドの中誰もいないしいうよ。前々から思ってたんだけど、お姉ちゃんてどんだけ強いの?」

「いやー、自分でもよくわからん」


もしかしたら、自分の背丈くらいかそれ以上ある大岩を前に拳を突き出したら、それが大岩に当たった瞬間粉々に砕け散りそうな力くらいはあるかもしれない。この場合はもちろん大岩の方がだ。


「す、すみません。よく考えたら一さんってステータスが常識の外にあるんでしたよね。ああなって当然ですよね。えと、新しいの持ってきました」

「あ、はい」


ファスはなぜか自分で結論に達したらしく勝手に納得している。

とりあえず一はもう一度さっきと同じ手順を踏む。

もちろん魔力は優しく込めている。

今度はさっきのように魔道具が壊れることもなく、魔道具が光る。

最初は白だったが、紫、青・・・と色が変わっていき、最終的に金色で止まった。


「あ、金色だ。金運とかいいのかな」

「そういう問題じゃないでしょ」

「は、はわわわわ・・・・」

「「?」」


2人は軽口を叩きあっているが、魔道具が出した結果を前にしたファスが震えている。


「なに?なんかあったの?」

「すべての職業が、適正ありなんですよ・・・・。一さん!あなたどれだけ規格外なんですか!!」

「いやあの、そういわれても私でもよく分かんないよ・・・」


なんだろうか、先程の百合と似たようなことを言われたような気がする。

聞くところによると、全職業適正ありというのは、判明している職業のなかで前衛から後衛、特殊まで様々なもののうちどれかになることができるということだ。ジョブともいう。

とりあえず、ジョブがどんなものがあるか見てみようと思い、ファスから職ジョブ一覧を見せてもらった。

そこにはいろいろなジョブが載っている。

例えば剣士とか、魔法使いとか。

またジョブにも初級職、中級職、上級職と分かれていて、剣士や魔法使いは初級、戦士や魔術士等は中級や上級に位置する。

他にはジョブの種類もあって、「剣士系」、「魔法使い系」、「僧侶系」、「特殊」、「その他」にも分かれている。「その他」には、盗賊とか槍使い、弓使い等が分類される。もちろん、上位職も存在する。


「へえー。いろいろなものがあるんだね。どれがいいかな・・・。あ、これなんてよさそう!」


そういって一が指したのは、「特殊」に分類される、「魔導戦士」というジョブ。

この時点で一は知らないことだが、魔導戦士はステータス的にも適正的にもなれる人は本当に極まれで、昔魔導戦士のジョブだった人が存在したことはあるが、今はひとりもいない。

もちろん上級職に位置し、魔法系、剣士系のスキルをすべて取得することができる。

とても能力の高い、最上級のジョブであるといえる。


「あの…、これ、最上級のジョブなんですよ・・・。昔なってた人はいたけど今は誰もいないっていう・・・」

「そうなの?ていうかそれなら余計腕がなるじゃん」

「確かにそうですけど・・・」


それに、一に既に魔導戦士の適正もあるのだから怖い。


「あ、百合はどうする?」

「そうだね。私は無難なところで騎士あたりにしとくよ」

「騎士か。剣士と戦士の上位職みたいだね」


無難なら戦士の方がいい気もするが気にしない。


「今度装備買いにいこっか」

「そだね!」

「あ、ありがとねー」

「それじゃまた!」


そう言ってギルドを去っていく。

その2人を茫然と見送りながら、ファスは思う。


「あの2人はどれだけ常識外れなんでしょうか・・・。最近来ていませんが、一さんと一緒にいた竜馬さんも同じくらいでしたし。なんなんですかあの人達は!?」


一達の秘密を知らない人の悲痛な叫び声である。

千田賀谷:当の本人も知らない、知る由もない秘密。  一:いい加減教えてくれよー

千田賀谷:だから4章までお預け!  竜馬:長いな。  百合:ほんとだね。


誤字脱字、質問やアドバイス等あったら言ってね!

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