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相棒2人の極追求の道  作者: 千田賀谷
0章
4/43

プロローグ2

長くなってます。

プロローグの2倍超!

まあ1話ごとに長さはまちまちってことで。

「う・・・うう・・・」


からだのいろいろなところが痛い。


「う・・・ん・・・はっ?こ、ここは…」


一は目が覚めたが、今自分がいる場所がどこか分からなかった。

当然だ。白くて無限に続いているかと思われる、何も無い空間など見たことも聞いたこともなかったのだから。


「ここはどこなんだ?…あ、竜馬だ。おい竜馬、起きろ!」

「ん・・・。んあ!?なんだ一か。どうしたんだよいきなり」

「どうしたもこうしたもあるかい。いきなり訳の分からん空間に放り出されちまったんだぞ!」

「あ、確かに…。こんな真っ白な空間見たことないぞ!?」


竜馬も今の状況を把握してきたようだ。


「本当にどこなんだここ…」

「よく分からん!」


2人はちょっと動揺している様子。

だが、この空間も、本当に何もない訳ではない。


「お、おい一。何もないかと思っていたが、あそこに何かあるぞ?」

「あ、本当だ。何だあれ」


竜馬が指差す方を見ると、壁にドアと窓がついていて四角く部屋が作られている、いわばプレハブのようなものがあった。

中も少し見えるが、タンスやちゃぶ台、座布団くらいしかなく、年寄りが住む家の居間みたいだ。

だが、その中に人はいないようだ。


「あれは、中に入って待っていろってことなのかな…」

「どうなんだろうか。罠にも見えてしまうんだが」


そう。ドアの横には、達筆な字で『この中に入って待っていてくれ』と書いてあるのだ。

罠だとしても何だと言うのだ。一達なら効かない。


「虎穴に入らずんば虎子を得ずだ。俺達がいきなり倒れちまった理由も分かるかもしれん。中に入って待っててみようぜ?」

「まあそうだな」


***

部屋に入るとちゃぶ台の入り口側に2つ座布団が置いてあり、しかも丁寧に『自由にくつろいでいてくれ』ときた。おまけにちゃぶ台の真ん中に、小さな籠に盛られたみかんときたものだ。

本当にこの部屋は何なのだと思いつつとりあえずみかんを食べながら何か起こるのを待っていたのだが。

一がみかんを一個食べ終わった頃にそれは現れた。


「待たせてしまってすまんの」

「ん?」


いきなりちゃぶ台の向こう側に紫色のワープみたいなものが出現し、そこから髭が生えたおじいさんが飛び出てきた。


「おじいさん?」

「それならこの年寄りみたいな部屋の構成であるのも頷けるんだが」

「おじさんじゃないわい!」


早速2人は軽口を叩き合っている。


「あ、本来の目的忘れてた。なあおじいさん。ここに来たってことは知ってるんだろ?俺達が何で急に倒れたのか、教えてくれないか?」

「う…。それに関しては、すまんとしか言いようがない」

「は?どういうことだ?まさか俺達死んじまったのか?」

「え、いや一。いくらなんでもそれは…」


一の予想に対して竜馬はそれはないだろうと思ったようだ。だが、おじいさんはとても申し訳なさそうな表情をしている。


「いや、一君の言う通りじゃ。君たちは、ワシの手違いで、死んでしまったんじゃよ…」

「わーお。マジだったか…」

「いや、それはまあわかるんだが、理由はどうなんだ?ていうか、()()()ってどういうことなんだよ」

「詳しくは聞かないでくれないかの…。あんまり言いたくないんじゃ……」

「そ、そうか。言いたくないならいい」


だが、話から、2人が死んでしまったのは目の前のおじいさんが原因だということが分かる。


「ん?ということは、おじいさんは神さんかなんかか?そういう予想しかできないんだが」

「お?勘がいいの。その通りじゃ。ワシは神じゃ。それも、神々をまとめる王、神王じゃ!」

「ほお。そりゃすごい」

「神か。本当にいたんだな」

「反応が思ったより薄いのう…。他の人は『え!?神?すっげーー!!』とか『嘘でしょ!?』とかいうんじゃが…」


一からしてみれば、『神はいるのか』という疑問が解決してくれたので良かったぐらいだ。


「そ、そうか…。ってそんなことはよくてだな。本題に入ろう」

「やっときたか。あ、あれか?よくある異世界転生ってやつか?」

「・・・・・」

「あ、まじなんだ」


神王が急に黙り込んでしまったから当たっているようだ。一の勘、中々侮れない。


「早く話を進めようぜ?」

「そ、そうじゃな。まあ本題はそう、異世界転生なんじゃが、どうじゃ?別の世界を見てみたいとは思わんかね?」

「そうだなー。俺達が目指すものって『極」だから、地球じゃ物足りんって感じだしな…竜馬はどうだ?」

「同じだな。純粋に異世界を見てみたいとも思うな」


2人の意見が一致。2人は異世界へ転生することになった。

異世界といえば剣と魔法でモンスターと戦う世界が一般的だが、やはり例に漏れずそのようだ。

だが、地球と似ているところもあるらしい。

例えば時間の感覚とか。字も結構似ているようだ。


「これなら一君達も馴染みやすいじゃろう?」

「確かにこれなら良さそうだ」

「よし、それで決まりだ!神王!早くその世界を見せてくれ!」


竜馬が早く早くと神王を急かしている。なんだろう。そんなに異世界が見たいのだろうか。

だが神王はまだ言いたいことがあるようだ。


「ちょっと待ってくれ。このまま何もなしにさあ異世界に行ってこい!じゃあワシの面目が立たない!なんせワシのせいで君達が死んじゃったんだからのう。せめて身体能力等基礎能力くらいは底上げしておきたいんじゃよ」

「別にいい…と言いたいところだけど…」

「俺達の目標(夢)のこともあるし…」

「「ありがたく受け取ります!」」


さすが相棒、息はぴったり。


「そう行ってくれると嬉しい。あと、追加で『神王の加護』を付与しておこう。全状態異常を無効化する優れものじゃ!」

「へえ!それもすごいな」

「これくらいはさせてくれ」


これくらいと神王は言っているが、『神王の加護』には全ステータスプラス1.2倍の追加効果もある。実は結構凄まじい。

神王は2人にそれらをかけおわると、そのまま転送の準備に入る。


「さあ、準備はいいかな?」

「もちろん!」

「いいぜ!」

「いい忘れたが、頭の中でステータスオープンと念じれば自分の能力を見れる。あと、困らないように町の近くに転送しよう。あ、空飛べる君達にはあんまり関係ないか?」

「うん、ないな!でも町の近くならそれはそれでうれしいな」

「ならよかった」


そうこうしているうちに、転送の準備が整った。


「よし、いくぞ!」

「こい!」

「さあ、行ってこい!」


神王の声とともに、立ち上がっていた2人の足元に魔法陣が発生し、光が立ち昇っていく。

それは徐々に一の視界を覆っていき。


プツン


「は?」


何かが切れたような不吉な音と共に、一の意識は途切れた。






千田賀谷:めっちゃ長くなっちまった。 一:しかたないだろ。 千田賀谷:まあそうか。

竜馬:次は第1話か? 千田賀谷:そうだ。あ、言ってなかったけど一って実は…あ、これ言っちゃあかんやつだ。

*ここでは物語進行に関わる具体的なことは喋っちゃいけないことになってます。

感想や文字間違い等々お寄せください!


10/10に加筆しました。

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