プロローグ1
ついに始まりました、2人の相棒が「極」を目指す物語!
小説なんて書いた事がなかったので表現などおかしいところがあるかもしれませんが、何卒よろしくお願いします!
ていうか最初の方、都合上どうしてもこんな説明みたいになっちゃったんですよね・・・。
ここは日本。
日本一の進学校と言われる高校、二宮高校に、蓮月一と杉本竜馬は通っている。
日本一の進学校というだけあって入試試験はとても難しく、応用問題をさらにひねりにひねりまくったような問題がバンバン出てくる。
それはなぜか。
入試とは、入学者を選考するものだ。だから、中途半端な者は、落とさなければならない。
なので定員も1学年200人だけだ。
それに対して受験者は500人を超える。それほどまでに、二宮高校は人気なのである。
そんな二宮高校の入試を、2人はなんと全教科満点で突破した。
前代未聞の事態に、教官は目を見張り、採点をもう一度行ったくらいだ。
それは当然。
なぜなら、蓮月一と杉本竜馬は小さい頃から超人的な能力を持っているからである。
勉強をやらせれば見ただけで内容を覚え、それは忘れない。
もっと凄いのは、2人は空をも飛べる程の身体能力を持っていることだ。世間は天才どころの話ではない、と目を見張った。
***そして1年弱の時間が経過した。
「よう、忍」
「おう、一。調子はどうだ?」
ある日。一と竜馬の2人はいつものように、部活を行うために二宮高校にある武道館に来ていた。
そこで会ったのは、甲賀忍。剣道部主将で、2人の同級生だ。そして、数少ない友の1人でもある。
一と竜馬は空手部だが忍は剣道部。2つの部活で共同で武道館を使っている。
「よっしゃ、部活、始めますか!」
『おおっ!』
一の声に、空手部皆の声が重なった。
***
「ふー、疲れた〜。」
「いや…、今日はちょっとやりすぎたんじゃないのか?」
学校からの帰り道。
忍も加えた3人は、家までの道を歩いていた。
「やりすぎた」というのは、一と竜馬が気合を入れて戦ったことで、武道館の屋根がとびそうになったのだ。柱もミシミシいっていた。
「まあ、それがお前たちなんだよなあ…」
空手部の皆はもうその光景は慣れていて、今日も皆苦笑していただけだ。
・・・空を飛んでドンパチやっている光景は普通ではありえないのだが、それに慣れるって正直凄いと思う。
「これがいつもの俺たちだよ」
「うーん、空も飛べるお前達の普通ってなんだろう…。ま、いいか。じゃあ、俺はこっちだから。また明日な」
「おう!」
忍と別れ、2人は隣同士に建つそれぞれの家へと向かう。
「まあ、俺達としてもなんでこんなにぶっ飛んだ能力を持っているのか、正直分からないんだよな」
「ああ。考えたこともなかったな」
その理由は、今の2人には分からない。
家が見えてきた。
だが、その直後、異変は起きた。
「・・・っ!?」
「え?どうし…うぐっ!?」
急に2人の体を激痛が襲ったのだ。そしてその痛みは際限なく強まっていく。
(なんだ!?この痛みは…!俺は、身体中が、痛くなるようなことは、してないが…!?)
もちろん一に心当たりはない。
しかも、竜馬も同じ痛みを感じているようだ。
そして。
プツン。
糸が切れたような音とともに、急激に一の意識が薄れていく。
(うあ・・・・母さん・・・・・百合…)
心の中で母と妹の名を呼び、そのまま一は意識を手放した。
「幕間劇場」(毎話ごとに、現時点で登場している人物によるトークのようなものをやります)
千田賀谷:ついに始まったぞー! 一:開幕早々俺死んでるんですが!? 竜馬:左に同じく!
千田賀谷:大丈夫。元からそういう内容だから。もう一回プロローグ2を挟んだら次は第1話だから。