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存在する意味

作者: 伊月

「シルバー!今日も見回りだ!」


いつもの決まり文句

いつもの相棒

いつものステッキ


何ら変わりのない今日も

シルバーの背に跨り国中を駆け回る


日の光を注ぎ

雨を降らし

山を育てる

そうすれば国の者が育つ

国が育つ


何処か別の世界には

『文明』というものが発達しているようだが

この世界にそんなものは必要ない


必要な殺生以外は許されない


古い掟でそう決まっている

皆がその掟を守り

平和に日々を過ごしている


そんな国を守り

育てていくのが僕の役目


「セル様!

お助け下さい!村の神木が………!」


青ざめた顔でアナグマが声をかけてきた

その後ろにはビーバーやフォーンなど

村のものであろう者達


案内されるまま神木の元へ行けば

枯れ果てた大木がそこにあった


「この木はついこの間まで

緑の葉を茂らせ、踊っていたはずだが?」


シルバーの疑問に答えたのは

村の長であるセントールだった


「はい、1週間前までは

深い緑の葉を茂らせ

我らを癒し、休ませてくれていたのですが

突如、その葉が散りだしたのです

特にこれという理由も思い浮かばず

陛下に助けを求めた次第でして……」


落ち込んだ顔をするセントールの肩に手を置き

微笑む


「心配ない

木にだって気分がある

元気になるさ」


そう告げて神木に手を添える

力を込めれば、神木は踊りだし

枝には水が通りだし、緑の葉を生い茂らせる


周りからあがる歓喜の声と

感謝の声に安心する


国の、国民の喜びと安心が何より大事なのだ

彼らが喜べば僕は嬉しい

彼らが悲しめば僕は辛い


信頼される王になるとか

尊敬される王になるとか

そんなことはどうでも良いのだ


名誉なんかは持っていても意味が無い

国民を、国を守れるなら嫌われても構わない

例え、国に殺されることになろうと

それで皆が幸せになれるなら本望だ


僕は国の為に

国民の幸せのために此処にある

古代ってお題貰ってて

書いてるうちに方向性ズレちゃったなぁ……

現実とは少し違う、魔法のある世界

発展する前のどの時代よりも平和だった時の

話ってことで古代に入らないかしら……?

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