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〜過去〜
いつもの駅、いつもの日常、
私が落ち込んでろうと周りは何も変わらず、
続いてく。
大丈夫?だなんて上辺だけの言葉をかける子達。
そんなのいらない、もう誰も信用出来ない、出来るわけない。
「最悪だ…」
気付かず呟いてたその一言に
反応した君は言った。
「大丈夫?」
なぜだろう、大嫌いな言葉なのに
君が言ってくれたそれはとても違う言葉に聞こえてしまったんだ。
優しい瞳で見つめてくるそに瞳には
曇なんてものは一切見えなくて、私とは大違いなんだなって、
やっぱり自分は嫌なやつだ。こんな時でも比べちゃう。
君に触れられた頬は炎をともしたみたいに熱く、溶けていきそうだった。
ああ、まただこの気持ち。
こんな気持ちにろくなものはないんだ、そう思ってしまう私は汚れてしまってるんだと自覚する。
そして言う、大丈夫だと。
あの上辺の言葉を。