長詩〔白の犯罪履歴〕
〔白の犯罪履歴〕
遠い季節 儚い日記
君達は 僕等は
夢を 罪を
思う 背負う
いつからかは忘れたけど
確かに覚えていた筈なんだ
遠い記憶の片隅の
命尽きて逝く
永久の記録
どれほど あれほど
悲しくて 空しくて
君を
殺したくなった
僕等は嘘つきで 君は嘘つきで
自分の気持ちさえ 私の心さえ
素直に言葉に 受け入れようとは
出来ない しなくて
白一色の 黒にまみれた
汚れた僕の 正しい私の
消せない 確かな
犯罪履歴 存在証明
どうか神様なんかが居るのなら
この世界中の景色を
黒く 白く
塗りつぶして