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魔王様のハーレムダンジョン ~俺は、ハーレム王になるっ~  作者: Red/春日玲音


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冤罪

 がしっ!ごすっ!

 とげの付いたこん棒で、腹と背中が殴られる。

「うぐっ!」

 痛みで声が出せない。

「アジトはどこだっ!仲間はどれくらいいるっ!」

「お、俺は……、襲われていた……あの子を……助けた……だけ……ぐぶっ!」

「嘘を吐くなっ!大方姫様の容姿に眩んで仲間割れしたんだろうっ!」

 げしっ!げしっ!と容赦なくこん棒が振るわれる。

 痛みで意識が失いそうになると、冷水をかけられ、意識を引き戻される。

 痛みがマヒして、感じなくなるたび、傷口に塩が塗り込まれ、さらなる痛みを引き起こす。

 ……ってか、この世界では塩は貴重なものなんだろ?拷問なんかに使ってんじゃねぇよっ!


 俺を拷問している男の言葉から、どうやら助けた少女は、この地方を納める領主の娘だということ。

 目の前の男は、その護衛の指揮官を仰せつかったのに、ちょっと目を離した隙に、野盗に領主の娘を攫われた。まだ若く、箔付のための任務が、いきなり大失態。その名誉挽回のため、野盗のアジトを襲撃、壊滅しようと、やっきになっているらしい……ということなどがわかった。

 ……どう考えても、俺って、ただのとばっちりを受けてるんじゃね?

 飛びそうになる意識をつなぎ留めながら、そんなことを考えている俺。

「……ってる……だろ……助けた……だけ……。……助け……るんじゃ……なかっ……くそっ……。」

 殴られながら毒づくが、拷問の手が緩まることはない。

 ……エルは何してるんだ?俺が死んだら、お前もヤバいんじゃないのか?

 俺とエルはパートナー契約を結んでいる。この世界での契約は絶対だ。

 だから、こんなところで俺が死んだら、契約を結んだエルにも影響が出るんじゃないか?

(あら、私の心配してくれるの?)

 そんなことを考えていたら、不意にエルの声が頭の中に響いた。

「エル……」

(しっ、声に出さなくてもいいわ。これは念話だから、考えるだけで伝わる……っていきなりエッチなこと考えないでっ!)

 考えたことが伝わるというので、何処までのものかと思い、エルを拘束し辱める妄想をしてみたのだが、ちゃんと伝わったらしい。

(そ、そういうプレイが好みなの……?)

(いや、そういうのもありかなぁっと。)

(そういうことは、今後新しく捕まえる娘にやってよね。そんなことより、逃げないの?)

(いや、逃げるって……俺、今絶賛拷問中なんだけど?)

(……そういうプレイじゃなかったの?)

(なわけあるかっ!)

(なぁんだ……。そうそう、このままあなたが死んでも、私には何のデメリットもないの。というよりメリットしかないのだけど?)

(……どういうことだ?)

(あなたとの契約は「どちらかが死ぬまで有効」だったわよね?)

(あぁ。)

(だから、あなたが死ねば、契約は終了。私は晴れて自由の身、そういうことよ?)

(な、なんだってぇっ!……しかし、ここで見捨てると、俺を守るという契約を破ることになるんじゃないのか?)

(あら?あなたはこういうプレイがお好み。だけど相手が慣れていなくて加減を間違えちゃった。ってことなら、私の出る幕はないわ?)

 くっ、そういうことか……。

(クスクス……どうするぅ?私の下僕として忠誠を誓うっていうなら助けてあげなくもないけどぉ?)

 からかうような声が頭の中に響く。

 くそっ、屈服するしかないのか……。

(っと、時間切れね。惜しかったわ。)

 そんなエルの声がhびくとともに、俺のすぐそばで爆発が起きる。

(なんだぁ?)

「マスター、助けに来ました。」

 爆炎の中からメイの姿が現れる。

 メイはそのまま俺を抱えて走り出す。

「メイ、そっちはっ!」

「大丈夫です、すでに、エル様が無力化済です。」

 そう言いながら、兵たちが集まっていたはずの天幕を突っ切って、森の中へと駆けていくのだった。

 ・

 ・

 ・


「くすくす、女の子にお姫様抱っこされた気分はどう?」

 エルが揶揄うように言う。

「くぅ……穴があったら入りたい。」

「今度は私がしてあげよっか?……カズトちゃん?」

「くぅぅ……だまれよぅ!」

 仕方がなかったのだ。 

 俺は拷問を受けていて満身創痍。歩くこともできなかったのだから。

 ちなみに、あの念話でエルが言ったことは半分冗談で、ただ俺が気を失わないようにするため、気を紛らわすためだったという……ってか、半分は本気だったってことじゃね?

 まぁ、エルが本当に言いたいのは、どんな契約にも、抜け穴があるから気をつけよう、ということだったらしいのだけど。

 言いたいことはたくさんあったが、エルの、文字通り「身体を張った癒し」に癒された俺は何も言うことが出来なかった……うん、我ながらチョロいと思うんだけどね、サキュバスさんのご奉仕を受ければ、みんな俺と同じことを思うはず……ま、いっか、と。

「それで、マスター。この後は?」

 エルにご奉仕されている俺の横に控えていた、メイが尋ねてくる。

「予定変更。魔物たちを村に集めろ!」

「イエス、マイロード。」

 メイはそう言ってその場から走り去る。一刻後には近くの村付近に魔物があふれかえることだろう。

「さて、おれたちもいくか?」

「クス、そうね、ダーリン♪」

「その呼び方やめろよぉ。」

「クスクス、どうしよっかなぁ♪」

 俺は揶揄うのをやめないエルとともに、村まで移動するのだった。」


冤罪です。

R18 であれば、あながち冤罪ではなかったのですが^^;



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