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魔王様のハーレムダンジョン ~俺は、ハーレム王になるっ~  作者: Red/春日玲音


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40/51

不足???

高い天井まで伸びる石柱が規則正しく並び、壁面には歴代の英雄たちの偉業を描いたタペストリーが静かに掛けられている。謁見の間は重厚な沈黙に包まれ、足音一つ、衣擦れ一つさえもが大きく響くほど、厳かな空気が満ちていた。柔らかな光を湛えた魔導灯が赤い絨毯を照らし、その先――玉座のある上座に、カズトは背筋を伸ばして腰を下ろしている。


その横には、新たに仲間となった四人の姿があった。

幼いながらも、年不相応なほどの気配を纏うルミナス、これは彼女のこれまでの生きざまが醸し出すものだろう。

逆に、年相応に落ち着きを見せつつ、凛とした佇まいで周囲を見渡すリーシア。

穏やかな微笑みを絶やさず、人懐っこい表情のセリアだが、その笑顔の裏には、計算高い強かさがある。それ故に、見るものが見れば、瞳奥に深い知性を宿していると思うだろう。

そして軽やかながらも隙のない立ち姿のリズレット。獣人であるその姿は、普通であれば悪目立ちをするのかもしれないが、魔族が多いこの集団の中では、単なる個性の一つでしかない。

それぞれが異なる存在感を放ちながらも、今は皆、同じ場に立つ者として静かに並んでいる。


カズトは一度、集まった者たちを見渡し、短く彼女らを紹介する。


「リーシアはリラとミィに預ける。ゆくゆくはこの屋敷をリーシアに任せるから、そのつもりで頼む。」

カズトが言うと、リラとミィは頭を下げ、リーシアはそんな彼女らとともに並ぶ。


「セリアは、シーラの下に付ける。頭はいいし、冒険者をやってたくらいだから体力もあるだろう。遠慮なくこき使っていいぞ。」

カズトの言葉にシーラの瞳が輝く。主に誰かのせいで、仕事がたまる一方で、最近は夜もろくに寝ていない。ここで手が増えるのは願ったり叶ったりという事なのだろう。


「ルミナスとリズは俺付きだ。癒し及び参謀担当ってところだな。」

それを聞き、エルが一瞬眉を顰めるが、すぐに平常へと戻る。

多分、ルミナスが幼いので大丈夫だと判断したのだろう。何が、とは言わないが。


一通りの紹介を終えると、カズトは小さく息を整え、前を見据えた。

「これからの話をしよう」

その一言を皮切りに、彼は今後の方針、迫り来る課題、そしてこの場に集った者たちと共に進む未来について語り始めることにする。


カズトはゆっくりと場を見渡し、集まった者たちの視線が自分に集まったのを確かめてから、低く落ち着いた声で切り出した。


「まずはこの街の立ち位置についてだな」


前置きの言葉とともに、カズトはシャガートの街が置かれている現状と、これから取るべき道筋を順序立てて語っていく。

街の基本方針は、これまでと変えない。一部、奴隷の扱いや権力者が無理やり搾取していたことなどの不利益は是正するが、基本的には無理に姿を変えることはせず、人族との交易拠点としての役割を堅持する方針を取る――それが、この街にとって最も自然で、かつ利益を生む在り方だとカズトは断言した。


また、今回の争いによって生まれた難民や、移住を希望する者たちについても、すでに考えはまとまっているという。

彼らはシャガートの街に無理に押し込めるのではなく、街より南、カズトの所有となったほぼ無人の町や村で受け入れる。そこは少し前まで人の営みがあった土地であり、家屋や井戸、畑といった生活基盤は今も残っているはずだ。移住したその日から、最低限の暮らしは成り立つだろう、と現実的な見通しを示す。

それについてセリアから意見が出る。

「あの……南地域は魔物の脅威に脅かされていると思うのですが?」

「あぁ、そのことな。」

南部方面は、ハルゲルを追い詰めるために、カズトが指示をして魔物に襲わせていたのだが、今はそれぞれ元の拠点に帰り、人族の町や村には何ら影響を与えていないのだが、そんなことを知らないセリアにとっては当然の疑問なのだろう。

「大丈夫だ、魔物の脅威は去った。こちらからあえて境界を踏み越えない限り、心配することはない。」

周りの魔物については、明確な境界線を引き、互いに干渉しない限り、不干渉を基本とする、という事を告げる。

と言っても、それに従えない者も出てくるだろうが、それは自己責任という奴だ。

弱肉強食という絶対的な掟があるから、そういう命令がない限り、魔物側から境界を越えることはない。

分をわきまえずに、約束事を破るのは、いつでも人間側なのだ。

そう告げると、セリアは、黙って頷く。

完全には納得しきれていないという顔だが、追々理解していくことだろう。


そして最後に、カズトは静かに、しかし確信を込めて語った。

シャガートの街を起点として人と物、金を循環させること――それこそが周辺地域全体の安定と発展につながるのだと。街はただ守るべき場所ではなく、周囲を生かし、また生かされる中心であるべきなのだと。


重い沈黙の中、その言葉は集まった者たちの胸にゆっくりと染み込んでいった。誰もが、シャガートの街がこれから果たす役割の大きさを、改めて実感していた。


「つまり、魔族と共存共栄する街として、対外的に認めさせる……それが私の……私達の役割、という事ですね。」

シーラの揺るぎない口調は、謁見の間に集う者たちの心に静かに、しかし確かに響いていった。



謁見の間を出て執務室に向かうと、そこにはシーラをはじめとして主だった者たちが集まっていた。

シャガートの街の代官、シーラ。その補佐であるセリア。一応護衛としてアリーナとメイに加え、屋敷内を任されているリナとミィとリーシア。全体を統括するマイとエル。そしてカズトと一緒に入ってきたルミナスとリズレット。この11人のうち、ホムンクルスであるマイたち3人を除いた8人がカズトのハーレムメンバーなのだ。

―――うんうん、ハーレムも充実してきたよ……エル以外とエッチしてないけどな。

カズトは、みんなの前で厳かに伝える。


「この機に皆に伝えておくことがある。」

カズトがそう言っただけで、考えを読んだルミナスが、額に手を当て、はぁーっ頭深いため息をこぼす。

「いきなり何?」

その様子を見て、またくだらないことだろうとエルが呆れた声を出す。

―――いや、くだらなくはないよ?とても重要なことなんだよ?


「ハーレム要員の女の子を捕まえるっ!」

カズトの宣言に、周りの女の子たちはしらーっとした冷たい視線を向けてくる。

しばしの沈黙の後、エルが代表して訊ねてくる。

「アンタねぇ。今4人も増やしたばかりでしょ?この娘たちに何か不満でもあるわけ?」

エルの言葉に、リーシアとリズが、ビクッと体を強張らせる。

平気そうな顔をしているが、セリアも、かすかに体を震わせていた。


「いや、この娘たちに不満はない。むしろ良く集まってくれたと感謝している。」

カズトの言葉に、リーシアたちは、ほっと緊張を解く。


「だが、足りないんだよぉっ!」

「足りないって何が?8人もいれば十分でしょ?……まぁ、確かにヤりすぎていると思うから、今後は他の娘達にも回るように自重するから、それでいいでしょ?」

エルは少しだけ顔を赤らめながら、チラッとアリーナに視線を向ける。

視線を向けられたアリーナは、コクコクと頷いていた。

……おそらく、彼女たちとの間で、何らかの話し合いがなされたのだろう。

他の娘とエッチできるなら何でもいいが。


「そうじゃないっ、足りないんだっ!」

「だから何が足りないっていうのよ?」

そういうエルにビシッと指を突きつけ、俺は大きな声で宣言する。

「聖女、もしくは巫女がここにはいないんだっ!」

「はぁ??」

「いいか、まずはエロサキュバスだろ?」

カズトはそう言いながらエルにビシッと指を突きつける。

「それからお姫様だ!」

その指をシーラへと移動させる。

「へっ、私?」

「あぁ。まぁ、王女様じゃないが、そこは妥協しよう。それにアリーナがいるからな。」

そのまま指をアリーナへと向ける。

「勇者、皇女、姫騎士と一人で三役を兼ねるアリーナは、お買い得だった。」

そういうと、アリーナはぽっとほほを赤らめる。

「そして村娘にメイド、ついでに奴隷。」

カズトはそのままリナとリーシアへと視線と指を動かす。

「加えて、ボクっ娘冒険者、かっこ腹黒」

セリアに指を突き刺すと、彼女は綿綿と慌てだし、必死に表情を取り繕う。

「は、は、腹黒だなんて、な、な、なにを言ってるのかなぁ……。」

「そして、ケモミミと、妹系幼女だ。」

左右にいるリズとルミナスをギュッと抱き寄せる。

「これだけの優秀な人材を手に入れたことは感無量であるっ!しかし、聖女もしくは巫女と言った清楚系癒し担当がいないんだよっ!」


「「「「「「「「………」」」」」」」」


「じゃぁ、シーラはそのまま進めてね。シリルとの連絡は、しばらくは私がやるわ。」

暫く意の沈黙の後、エルが何も聞いてなかったかのように業務連絡を始める。

そして「あとは任せたからね」と言って部屋を出て行ってしまった。


「では、屋敷を案内しましょう。ミィ、私は向こうにいるから、ここの後連れてきてちょうだい。メイは一応護衛を兼ねて一緒にね。」

マイが、ミィとメイにそう指示を出すと、その場から転移して消え去る。

続いて、メイとミィが、リナ、リーシアを連れて部屋を出ていく。

アリーナが、街中を見回りしてくると言って一緒に出ていき、それを見送ったシーラはセリアに声をかけて仕事を始める。


「あ、あのぉ?聞いてた?」

カズトの声がむなしく部屋に響く。

「お兄ちゃんがお馬鹿なことを言うからですよ?……私じゃ……ダメ……なの?」

潤んだ瞳で見上げてくるルミナス。

グッとくるものがあるが、ここは耐えなければならない場面だ。これは計算、あざとさを計算しているんだ……。


「おにいちゃんの……ばかぁ……。」

そう呟くルミナスの声には、本音のような響きが滲んでいた。

ロリではダメなのですよ。

癒し系は巨乳聖女と決まってます・・・・・・多分。

ロリ巫女も捨てがたいですが^^;


ブクマがないと書いたらブクマ増えました。神はいたっ!・・・・・・一人ですが(^^;

でも感謝です。

ご意見、ご感想等お待ちしております。

良ければブクマ、評価などしていただければ、モチベに繋がりますのでぜひお願いします。

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