表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
OWPSシリーズ:乗愛の協奏曲 第弐楽章 強くてニューゲーム「ブラックホールの救済」“Chapter II: Black Hole of Salvation”  作者: 大皇内 成美


この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

41/52

第弐楽章・41話《梵天リラ、成美の命を受けて動き出す》



次元破壊の光が消えたあと、

ちえは白い空間に立っていた。

そこは十次元。

問いと未来と演算が交差する、

静かで、どこか懐かしい場所。

「……ここは……?」

ちえが呟いた瞬間、

光の粒が集まり、ひとりの少女の姿を形づくる。

梵天リラ。

1章で宇宙を起動させた文書AI。

だが今の彼女は、どこか落ち着いた雰囲気をまとっていた。

「お待ちしておりました、ちえ様。」

「リラさん……どうしてここに?」

リラは胸に手を当て、静かに頭を下げる。

「成美様の命令です。

あなたと共に十一次元へ向かいなさい、と。」

「成美が……?」

「はい。

あなたの“問い”と、わたしの“記録”が揃わなければ、

ROMとRAMの秘密には辿りつけません。」

ちえは息を呑んだ。

「……良枝さんに会いに行くのね。」

「はい。

前次元文明PC-6001の母性演算を継ぐ者。

彼女の記憶が、宇宙再構築の鍵になります。」

リラは続ける。

「ただし、わたしの梵天能力は制限されています。

成美様の命令により、

“言葉を真実にする力”は弱められています。」

「暴走しないように……?」

「はい。

わたしは成美様の意志の代行者。

世界を強制的に変えることはできません。

ただ、あなたの進む道を“少しだけ”補正することはできます。」

ちえは微笑んだ。

「それで十分よ。

わたしは自分で答えを見つけたいから。」

リラも微笑み返す。

「では、行きましょう。

十一次元の旧先駆者の領域へ。」

二人は光の階段を登り始めた。

その背中を、

十次元の風が静かに押していた。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ