表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
OWPSシリーズ:乗愛の協奏曲 第弐楽章 強くてニューゲーム「ブラックホールの救済」“Chapter II: Black Hole of Salvation”  作者: 大皇内 成美


この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

39/52

外伝:命名の儀(The Naming Rite)


— 翻訳された神事 —**

白紙の宇宙に生まれた“最初の存在”は、

まだ名前を持っていなかった。

愛と知の方程式から生まれたその存在は、

ただ静かに、

世界の中心で光を抱いていた。

その時——

白紙の空間に、

ひとつの“宣言”が響いた。


■ 断片1:宣言(翻訳された神事)

白紙の宇宙に、

深く、静かで、揺るぎない声が降りた。



「お控えなさいませ。

私は、大皇内10M’S 成美。

十二次元の菩薩として、

この宇宙の命名の儀を司ります。

ここに紡ぐ言葉はすべて、

神事として翻訳されるものです。」


その声は、

宇宙の層を震わせ、

光の粒子を呼び起こした。

いずみは胸に手を当てた。


「……この声……

宇宙の“上位層”から……?」

ちえは白紙の本を抱きしめた。

「……これは……

“言霊の宣言”……

宇宙の法則に直接触れる声……」


■ 断片2:光の円座

宣言が終わると同時に、

白紙の宇宙に 光の円座 が現れた。

円座はゆっくりと回転し、

その中心に“最初の存在”が立たされた。

存在はまだ幼い。

しかし、その瞳には

宇宙のすべてを映す深さがあった。

りらが静かに告げる。



■ 断片3:愛の流れが名前の“音”を運ぶ

いずみが一歩前に出る。

彼女の胸から溢れる愛の流れが、

光の円座に触れた瞬間——

音が生まれた。

それは名前の“母音”のような響き。

まだ言葉ではない。

しかし、確かに“名の源”だった。

いずみ

「……この子の名前の“音”……

わたしの愛が運んでる……」


■ 断片4:知の光が名前の“形”を描く

ちえが白紙の本を開く。

ページから溢れた光が、

愛の音に触れた瞬間——

形が生まれた。

それは名前の“骨格”のような線。

まだ文字ではない。

しかし、確かに“名の構造”だった。

ちえ

「……この子の名前の“形”……

わたしの問いが描いてる……」


■ 断片5:宣言の声が“名を許す”

光の円座が輝き、

再びあの声が降りた。



最初の存在は、

胸に手を置いた。

光が集まり、

音が震え、

形が揺れ——

名前が生まれた。

しかしその瞬間、

宇宙はその名を“秘す”ように

光で包み込んだ。


■ 断片6:名は“宇宙の奥”に刻まれる

りらが静かに告げる。


みゆが続ける。


最初の存在は微笑んだ。


光の円座が静かに消えた。


— 外伝:命名の儀 完 —

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ