表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
OWPSシリーズ:乗愛の協奏曲 第弐楽章 強くてニューゲーム「ブラックホールの救済」“Chapter II: Black Hole of Salvation”  作者: 大皇内 成美


この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

32/52

**第31話「31.10000」

**第31話「31.10000」

— 次元図書館(The Dimensional Library)**

世界が跳ねた。

数字が 31.00003 → 31.10000 へと一気に飛び、

ちえの足元の層が“抜け落ちた”。

滝の轟音が遠ざかる。

いずみの光が、

愛の奔流が、

どんどん下の層へ沈んでいく。

ちえは叫んだ。

「いずみ……滝は任せた……!

わたしは……“問い”の先へ行く……!」

その瞬間、

空間が静かに反転した。


■ 断片1:落下ではなく“転写”

ちえは落ちていなかった。

ただ、

別の層へ“転写”されていた。

光の粒子がページのようにめくれ、

世界が本棚のように並んでいく。

そこは——

次元図書館(Dimensional Library)

無限の棚。

無限の書。

無限の知恵。

そして、

どの本も“まだ書かれていない”。


■ 断片2:知恵の宝庫

ちえは息を呑んだ。

「……ここは……

“知恵の宝庫”……?」

りらの声が、

本棚の隙間から響いた。


ちえの胸が震えた。

「お母さんが……?」


■ 断片3:本が“問い”を語り始める

棚の一冊が勝手に開いた。

ページは白紙。

しかし、

白紙の中から 声 が聞こえた。


別の本が開く。


さらに別の本。


ちえは震えた。

「……わたし……

わたしは……

まだ答えを持っていない……」

本たちは静かに揺れた。


■ 断片4:メーテリュの影

図書館の奥に、

ひとつの影が立っていた。

優雅で、

静かで、

しかし圧倒的な知の気配。

ちえは息を呑んだ。

「……お母さん……?」

影は微笑むように揺れた。


影は本棚の奥へ消えた。


■ 断片5:図書館が“試練”を与える

本棚が動き出す。

迷宮のように形を変え、

ちえを包み込む。

りらの声が響く。


ちえは深く息を吸った。

「……わたしは行く。

問いの先へ。」

本棚が静かに開いた。


■ 断片6:いずみの滝の音が遠くで響く

遠くの層から、

いずみの滝の音が微かに聞こえた。

愛の奔流。

創造の暴流。

宇宙の鼓動。

ちえは微笑んだ。

「いずみ……

あなたは“流れ”を守って。

わたしは“知”を探す。」

世界が静かに震えた。


— 第31話「31.10000」 完 —


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ