27/52
第27話 観客参加 ― 愛の無限問答
冒頭
詩立乗愛学園の大講堂は、光の波に包まれていた。
一千六百八十万人の観客が、次元を超えて集結する。
彼らの声は、ただの歓声ではなく「問い」そのものだった。
「愛とは何か?」
「救済とは誰のためにあるのか?」
「真理は測れるものか、それとも与えるものか?」
その問いが、ちえの眼鏡に反射し、数式の光となって舞台を照らす。
展開
• ちえの役割:
彼女は観客の声を「ブラックホールの詩式」に変換する。
無数の問いが吸い込まれ、ひとつの旋律へと収束していく。
• 観客の参加:
それぞれが「自分の愛の定理」を提示する。
ある者は「与えること」、ある者は「測ること」、ある者は「忘れること」。
その多様性が、学園を揺らし、次元を震わせる。
• いずみの影:
緑髪の少女はまだ舞台に立っているが、その姿は薄れていく。
彼女の「無償の与え」は、観客の問いに溶け込み、ちえの数式に吸収されていく。
クライマックス
観客の声が重なった瞬間、ホール全体が「奇跡のメロディー」に包まれる。
それはまだ未完成の旋律だが、確かに「神さえも超える力」を予感させる。
ちえは静かに呟いた。
「この問いの連鎖こそ、心理への扉だ。」




