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琵琶湖へ初めてのドライブデート

日曜の朝。


澄んだ青空が広がる中、のぞみは愛車の LEXUS RX 500h に乗り込み、静かにエンジンをかけた。

車のフロントには、まだ新品の 初心者マーク が誇らしげに輝いている。


玄関先では妹の夏美が腕を組んで立ち、半分ワクワク、半分名残惜しそうな表情でのぞみを見つめていた。


「どんなデートだったか、帰ったらぜーんぶ教えてよ?」


「はいはい、ちゃんと話してあげるよ」


のぞみは苦笑しながらも、どこか嬉しそうに微笑んだ。そしてアクセルを踏み、静かに家を出る。


-----

一方その頃、ゆうの家。


「あと何分で来るかな…」


時計をちらちらと確認しながら、落ち着かない様子のゆう。

スマホを手にしたまま、ソファの上でじっとしていられず、何度も立ち上がっては窓の外を覗く。


――ピロン♪


待ちに待ったLINEの通知音が鳴り響いた。


「着いたよ」


のぞみからのメッセージに、ゆうの心は一気に躍る。


「きた!!」


勢いよく玄関を飛び出し、そこには車の窓を開けて、にこやかに手を振る のぞみの姿。


「おはよう、ゆう君」


「おはよう、のぞみさん!」


ゆうの顔には、幸せそのもの と言わんばかりの笑みが広がっていた。

のぞみも、ゆうのその表情に思わず頬を赤らめる。


のぞみの運転する車は阪神高速を順調に走る

朝早いため、渋滞もしていない


名神高速へと乗り込むと、のぞみの運転は想像以上にスムーズだった。


「のぞみさん、運転上手いね!」


「えへへ、いっぱい練習したからね」


隣のゆうの言葉に、のぞみは少し誇らしげな表情を浮かべる。


車は心地よい速度で流れ、西大津バイパスへと入る。


「うわっ、琵琶湖が見えてきた!」


「ね、綺麗でしょ?」


助手席から見える 琵琶湖のキラキラと輝く水面 に、ゆうは目を奪われる。

車内には穏やかな空気が流れ、会話も自然と弾んでいった。


「ねぇ、のぞみさん」

「ん?」

「今、めっちゃ楽しい!」


ゆうの素直な言葉に、のぞみはドキリとしながらも、優しく微笑む。


「私もだよ、ゆう君」


----


目的地の 白髭神社 に到着し、二人は車を降りた。


そこにはまるで絵画のような 幻想的な光景 が広がっていた。


琵琶湖の中に浮かぶように立つ 朱色の鳥居。

湖面は穏やかで、空の青と溶け合い、まるで異世界に迷い込んだかのような気分になる。


「すごい…本当に神秘的」


のぞみが息を呑むように呟くと、ゆうも静かに頷いた。


「なんか…夢みたいだね」


二人は鳥居の方へとゆっくり歩みを進める。


気づけば、自然と 手を繋いでいた。


お互いの手の温もりを感じながら、静かにその景色を堪能する。


「来てよかったね」


「うん…」


湖面に映る鳥居の影、遠くから聞こえる波の音。


二人は何も言葉を交わさなくても、心が通じ合っているのを感じていた。


-----


1年前。


朝の電車、同じ車両、同じドア。

ただ存在を意識するだけの関係だった。


それが今、こうして手を繋ぎ、同じ景色を眺め、心を通わせている。


「こんな日が来るなんて、想像もしてなかったな」


ゆうがそう呟くと、のぞみは少し驚いたような顔をした。


「私も…同じこと、考えてた」


目を合わせる二人。

そこには言葉にならない想いが詰まっていた。


幸せに満たされたまま、二人は 白髭神社 を後にした。


-----

メタセコイア並木へ


車は滑るようにレイクサイドロードを進む。


「すごいね、琵琶湖って…こんなに広いんだ」


助手席のゆうは、窓の外の 雄大な琵琶湖 に目を奪われていた。


「うん…なんだか海みたいだよね」


のぞみはハンドルを握りながらも、時折チラリとゆうの横顔を盗み見た。

その目は まるで少年のように輝いている。


そんなゆうを見ていると、不思議と 胸がいっぱいになる。


ゆう君と一緒にいるだけで、世界がこんなにも鮮やかに見えるなんて。


「…ねぇ、のぞみさん」


「ん?」


「楽しいね」


「…うん、すごく」


ゆうの言葉に、のぞみは頬を染めながら微笑んだ。


やがて、メタセコイア並木 に到着する。


車を進めると、目の前に広がるのは 一直線に伸びる緑のトンネル。


メタセコイアの木々が、まるで二人を包み込むように両側にそびえ立っている。


「すごい…」


「綺麗…」


思わず漏れた二人の言葉。


車内には 心地よい静寂 が訪れる。


言葉はなくても、心の中では確かに会話をしていた。


のぞみの心の中


(ゆう君、とても素敵…)

(こうして隣にいてくれるだけで、心が温かくなる)

(こんな風にずっとずっと、一緒にいられたらいいのに)


ゆうの心の中


(のぞみさん、僕も…)

(のぞみさんが運転する姿、かっこいいし、すごく綺麗だ)

(こんな時間が、ずっと続けばいいな)


ふと、気づくと…


二人の手は 自然と繋がれていた。


助手席に座るゆうが、そっとのぞみの手を包み込むように握る。


のぞみは一瞬驚いたが、次の瞬間には微笑み、優しく握り返した。


車は、まるで時間を忘れたように、緑のトンネルの中をゆっくりと進んでいく。


風が木々を揺らし、木漏れ日がリズミカルに車内を照らす。


二人は 言葉を交わさないまま、ただ静かに、この幸せな時間 をかみしめていた。


メタセコイア並木の幻想的な景色を楽しんだ後、二人はランチのために近江牛のハンバーグが有名なレストランへ向かった。


席に着くと、運ばれてきたハンバーグは 肉汁たっぷりで香ばしい匂い を漂わせている。

ナイフを入れると、ジュワッと溢れ出る肉汁に、ゆうは思わず「美味しそう…!」と目を輝かせた。


「のぞみさん、あーんしてよ」


満面の笑みで甘えるゆうに、のぞみは一瞬呆れたような顔をするが、 頬には柔らかい笑みが浮かんでいた。


「仕方ないなぁ…」


そう言いながらも、のぞみは しっかりとスプーンにハンバーグを乗せ、ゆうの口元へ運ぶ。


「はい、あーん」


「んー…!美味しい!」


嬉しそうに目を輝かせるゆうに、のぞみは思わず吹き出してしまう。


「もう、子どもみたいなんだから」


「のぞみさんが優しいからだよ」


二人は顔を見合わせて笑い、幸せな時間を噛みしめるように食事を続けた。


クラブハリエで、バウムクーヘンのような未来を願って


琵琶湖ドライブの最後のイベントは、 クラブハリエで焼きたてバウムクーヘンを食べること。


今日のプランを考えたのは、のぞみの妹・夏美だった。


「のぞみさん、このバウムクーヘン、めっちゃフワフワだね!」


「うん、焼きたては特別だよね」


ゆうが口いっぱいにバウムクーヘンを頬張る姿を見て、のぞみは微笑む。


ふと、目の前の 美しく層を重ねたバウムクーヘン を見つめながら、心の中で静かに願った。


(私たちの関係も、このバウムクーヘンみたいに…)


(何年も、何年も、少しずつ層を重ねながら、ずっと続いていきますように)


-----


楽しかった琵琶湖ドライブも、ついに帰りの時間を迎えた。


西大津バイパスに入り、高速道路を滑るように走る のぞみのLEXUS RX 500h。


助手席のゆうは、心地よい揺れと温かな満足感に包まれながら、 ウトウトと瞼を閉じていく。


「……すぅ」


気づけば、ゆうは静かに寝息を立てていた。


のぞみはチラリと横目でゆうの寝顔を盗み見た。


(ふふっ…絶対、昨日の夜、ドライブのこと考えて寝られなかったんだろうな)


ほんの少し 口元が緩んでしまう。


それと同時に、楽しかった一日が終わりに近づいていることに 寂しさが込み上げてくる。


(もっと、一緒にいたいな…)


そう思いながらも、のぞみは 気を引き締め、ハンドルをしっかりと握る。


ゆうを無事に送り届けるまでが、今日のデートの最後のミッションだ。


沈みかけた夕陽が、二人の車を 優しく照らしながら、バイパスの向こうへと沈んでいった。

◾️◾️◾️◾️◾️

ここからは、

清楚系、松山弁コメンテーターなっちゃん

ピチピチ系、関西弁インフルエンサーカナちゃんの振り返り番組“なっちゃんカナちゃん”


なっちゃん:ひいー!これはもう、恋人たちの琵琶湖万博やないか!朝からレクサスで迎えに行って、手つないで鳥居くぐって、メタセコイア並木で心の声まで響き合うって!


カナちゃん:ほんまやで!映画一本観終わったみたいやのに、まだデートの途中やん。ハンバーグで「あーん」とか、クラブハリエで未来をバウムクーヘンに例えるとか、甘すぎて糖尿一直線や!


なっちゃん:のぞみちゃん、バウムクーヘン見て「関係も層を重ねて」って思うとか、詩人やん。ゆう君は「おいしい!」って頬張る少年感。ええバランスやわぁ。


カナちゃん:ほんで帰り道、助手席でウトウト寝るゆう君。のぞみちゃんが「ふふっ」て微笑むやん?あれ完全に母性と恋心のダブルブーストや。


なっちゃん:いやー、恋人なき諸君、立ち上がれ!君たちもデートしろ!琵琶湖へ急げ!


カナちゃん:いやでも、場所は琵琶湖やなくてもええねん。手つないで歩ける道と、二人で笑えるご飯があったら、それで十分や。


なっちゃん:あ、ここで視聴者はがき来とるよ。「ラジオネーム・まぶしい朝」さんから!『私もいつか、メタセコイア並木で手をつなげる人と歩きたいです』やって。


カナちゃん:うわぁ、ええやん。並木道って、人生の長い道の象徴みたいやもん。誰と歩くかで景色が変わるんや。


なっちゃん:次はXのコメント。「#なつかな感想」タグやね。「のぞみちゃんとゆう君のドライブ、青春のロードムービーみたいで泣いた」やって!


カナちゃん:ロードムービーどころか、車内の空気がもう恋愛成就祈願の神社みたいになっとったもんな。


なっちゃん:ほらまた来とる。「ラジオネーム・焼きたて派」さん。『クラブハリエのくだり、胸が熱くなりました。層を重ねる関係って言葉、すごく響きました』


カナちゃん:ほんまそれや!恋愛って、バウムクーヘンの層やねん。焼き直すこともできんし、一層ごとにちゃんと焼きつけなアカン。


なっちゃん:おー!うまいこと言うねぇ。


カナちゃん:他にもXで「ラブラブ過ぎて胃がもたれそう」「こっちはコンビニの肉まん一人で食べてたのに!」ってコメントも来とるで。


なっちゃん:あはは、わかる!でもええやん、一人肉まんも立派な人生の味や。恋愛はいつか重なってくるもんやから、焦らんでええんよ。


カナちゃん:ほんで見て、「#のぞゆう尊い」トレンド入りしとる!


なっちゃん:やったー!全国の恋心、今この二人に乗っかっとるんよ!


カナちゃん:リスナーのみんな、次はあなたの番やで。手つないで歩く景色、きっとどこかで待っとるからな!

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