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のぞみとゆうの物語 ~こんな恋をしている二人が羨ましい  作者: 播磨 颯太
第四部-1章 激動のゆうの高3生活
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のぞみ緊急搬送される

 サイレンの音が夜の街に響き渡る。


 赤色灯がビルの窓に反射し、車内を赤く染めては消えていく。


 のぞみは、担架に横たわったまま、意識が戻らない。


 「お姉ちゃん……っ! お願いだから目を開けて……!!」


 夏美はのぞみの手をしっかり握り、涙を流しながら何度も呼びかけていた。


 「お姉ちゃん……私のせいだ……私が、あんなニュース見せたから……!!」


 肩を震わせ、嗚咽をこらえきれない。


 隊員の一人が、優しく声をかける。


 「妹さん、落ち着いて。大丈夫、お姉さんはちゃんと呼吸もしているし、今はショック状態なだけかもしれない。でも、詳しいことは病院に着いてから検査しないとわからないんだ。」


 「で、でも……! 心臓が……すごく速いって……!!」


 「そうだね。心拍数は180……異常に高い。今は少しでも負担を減らすために、安静にさせるのが一番なんだ。」


 夏美は涙で濡れた顔をぐしゃぐしゃにしながら、のぞみの手を握りしめる。


 「お姉ちゃん……お願い……戻ってきてよ……っ!!」


 ――ピッピッピッ……!!


 心電図の音が救急車内に響く中、のぞみは微動だにしないままだった。


---

 病院に到着するなり、のぞみは処置室へと運び込まれた。


 「患者、心拍数180! 意識なし! ストレス性ショックの可能性!」


 医師と看護師たちが素早く動き、点滴が繋がれる。


 「ベータブロッカーを投与。血圧も不安定だ、慎重に対応しろ。」


 やがて、薬の効果が表れ始めたのか、のぞみの心拍は少しずつ落ち着きを見せ始める。


 「……心拍、135……120……」


 「よし、落ち着いてきた。だが、まだ意識は戻らないな……」


 医師たちが小声で話し合いながら、のぞみの容態を見守る。


---

 待合室では、夏美が両親に抱きしめられながら、泣き続けていた。


 「私のせいだ……っ! 私があんなもの見せなければ……!!」


 母は震える手で夏美の背中をさすり、父は目を閉じて堪えるように深く息をついた。


 そこへ、医師が現れる。


 「お待たせしました。お嬢さんの容態は、ひとまず安定しました。しかし……」


 「し、しかし……?」


 父が険しい表情で問いただす。


 「状況から見て、PTSDの可能性があります。」


 「PTSD……?」


 母が愕然とした表情を浮かべる。


 「はい。極度の精神的ショックによって、意識がシャットダウンし、心拍が異常に上がった可能性が高い。今は落ち着いていますが、目が覚めたときに精神的な後遺症が残る可能性も否定できません。」


 夏美は絶望的な表情で、涙をこぼした。


 「……私のせいだ……!!」


 再び、声を上げて大号泣する夏美。


 「お姉ちゃん……ごめん……!! 本当に……ごめん……!!!」


 母も涙を拭いながら、夏美を抱きしめた。


 父は拳を握りしめ、沈痛な面持ちで娘たちを見つめる。


 処置室では、のぞみがまだ静かに眠ったままだった。


◾️◾️◾️◾️◾️

ここからは、

清楚系、松山弁コメンテーターなっちゃん

ピチピチ系、関西弁インフルエンサーカナちゃんの振り返り番組“なっちゃんカナちゃん”


なっちゃん「……のぞみちゃん……!死んだらあかん……!ほんまに心臓止まりそうになったんやないん!?泡どころか魂抜けかけやったんやけん……!」


カナちゃん「絶句やで……こんなん漫画やドラマやなくて、もう救急の現実やん……!心拍180て、新幹線並みやん!走りすぎや!のぞみちゃん、新幹線の名前やからって心臓まで時速300キロ出さんでええねん!!」


なっちゃん「ほんまや!のぞみ号暴走しとったんや!夏美ちゃんも泣き崩れて『私のせい』て責めよるけん……胸がズキズキ痛むわ……!」


カナちゃん「しかも医者がPTSD言うたやろ!?もう『心の爆弾』仕掛けられたんやん!これは恋愛スキャンダルやのうて、精神テロやで!」


なっちゃん「ゆう君!あんた何しよん!あんたのせいでのぞみちゃん病院送りになっとるんよ!?あんた、今どこで何を思いよるんか胸ぐら掴んで問い詰めたいわ!」


カナちゃん「ほんまや!のぞみちゃんはな、手紙書いてカバンの脇ポケットに入れるタイプやのに、こんな急展開で救急車に乗るなんて誰が予想したんや!」


なっちゃん「ほやけん視聴者からもはがき殺到しとるんよ!ラジオネーム“保健室の常連”さん『のぞみちゃんが担架で運ばれるシーン、涙止まらん。青春の真ん中に雷が落ちたみたい』やって!」


カナちゃん「雷いうより、もう隕石やな!ドカーン落ちて校舎ごと吹っ飛んだ感じや!」


なっちゃん「次はラジオネーム“購買の焼きそばパン”さん『夏美ちゃんの「私のせい」って叫び、心えぐられた。妹やのに母みたいに泣いとった』やって!」


カナちゃん「そうそう!夏美ちゃんの涙はダム決壊級やった!止めても止めても溢れるんよ!」


なっちゃん「Xのコメントも地獄やで!『心拍180とか恋じゃなくて心臓クラッシャー』『ゆう君はキューピッドやなくてデストロイヤー』って!」


カナちゃん「デストロイヤーて!確かに矢打つんやのうて心臓爆破しとるからな!」


なっちゃん「他には『PTSDとかもう三文字熟語やなくて“痛”そのもの』『のぞみちゃん、目ぇ開けたら世界が変わっとるんやろな』とか来とる!」


カナちゃん「うわぁ……これはもう、青春が戦場になったんや。普通は恋愛戦線やけど、今は緊急医療戦線や!」


なっちゃん「ほんまに!処置室で眠っとるのぞみちゃんの姿、まるで氷の棺やけん……雪の白姫みたいに目覚めを待っとるんよ!」


カナちゃん「そんなん言われたらもう泣くで……!視聴者の祈りがいま集中してるんや!コメントにも『起きて!のぞみちゃん!』って連呼されとるし!」


なっちゃん「みんなで叫ぼや!のぞみちゃん!!死んだらあかん!!帰ってこいーー!!」


カナちゃん「うちらの声、病院の窓ガラス突き抜けて届けーーーーっ!!!」

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