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のぞみとゆうの物語 ~こんな恋をしている二人が羨ましい  作者: 播磨 颯太
第四部-1章 激動のゆうの高3生活
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衝撃のスキャンダル

 夜のリビング。テレビの前に並んで座る二人の姉妹。


 画面には、華やかな照明の下、圧倒的な存在感を放つ美少女――YUIこと悠依が映し出されている。


 「お姉ちゃん、やっぱりYUIってすごいよね!」


 ソファに座る夏美が、目を輝かせながらのぞみに話しかけた。


 「今年のCM起用数、ダントツの1位なんだって! ドラマもいくつも掛け持ちしてるし、ファッション誌なんて、もう載ってない雑誌がないくらい! しかも、ハリウッドからもオファーが来てるかもって噂、知ってる?」


 のぞみは、リモコンを手にしながら「へぇ」と相槌を打つ。


 夏美の興奮した声とは対照的に、彼女の反応は薄い。


 確かに悠依の活躍は目覚ましいし、彼女が世間から絶賛されるのも分かる。でも――


 (そんなことより……ゆう君、今頃どうしてるかな)


 のぞみの心は、別のことでいっぱいだった。


 最近、ゆうの様子が少し変わったような気がする。授業中や放課後、どこか上の空だったり、ため息をついたり。


 会話をしていても、時折、何かを考え込むような表情を見せることが増えた。


 (何か悩みでもあるのかな……)


 のぞみはそっとスマホを手に取り、メッセージを送ろうか迷う。


 「お姉ちゃん?」


 夏美が不思議そうにのぞみの顔を覗き込んできた。


 「あ、ごめん。ちょっと考え事してた」


 「え~、何考えてたの?」


 「……別に、大したことじゃないよ」


 のぞみは微笑みながら誤魔化すが、心の中ではゆうのことばかりがぐるぐる回っていた。


 ――何か、あったのかな。私に相談してくれたらいいのに。


 悠依のドラマがクライマックスに近づく中、のぞみの胸の奥には、小さな不安が広がっていくのだった。


――――

翌朝――


 のぞみがまだ布団の中でまどろんでいると、突然、ドアが勢いよく開かれた。


 「お姉ちゃん!! お姉ちゃん、大変だよ!!!」


 夏美の甲高い声が部屋中に響き渡る。


 「んん……? 何……?」


 のぞみは寝ぼけまなこで、枕に顔をうずめながらぼんやりと答える。


 だが、次の瞬間、夏美が勢いよくスマホをのぞみの顔の前に突きつけてきた。


 「ほらっ! 見て! アクションのスクープ!!!」


 画面には、センセーショナルな見出しが躍っていた。


 《100年に一人の女神 YUI ついに熱愛発覚!? 放課後の密会デートを激写!》


 のぞみは「ふーん」と生返事をしながら、まだ半分夢の中だった。


 だが、次の瞬間――


 ―制服姿のYUI。その隣にいるのは、一人の男子。


 のぞみの目が、ピクリと動いた。


 (……ん?)


 ぼんやりと画面を見つめたまま、次第に焦点が合ってくる。


 YUIの隣に写っている男子。


 (この制服……ゆう君の学校の……?)


 眠気が一気に吹き飛んだ。


 のぞみはスマホを奪うように掴み、写真をまじまじと見つめる。


 YUIの隣にいる男子――その顔をよく見ると。


 「――――!!!」


 ゆう君!?


 のぞみの心臓が一瞬で跳ね上がった。


 見間違いであるはずがない。どこからどう見ても、ゆうだ。


 写真には、昨夜の悠依との下校の様子がはっきりと写し出されていた。


 「お、お姉ちゃん!? だ、大丈夫!?」


 のぞみの顔が一瞬にして真っ青になる。


 ガクンッ――


 膝から力が抜け、その場に崩れ落ちた。


 「お、お姉ちゃん!? ねえ、お姉ちゃん!? しっかりして!!!」


 夏美の必死の呼びかけも届かず、のぞみの頭の中は真っ白になっていた。


 (うそ……そんな……ゆう君が……YUIさんと……!?)


 のぞみの心臓が、激しく鼓動する。


 何も考えられない。


 目の前がぐるぐる回る。


 絶句したまま、のぞみはヘナヘナと倒れ込む。


 「お姉ちゃんっ!!!」


 夏美の悲痛な叫びが部屋中に響く中、のぞみは動けなかった。

◾️◾️◾️◾️◾️

ここからは、

清楚系、松山弁コメンテーターなっちゃん

ピチピチ系、関西弁インフルエンサーカナちゃんの振り返り番組“なっちゃんカナちゃん”


なっちゃん「ちょ、ちょ、ちょーー待って!これ見た!?悠依とゆう君のツーショットやん!?アクションの見出しデカデカと!『熱愛発覚』て!うそやろ!?」


カナちゃん「ぎゃーーーー!泡吹く!泡吹く!!これ、スキャンダルやん!!あかん!フライデー襲撃に行かな!!のぞみちゃん倒れたで!!」


なっちゃん「ほんまや!のぞみちゃんの心臓バクバクどころちゃう!電源オフになっとるやん!これ女神と庶民の少年の禁断の写真やけん、見たら魂持ってかれるわ!」


カナちゃん「やばいで!これ全国ニュースなっとるやろ!芸能人×一般男子の構図やで!?『放課後の密会デート』って、放課後はラムネ飲む時間ちゃうん!?なんでラブロマンス始まっとんねん!」


なっちゃん「ゆう君の制服!完全一致やったわ!のぞみちゃん、スマホ握りつぶしそうな勢いやん!これ、青春の雷直撃やわ!」


カナちゃん「視聴者からのはがき来てるで!ラジオネーム“廊下のスリッパ”さん『のぞみちゃんの膝から崩れ落ちるシーンで、私も同じように崩れ落ちました』」


なっちゃん「わかる!テレビの前でドミノ倒しよ!次々に崩れるファンたち!」


カナちゃん「次、ラジオネーム“給食のプリン返せ”さん『悠依さん、魔法使いかと思ったけど、これは破壊神や!』」


なっちゃん「破壊神www!確かにのぞみちゃんの心を粉々に砕いたんやけど、残骸すら美しく舞っとるのが悠依なんよ!」


カナちゃん「Xのコメントもすごいで!『ゆう君羨ましすぎて、地球逆回転してくれんかな』とか来てる!」


なっちゃん「地球逆回転て!バック・トゥ・ザ・フューチャー発動か!のぞみちゃん過去に戻って阻止したいやろなぁ!」


カナちゃん「他には『これはもはやラブコメじゃなくて戦争。悠依軍 vs のぞみちゃん軍』やって!」


なっちゃん「戦争て!前線で弓矢撃っとるのぞみちゃん想像してもうた!しかも相手はレーザー光線撃つ悠依やけん、勝てるん!?」


カナちゃん「さらに『のぞみちゃんが気絶した瞬間、全国の純愛派も一緒に気絶』て!」


なっちゃん「ほんまや!これ団体昏倒やん!救急車追いつかんレベル!」


カナちゃん「まだあるで!『ゆう君の悩みの正体、これやったんか!そら上の空なるわ!』」


なっちゃん「納得!数学の授業中に因数分解じゃなくて悠依分解しとったんや!」


カナちゃん「コメント止まらん!『アルファードが馬車で、のぞみちゃんは道端のシンデレラの靴。拾うのは誰や』て詩人来た!」


なっちゃん「靴ぅぅぅ!しかも片方だけ残された靴が涙で濡れとるんやろな!詩的すぎて震えるわ!」


カナちゃん「もう一通!ラジオネーム“校庭の隅の雑草”さん『のぞみちゃん、負けたらあかん!この戦いはヒロイン魂の決戦や!』」


なっちゃん「胸熱やなぁ!のぞみちゃん、ここで立ち上がったらほんま伝説になるわ!」


カナちゃん「結論。今、物語は地獄の花火大会や!どんだけ爆発すんねん!」


なっちゃん「せやけど、爆発の中心で立ち上がるのはのぞみちゃんやと信じとるけん!」


カナちゃん「祈ろ!みんなで!『のぞみちゃん復活せよーー!!』」


なっちゃん「うちらの声、届けぇぇぇ!!!」


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