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のぞみとゆうの物語 ~こんな恋をしている二人が羨ましい  作者: 播磨 颯太
第三部-2章 ファンタジーランド
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のぞみさんに甘えたい

土曜日の朝。まだ眠気が体にまとわりついたまま、ゆうは西元山駅へと歩いていた。

昨夜は布団に潜り込んでからも、なかなか寝付けなかった。胸の奥にある期待が、まるで小さな鼓動を早めるようにして、目を閉じても夢の世界へ連れて行ってくれなかった。


ゆうは歩きながら何度も心の中でシミュレーションする。今日はどうやってのぞみに甘えようか。どうやって可愛く頼れば、のぞみは笑ってくれるだろうか。


やがて、ホームに立つのぞみの姿を見つけると、その思考は一瞬で霞んだ。

春の光を浴びたその横顔は、眠気なんて吹き飛ばしてしまうほど眩しかった。


「のぞみさん、おはよう。なんか、この電車に乗るの、すごく久しぶりな感じがするね」


のぞみは軽く首を傾げて笑う。

「もう、ゆう君ったら大げさだよ。3日ぶりなだけでしょ?でも……分かるよ、私も同じ気持ちかも」


その一言で、ゆうの胸の奥にじんわりとした温もりが広がった。


電車が滑り込んでくると、二人は自然と同じドアへと歩み寄る。

平日の混雑が嘘のように、土曜の車内は閑散としていた。


「座るなんて、初めてだね」

のぞみが驚いたように呟く。


「うん、なんか変な感じする。いつもは立って肩並べてたから」

ゆうは少し照れ笑いをしながら、隣に腰を下ろした。


その瞬間、どちらからともなく手が触れ合い、自然と指が絡む。

互いに驚いた顔をしつつも、握った手はほどけることなく、そのまま力が宿っていった。


「不思議だね。混んでる電車で並んで立ってる時も好きだったけど……こうして座って話せるのも、すごく特別に感じる」

のぞみの瞳がきらきらしていて、ゆうは思わず見とれてしまう。


「……のぞみさん……」

ただ名前を呼ぶだけで、胸の奥が熱くなった。


「今日は特別な日だから、こういうのもいいよね」

のぞみは小さく笑って、ゆうの手を握り直す。


——甘えたい、包まれたい。そんな思いがますます強くなる。


ゆうの胸の内は、期待と幸せで満ちていった。

「今日は、のぞみさんにいっぱい甘えちゃおう……」

心の中で密かにそう誓う。


そして二人は、わくわくを胸にファンタジーランドに到着する。

駅前から溢れる人の波。テーマパークの門をくぐると、土曜らしい賑やかさが待っていた。


「わぁ、人いっぱいだね!」

のぞみは目を輝かせながら辺りを見渡す。その姿はまるで子供のようで、ゆうはその横顔に心を奪われる。


「ゆう君、どこから行く?私はね、ジェットコースターとか、ライド系が一番好きなんだ」

少しはにかんだ笑顔と期待に満ちた声。


ゆうは胸の奥でひらめく。

そうだ、自分はライド系は得意だ。でも、あえて苦手なふりをすれば、のぞみさんに守ってもらえるんじゃないか——。


「え、えっと……ちょっと苦手かも……」

少し困ったように目をそらしながら答える。


のぞみは一瞬驚いたように目を丸くしたが、すぐに柔らかな笑顔に変わった。

「そうなんだ。でも、私がついてるから大丈夫だよ。一緒に楽しもう」


心の中でゆうはガッツポーズを決めていた。


二人は、まずは小さめの絶叫系ライドへと向かう。

乗り込む瞬間、ゆうはわざと不安そうに眉を寄せ、のぞみに視線を投げた。


「の、のぞみさん……やっぱりちょっと怖いかも……」


のぞみはくすっと笑い、彼の手をぎゅっと握る。

「大丈夫、ゆう君。私がいるからね!」


その声に安心したふりをして、ゆうはさらに身体を寄せる。

「のぞみさん、落ちる前に心の準備をしたい……」


「ふふ、もうすぐだよ。しっかり掴まって!」


ライドが坂を登り始めると、ゆうは緊張の演技でのぞみの腕にしがみつく。

風が髪をなで、金属音が響き渡る。


そして——ガクンッ!急落する瞬間、ゆうは大げさに叫んでのぞみの肩に顔を埋めた。

「うわぁぁぁっ!」


「ちょ、ちょっと!……もう、可愛いんだから!」

のぞみは笑いながら、ゆうの頭をやさしくポンポンと撫でる。


ゆうは心の中で小さく叫んだ。

——やった、作戦成功!


彼女の温もりと香りに包まれて、甘える気持ちはますます膨らんでいく。


その後もいくつものライドを巡り、笑い声と悲鳴を重ねる二人。

ゆうはわざと怖がるたび、のぞみは優しく励まし、手を握ってくれた。

そのたびに、ゆうの胸はくすぐられ、彼女への思いが募っていった。


ライドの風に吹かれて、ふわりと流れるのぞみの髪。

鼻先をかすめた香りに、ゆうは無防備に心を奪われてしまう。


——のぞみさん、本当に……可愛くて、優しくて、僕には眩しすぎるよ。


そう思いながら、彼は彼女にますます甘え、頼りきっていくのだった。

◾️◾️◾️◾️◾️

ここからは、

清楚系、松山弁コメンテーターなっちゃん

ピチピチ系、関西弁インフルエンサーカナちゃんの振り返り番組“なっちゃんカナちゃん”


なっちゃん「はーい始まりました、“なっちゃんカナちゃん”!今日のシーン、もう開幕からゆう君が子供やったねぇ!」


カナちゃん「ほんまやで!夜寝られへんとか、小学生の遠足か!修学旅行の前日のテンション丸出しやん!」


なっちゃん「うんうん、電車に向かう道すがら“今日はどうやって甘えようか…”ってシミュレーションする男子高生、かわいいけど、コラ!ゆう!子供みたいなやつめ!」


カナちゃん「しかも得意なジェットコースターで、わざわざ“怖いフリ”するんやろ?めっちゃあざとい!自分から“守ってくださいポジション”に入っていくやん!」


なっちゃん「でもその作戦にのぞみちゃんが素直に乗ってあげて、ちゃんと手ぎゅーって握ってくれるんよ。ほんとええ子よのぞみちゃんは」


カナちゃん「そうそう!“私がいるから大丈夫だよ”って言うとこ、あれはもうヒーローやで!普通逆やけど、のぞみちゃんがヒーローで、ゆう君がプリンセス扱いやん!」


なっちゃん「しかも落ちる瞬間に“うわぁぁ!”言うて肩に顔うずめるんよな!あれ、少女マンガやったらヒロインがやるやつ!」


カナちゃん「なー!ほんでのぞみちゃんが“可愛いんだから!”って頭ポンポン!逆転してんねん!」


なっちゃん「ゆう君、これはもう“甘えのプロジェクト”大成功やけど…見とる側からしたらもう甘々すぎてむずむずするわ!」


カナちゃん「ほんまや。見てる私らが“砂糖の海に沈むわ!”ってくらい甘い。カロリー爆発やで!」


なっちゃん「はい、ここで恒例の視聴者コーナー!今日もはがきとXコメントが山ほど届いとるけん、いくよ〜!」


カナちゃん「まずはラジオネーム“観覧車の窓際”さん」

なっちゃん「『ゆう君の甘え作戦、まるで猫がわざと高い棚から降りられんフリして、飼い主に抱っこしてもらうのと同じ!』」


カナちゃん「わかるー!あれ、絶対自分で降りられるのに“にゃー”言うて甘えるやつや!」


なっちゃん「ほいじゃ次。Xから“@恋バナ中毒”さん」

カナちゃん「『のぞみちゃんが守ってあげる側になると、急に彼女が大人っぽく見える。ゆう君は確信犯的に子供役にハマりすぎ!』」


なっちゃん「確信犯いうのが的確すぎる!ほんま“どうやって甘えるか”考えとったけんね!」


カナちゃん「ほな次はがき。“ラジオネーム:ジェットコースター酔い”さん」

なっちゃん「『私は絶叫系ほんまに苦手なんやけど、隣にのぞみちゃんいたら何回でも乗れる気がする!』」


カナちゃん「そらそうや!あんなん“命綱の美少女”やもん!隣にいてくれたら怖さ半減、幸福度二倍や!」


なっちゃん「ほら、Xからも!“@砂糖漬け脳内”さん」

カナちゃん「『もう無理。甘すぎて歯が溶ける。のぞみちゃんの髪の匂いが描写された瞬間、布団の中でゴロゴロ転げ回った』」


なっちゃん「わかるー!わたしも読んでるとき布団蹴飛ばしたもん!あの“髪の匂い”って反則じゃろ!」


カナちゃん「そうそう!あれはもう“恋愛シーン界のかき氷シロップ追いがけ”みたいなもんやで!最後に甘さどばーって追加!」


なっちゃん「うまいこと言うねぇ!いやー今日もゆう君の“子供返り”炸裂で、わたしたちも大笑いしたけん、満腹感よ!」


カナちゃん「ほんま、見てるだけで“甘えのテーマパーク”やったな!この先どうなるんやろ、ますます楽しみや!」


なっちゃん「はい、今日の“なっちゃんカナちゃん”はここまで!また次回もお楽しみに〜!」


カナちゃん「ばいばーい!」

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