表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
のぞみとゆうの物語 ~こんな恋をしている二人が羨ましい  作者: 播磨 颯太
第二部-3章 のぞみ視点 のぞみの決断
59/492

運命の告白

のぞみ「それでね、ゆう君……私、関東の大学を受けたでしょ?」

言葉を出した瞬間、唇が乾いていることに気づく。


のぞみ「……そこに、合格したんだ」


一拍の沈黙。

その一瞬で、ゆうの表情が固まったのがはっきりと分かった。眉の奥がぴくりと動き、口元が一瞬止まる。

そして、彼は無理にでも笑顔を作るように唇を持ち上げた。


ゆう「……そうなんだ。すごいよ、のぞみさん!ほんとに……おめでとう!」


声は明るい。けれど、その瞳の奥には、かすかな翳りがあった。

のぞみの胸は、ぎゅうっと締めつけられるように痛む。


のぞみ(心の声) あ……違う。私はそこには行かないのに。なんでこれを先に言っちゃったんだろう。ゆう君、きっと今、すごく寂しい顔してる……


言い直さなきゃ。訂正しなきゃ。そう思うのに、緊張で喉が塞がって、声が出てこない。

胸の奥からじわじわと広がる熱が、言葉を邪魔していた。


ゆう「……のぞみさんは、いつから関東に行くの?」


彼はできるだけ明るい調子で聞いてきた。でも、その声には無理があった。

優しく振る舞おうとするほど、かえって彼の寂しさが透けて見えてしまう。


のぞみ(心の声) 違うの……私は行かない……でも、どうしよう、すぐに言葉が出てこない……


拳をぎゅっと握りしめる。指先に爪が食い込む。

このままじゃだめだ。ちゃんと伝えなきゃ。


のぞみ「……ゆう君」


視線を彼に合わせた瞬間、のどの奥に詰まっていたものがようやく流れ出す。


のぞみ「でもね、私……そこには進学しないの。関西の大学も滑り止めで受けてて……実はそっちも合格したんだ」


ゆう「……え?」


一瞬で彼の目が大きく見開かれる。

曇っていた表情が、驚きと戸惑いに変わった。


のぞみ「親にはね、“関東の方が就職に有利だから”って、最初は強く言われたの。でも……ちゃんと話し合ったの。いっぱい悩んで、泣きそうになって……それでも私は、関西の大学に進学することに決めたんだ」


言葉を吐き出すたびに、胸が軽くなるのを感じた。

でも、本当に伝えたいのは――この先にある想いだった。


のぞみ「だって……ゆう君と、離れたくなかったから」


風が止まったかのように、世界が静かになった。

その瞬間、ゆうの瞳が潤み、ぐっと揺れた。


ゆう「……ほんとに? それ……ほんとなの?」


声は震えていた。必死に確かめるように、まっすぐのぞみの目を見つめている。

その真剣さに、のぞみの胸の奥も震えた。


のぞみ「うん。本当。私はここで頑張りたいって思ったの……それに、ゆう君と一緒にいたいって、心から思ったから」


ゆうは一瞬言葉を失ったように息を詰め、それからゆっくりと唇を動かした。


ゆう「……ありがとう、のぞみさん……ほんとに、おめでとう……」


たったそれだけの言葉。

けれど、その声には、言葉以上の想いがすべて込められていた。

感謝と安堵と、込み上げるほどの喜びが、彼の声の震えの中に宿っていた。


のぞみはほっと息をつき、微笑みながらそっとゆうの手を握り直した。

その手は温かくて、ほんの少し震えていた。


のぞみ「……これからも、ずっと……一緒にいられるね」


ゆう「……うん!ずっと!」


ゆう君の目が潤んでいるのが分かった。


自分の言葉が、ちゃんと届いたんだって思ったら、のぞみも涙が出そうだった。


その時、ゆうがのぞみの手をそっと握った。電車の中でこっそり繋ぐのとは違う。まっすぐな気持ちを込めて、のぞみの手をしっかりと包み込むように。


「のぞみさん、僕……ずっと伝えたかったんだ。でも、のぞみさんの進路のこともあったし、僕なんかが気持ちを伝えていいのかって、ずっと悩んでた。でも……でも、もう迷わない!」


ゆう君の瞳が、真剣に私を見つめている。


「のぞみさん……僕、のぞみさんが好きです!大好きです!」


——え?


一瞬、何が起こったのか分からなかった。


ゆう君が……私に……告白した……?


信じられない気持ちと、胸の奥から溢れ出しそうな喜びで、心臓がドクンと大きく跳ねる。


「ゆ、ゆう君……!」


私は口元を押さえた。言葉にならない。涙が溢れそうだった。


「のぞみさん……僕と付き合ってください!」


ゆうは、まっすぐな目でそう言った。


のぞみは、もう隠しきれなかった。


「……私も……ずっと、ゆう君のことが好きだった……!」


次の瞬間、私たちはお互いに、ぎゅっと手を握りしめ合っていた。


——やっと、やっと気持ちを伝え合えた。


のぞみの心は、今までにないほどの幸福感でいっぱいだった。


◾️◾️◾️◾️◾️

ここからは、

清楚系、松山弁コメンテーターなっちゃん

ピチピチ系、関西弁インフルエンサーカナちゃんの振り返り番組“なっちゃんカナちゃん”


なっちゃん「うわあああ……のぞみちゃん視点の展開、胸ぎゅうぎゅうなるやんかぁ……」

もう目を真っ赤にして涙ぼろぼろ流しながら顔を覆うなっちゃん。


カナちゃん「ほんまやでぇ!号泣や!これ、まるで心臓がカチ割れるかと思うくらい痛いねん!なんでやねん!なんで“関東の大学受かった”とか言うねん、のぞみちゃん!」

膝をバシバシ叩きながら、声を震わせるカナちゃん。


なっちゃん「ほんまや……のぞみちゃん、自分では“あ、違うんやけん”て気づいとるのに、もう口が乾いて言葉が出てこんのやろ……わかる……わかるよ……」

顔をぐしゃぐしゃにしながらタオルで涙を拭く。


カナちゃん「しかもやで!もう私ら知ってるねん!ここでゆう君が、男前すぎる告白をするのを!」

カナちゃん、両手を空に突き上げて「うわああ!」と叫ぶ。


なっちゃん「のぞみちゃん、天然やけん……進学先の話でゆう君を一瞬突き落としてしまうんよ……ほんでからの、救い上げるんよ!これ、もう崖から落ちかけとるロープを必死で引き上げるみたいなもんやん!」


カナちゃん「たとえ方!せやけどほんまそれや!落ちるんか思ったら、のぞみちゃんが手を差し伸べて“関西行くよ”って言うて、もうジェットコースターや!心臓がフリーフォールや!」


なっちゃん「ほんで最後や……ゆう君の“僕、のぞみさんが好きです!大好きです!”やろ……!」

目尻に新しい涙を溜めながら声を震わせる。


カナちゃん「ひいぃぃぃっ!!ほんま、もう心臓撃ち抜かれて即死やで!観覧車のてっぺんで“好きや!”言われるくらい、景色が変わる瞬間や!」


なっちゃん「……幸せすぎるやろ……こんなん、のぞみちゃん視点で見たら、そら号泣するわ……」

二人して鼻をすすりながら肩寄せ合って泣き続ける。


カナちゃん「よっしゃ!ちょっと視聴者さんからのはがき読もう!共感せんとこの涙止まらへん!」


——はがき1通目——

「のぞみちゃんの“だってゆう君と離れたくなかったから”で心臓が破裂しました。私は今、涙でスマホが水没しそうです」


なっちゃん「わかるーーー!わかるよーーー!スマホどころか、もう川になっとるわ!」


カナちゃん「ほんまや!わたしなんか目からナイアガラやで!滝が流れっぱなし!」


——Xコメント——

「ゆう君の“ありがとう”って言葉の裏に全部詰まっとったやん。優しさ、喜び、震え、ぜーんぶ。あれが愛や」


なっちゃん「うわああ!ほんまや!“ありがとう”って、たった5文字に宇宙詰め込んどる!」


カナちゃん「もはや“ありがとう”がビッグバン起こしたんや!宇宙創生や!銀河が広がる音聞こえたもん!」


——はがき2通目——

「ゆう君が“僕と付き合ってください!”って言った瞬間、心臓がジェンガみたいにガラガラ崩れ落ちました」


なっちゃん「ジェンガ崩れるたとえ、最高やね!ほんま、ドキドキが崩れてもう立て直せんのや!」


カナちゃん「わかるわかる!わたしなんか心臓ジェンガ崩壊して、そのあとハートの積み木積み直してる最中や!」


——Xコメント——

「二人の手をぎゅっと握り合う描写、酸素薄くなって呼吸できんかった。恋って山登りかもしれん」


なっちゃん「はああ……そのとおりや……標高8000mのエベレストや……酸素ボンベなしで登っとるんや……」


カナちゃん「それで頂上でプロポーズされるみたいなもんやで!もう限界越えとるのに、幸福が吹雪みたいに降ってきて息できへん!」


——はがき3通目——

「のぞみちゃんが関東合格を先に言っちゃったの、天然で可愛い。あれがあったからこそ感情爆発しました」


なっちゃん「そうなんよ!あのひと押しがあったけん、感情のダムが決壊したんや!」


カナちゃん「ダムどころちゃうで!わたしの涙の放水量、琵琶湖超えとる!」


なっちゃん「いやいや瀬戸内海なっとるわ!」


カナちゃん「日本沈没するでこれ!」


二人は顔をくしゃくしゃにして、涙でマイク濡らしながら共感し続ける。


なっちゃん「結論!のぞみちゃん視点、最高!ゆう君告白、神回!このシーン、永久保存や!」


カナちゃん「ほんまや!もう心臓に彫刻したいくらいや!ほら、また泣けてきたぁぁぁ!!」


二人は視聴者からのコメントを読み上げるたびに泣き笑いし、比喩を飛ばしては悶絶し、やがて番組のエンディング音楽が流れるまで、涙声で語り続けたのだった。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
最後までお読みいただきありがとうございました! ブクマ・ポイント評価お願いしまします!

私の作っている他の作品もお読みください!

クズ人間シンジの成り上がり人生 ~ボロ車でポリ袋10袋のアレを運び、美女二人と事業を起こす逆転人生

― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ