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のぞみとゆうの物語 ~こんな恋をしている二人が羨ましい  作者: 播磨 颯太
第二部-2章 のぞみ視点 新しい景色
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夢の続き(のぞみ視点)

まだ夜明けの名残が空に漂っている。のぞみは玄関をそっと閉め、冷えた空気を胸いっぱいに吸い込んだ。胸の奥が小さく震えている。昨夜の夢があまりにも鮮烈で、心臓の鼓動はまだ速さを取り戻さないままだった。


家の奥から足音。パジャマ姿の妹・夏美が眠そうな目をこすりながら現れる。


夏美「ちょっとお姉ちゃん、もう行くの?こんな時間に……今日、なんか特別なことあるの?」


問いかけに、のぞみは一瞬、言葉を詰まらせる。胸にある想いをそのまま告げるわけにはいかない。小さな嘘で覆い隠す。


のぞみ「うん……ちょっとね、早出の学習があって」


笑ってみせるが、声がわずかに上ずっていた。夏美が「ふーん?」と首をかしげた時には、のぞみはもう玄関を抜け出していた。


心の奥で波のように揺れる声が聞こえる。

のぞみ心の声 ゆう君……来てくれるかな。夢の続きが、本当にここで始まる気がするの。


西元山駅のホーム。まだ人影はまばらで、冷たい朝の空気が一面を包んでいた。しんとした空間にのぞみの足音が響く。ベンチに腰を下ろしても、心臓の高鳴りは治まらない。


ふいに階段から足音。のぞみが視線を上げると、そこにいたのは――ゆう。まだ眠気の残る顔なのに、その瞳は驚きと喜びで輝いていた。時計の針は6時15分。いつもの時間よりもはるかに早い。


のぞみ心の声 ……来た!やっぱりゆう君も……感じてくれてたんだ。


彼は一瞬立ち止まり、のぞみを見て目を丸くする。


のぞみ「ゆう君こそ……早いね」


のぞみは平静を装おうとするが、頬に熱が走る。


ゆう「……のぞみさん?もう来てたんだ」


言葉を交わすだけで胸がふるえ、声が小さく震えてしまう。


のぞみは少し俯き、それでも勇気を振り絞って笑顔を向ける。


のぞみ「今日ね……どうしてもゆう君に会いたくて。気づいたら早く目が覚めちゃって」


ゆうの表情がやわらかく崩れる。


ゆう「僕も……そうなんだ。だから気づいたら走ってた。止められなかったんだ」


のぞみの瞳が大きく揺れ、すぐににじむような温かさで満ちていく。吹き抜ける朝風が頬の髪を揺らし、その微笑みを一層やわらかくした。


のぞみ「そっか……。私たち、同じなんだね」


自然に一歩踏み寄り、肩がかすかに触れる距離に並ぶ。そこに生まれた小さな温もりが、冷えた空気の中で強く存在を主張する。


のぞみ「今日はね、いつもよりずっと長く一緒にいられるね」


ベンチに並んで腰掛ける二人。ホームはまだ静かで、広がる空気はどこか特別な秘密を抱えたように、やわらかく二人を包み込んでいた。


のぞみは視線を落とし、唇をかすかに震わせながら口を開く。


のぞみ「ねえ、ゆう君。分かるかな……昨日ね、夢を見たの。夢の中で、ゆう君と手を繋いでたの。でも電車が来ちゃって、そこで目が覚めちゃったんだ」


声は囁きのように細く、けれど確かに届く。想いを伝えるたび、胸の奥が熱くなる。


のぞみ「だからね……こうやって今、一緒にいられることがすごく嬉しくて。夢の続き、してみたいなって思ったの。いい……かな?」


その言葉と同時に、のぞみの震える指がゆうの手へと伸びていく。心臓が耳の奥でうるさく鳴り響く。


のぞみ心の声 もう無理……。どうにかなっちゃいそう……。


冷えた朝の空気の中、その掌は確かに温もりを宿していた。指が絡む瞬間、小さく息を呑み、頬が紅に染まる。


のぞみ「……嬉しい……」


花がほころぶように笑ったその顔を、ゆうはただ黙って見つめていた。胸の奥が、満たされていく。


彼女が夢の続きを現実に変えてくれたことを、全身で感じながら。


ゆう「電車が来るまで……もう少し、このままでいよう?」


その言葉は静かな決意のように響く。


のぞみは小さく頷き、ぎゅっと手を握り返す。その力はかすかでも、確かなものだった。


二人の時間はまだしばらく続く。冷たい朝の空気も、通り過ぎる風も、すべてが甘くやさしい世界に変わっていた。


◾️◾️◾️◾️◾️

ここからは、

清楚系、松山弁コメンテーターなっちゃん

ピチピチ系、関西弁インフルエンサーカナちゃんの振り返り番組“なっちゃんカナちゃん”


なっちゃん「はぁぁ~~!!もう無理やろこれ!!尊すぎて酸素薄なるわ!!」


カナちゃん「いやほんまやで!?のぞみちゃん、朝の6時15分に来てるとか、もう恋する乙女やん!眠気とか関係ないねんな!」


なっちゃん「わかるわかる!夢で手繋いで目ぇ覚めて、『続きしたい』とか言い出したん聞いて、うち鳥肌立ったけん!」


カナちゃん「せやろ!?『夢の続き』て、そんなセリフ映画でも聞いたことないわ!そんなん直球で言われたら、ゆう君もう即死やろ!」


なっちゃん「しかもゆう君も走って来たんやろ?『止められなかった』って!あんたなぁ!純愛か!青春漫画の見本市か!」


カナちゃん「うちら読んどる漫画が全部ここで再現されてるみたいなもんやで。肩と肩がちょっと触れる距離とか、心臓直撃やん!」


なっちゃん「あっかーん!!もう尊すぎる!!付ーき合え!付ーき合え!さっさと付ーき合え!しばくぞ!!」


カナちゃん「それ引っ越しおばさんやんか!!(爆笑)」


なっちゃん「ほいでな、手ぇ繋ぐ時の、のぞみちゃんの震えた指先……もう見とるこっちが泣きそうなるわ!」


カナちゃん「しかもな、『……嬉しい』って、あの一言の破壊力やで!?ビームみたいに視聴者の心射抜いたやろ!」


なっちゃん「わし今、心臓の辺りズッキューンいうて音鳴ったわ」


カナちゃん「それピストルちゃう、恋の鉄砲玉や!」


なっちゃん「ほんならここで、視聴者のみなさんからのコメントいこか!」


カナちゃん「はい、まずはラジオネーム『電車の窓際族』さん。“のぞみちゃんの『夢の続きしたい』は、青春の特急列車が発車した合図やと思います!”」


なっちゃん「うまいこと言うなぁ!!青春特急や!もう終点まで二人で行け~~!」


カナちゃん「次はXから。“見てて息止まった。恋の酸欠で倒れるわ”」


なっちゃん「それな!酸素ボンベいるやつやん!」


カナちゃん「お次はラジオネーム『手汗気になるマン』。“ゆう君、手つないで汗ばまんかったんかな?でもそれすらも尊いやろ”」


なっちゃん「せやせや!もうベタベタでもよろしい!青春の塩分や!!」


カナちゃん「Xコメント。“朝のホームで肩触れるとか、もはや天使の接触事故”」


なっちゃん「事故多発しとるわ!でも甘すぎて保険おりんやつやな!」


カナちゃん「ラジオネーム『夢から覚めたくない』さん。“のぞみちゃんの『……嬉しい』で、心が爆発しました。推しカプ確定です”」


なっちゃん「爆発事故連発やん!でもうちも一緒に吹っ飛んだけん!」


カナちゃん「Xからの一言。“二人が電車を待つ時間が、世界で一番尊い25分”」


なっちゃん「泣けるわ~~!ほんま、あの冷えたホームが二人だけの聖域や!」


カナちゃん「まとめると……のぞみちゃんとゆう君、あんたらほんまに“青春の奇跡”やで!!」


なっちゃん「奇跡が連続しすぎて、うちら命削られよるんやけど!」


カナちゃん「せやな!でも……もっと削ってくれ!!(絶叫)」


なっちゃん「ほんま、それ!」

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