新たな目標
冬の午後の光がゆっくりと傾き、街路樹の影が長く伸びる帰り道。冷たい風が頬をかすかに撫でる中、のぞみとゆうは寄り添うように歩いていた。のぞみの関西大学への進学が決まり、ゆうは心の底から安心していた。遠く離れてしまう不安はもうない。しかし、その安心の奥には、ひとつの小さな疑問がちらついていた。
ゆうの心の中で、問いが静かに響く。
ゆう心の声 のぞみさんは、大学に通うときも、今までと同じ電車に乗るのだろうか……
毎朝、同じ時間、同じ電車の同じドアから一緒に乗って過ごす時間――それは、ゆうにとって何にも代えがたい、大切な習慣だった。もしのぞみが違う電車に乗ることになったら、もう毎朝、隣で笑い合うことはできなくなる。考えるだけで胸がぎゅっと締め付けられる。
ゆう心の声 せっかく同じ関西に残ることになったのに……もし朝の電車で会えなくなったら、僕はどうやってこの寂しさを埋めればいいんだろう。のぞみさんに聞こうか……でも、もし「違う電車に乗ることになる」って言われたら……その時、僕はどんな顔をすればいいんだ……
その思いが頭をめぐり、なかなか口に出せずにいた。心の奥の不安と期待が交錯し、足取りは少し重くなった。だが、ゆうは意を決して、のぞみに問いかける。
ゆう ねえ、のぞみさん……大学に行く時の電車って……今までと違う電車に乗ることになるの?
声は平静を装っていたつもりだった。しかし、自分でも気づかぬうちに声は少し震えていた。のぞみは一瞬ゆうの顔をじっと見つめ、そしてふっと柔らかく微笑む。
のぞみ やっぱり、ゆう君も気になってたんだ?
その言葉に、ゆうの胸が跳ね上がった。まるで自分の心の奥をのぞき込まれたような感覚。のぞみは少し間を置き、穏やかな声で続けた。
のぞみ 実はね……大学の最寄り駅は桜岡高校とは違うんだけど、乗り換えの関係で、通学の電車は今までと同じ電車にしようかなって思ってるの
ゆう ……本当⁉︎
思わず声が大きくなる。周囲の人々がちらりと振り返るが、そんなことはどうでもよかった。心の中に温かな光が広がり、緊張も不安も一瞬で溶けていく。
のぞみ うん。だって、私も、ゆう君と朝の電車で一緒にいたいから
小さく俯きながらも、のぞみは優しい笑みを浮かべ、そっと手をゆうの手に重ねる。ゆうはその瞬間、胸の奥がじんわりと温かく満たされるのを感じた。今まで通りの朝が、まだちゃんと残されている。二人で過ごせる時間が、これからも続くという希望が、静かに心を支配する。
ゆう よかった……本当によかった……
声は震えそうになったが、ゆうは必死に平静を保とうとする。しかし手に触れるぬくもりが、全身に温かさを注ぎ込み、心が解けていく。ゆうはその温もりをぎゅっと握り返し、静かに誓った。
ゆう心の声 よし……これで安心だ。でも……もっと先も、ずっと一緒にいたい……
ゆうの心には新しい決意が芽生えていた。のぞみと同じ大学、神泉大学に進学する――その夢は今までの自分には遠すぎるものだった。名門中の名門、滑り止めで受けるレベルでは到底ない。でも、だからこそ挑戦する価値がある。のぞみと一緒に過ごす未来を手に入れるために、全力で努力する意味がここにある。
ゆう よし……やるしかない!
心に誓いを刻み、ゆうは一歩を踏み出す。帰り道を歩くその足取りはいつもより少し軽く、でも心の奥は高鳴っていた。今までの曖昧な日常は終わった。これからは、のぞみと同じ大学に通い、同じ時間を共有するという明確な目標があるのだから。
翌日から、ゆうの生活は一変する。朝は今までよりずっと早く起き、電車の中では参考書を開き、授業中は集中し、放課後は図書館にこもり、家に帰っても眠くなるまで勉強を続けた。その道のりは決して楽ではない。それでも、心は軽かった。のぞみと過ごした時間を思い出すたび、頑張る理由が明確にあるのだ。
冬の風は冷たく、街は静かに暮れていく。それでもゆうの胸は、未来への希望で暖かく満ちていた。春が来るまであと少し。ゆうは、のぞみと同じ未来を歩むため、全力で駆け抜ける決意を固めた。
◾️◾️◾️◾️◾️
ここからは、
清楚系、松山弁コメンテーターなっちゃん
ピチピチ系、関西弁インフルエンサーカナちゃんの振り返り番組“なっちゃんカナちゃん”
なっちゃんカナちゃんレビュー:春を待つ帰り道、未来への決意編
なっちゃん「いやあ、カナちゃん……今回のラストシーン、もう…泣けたわぁ…ほんまに心がじんわりして、涙止まらんかったけん!」
カナちゃん「せやせや!私も号泣やで。のぞみちゃんとゆう君が手つないで、同じ電車に乗るって決めるシーン……胸がぎゅーってなるわ!」
なっちゃん「うちも、ゆう君の『よし……やるしかない!』のところで、もーう、感動で心の中があったかくなったんよ。ほんまに、未来を掴む決意が伝わってきたわぁ」
カナちゃん「うんうん、読者のわたしまで一緒に頑張ろうって気持ちになるなぁ。のぞみちゃんの笑顔と手のぬくもり、あれ見たら誰でも幸せになるわ」
なっちゃん「良かったな!同じ電車で!ゆう君、神泉大学合格がんばれ!ばんじゃーい!ばんじゃーい!!」
カナちゃん「店員さんもばんじゃーい!このハッピー感、共有せなあかんわ!」
なっちゃん「ほな、視聴者さんからのお便りも紹介するわね。まずははがきから…」
カナちゃん「いくでー!」
なっちゃん「『のぞみちゃんとゆう君、ほんまに微笑ましいです。読んでて自然と笑顔になりました。私も朝の電車でちょっとドキドキしながら通学したくなりました』って。うちも同じ気持ちやわ!」
カナちゃん「そやろそやろ!それ、わたしも共感するわ。毎朝のちょっとした時間でも、幸せって積み重なるんやなって」
なっちゃん「次のはがき、『ゆう君の決意、ほんまに胸に響きました。わたしも頑張らなあかんなって思った』やって。うわー、読んでて涙出そうやわ」
カナちゃん「そやなぁ、ゆう君の気持ち、頑張るエネルギーになっとるねん。のぞみちゃんのこと思って全力で勉強するって、めっちゃ青春やんか」
なっちゃん「X(旧Twitter)のコメントもあるで。『のぞみちゃんとゆう君、ほんまラブラブすぎて読んでて頬が赤なるわ!』やって。カナちゃん、これ共感するやろ?」
カナちゃん「めっちゃ共感やで!こういう純粋な恋愛、読んでて心が温まるわぁ。『同じ電車でずっと一緒に過ごすって、すごくリアルで素敵』ってコメントもあるで」
なっちゃん「ほんまにそうやね。毎朝の小さな時間を大切にしてる二人の姿が、リアルすぎて応援したくなるんよ」
カナちゃん「他にも、『ゆう君の決意、神泉大学に向けて頑張るところ、青春やなぁ。わたしも頑張ろって思った』とか、『のぞみちゃんの笑顔に癒された』とか、いっぱいコメント来てるわ」
なっちゃん「読んでて、涙と笑顔が入り混じる感じやわ…やっぱりこのラスト、最高やな」
カナちゃん「ほんまやなぁ!みんなのコメント見てても、二人の幸せが伝わってくるわ。読者さんも一緒に応援してくれてる感じや」
なっちゃん「よっしゃ、これからも二人の未来を見守らんといけんね!」
カナちゃん「せやせや!ゆう君、神泉大学合格してのぞみちゃんとずっと一緒や!ばんじゃーい!ばんじゃーい!!」
なっちゃん「店員さんもばんじゃーい!読者さんもばんじゃーい!ほんま、みんなで祝福やわ!」
カナちゃん「うちも涙止まらんかったけど、最後は心がぽかぽかになったなぁ。ほんまに幸せなシーンやった!」
なっちゃん「うん、最高やったねぇ…二人のこれからが楽しみすぎるわ!」




