初めてのデート
土曜日の昼下がり。冬の光は柔らかく、街の広場を通り抜ける冷たい風に、落ち葉が舞う。ゆうは普段着のまま、予備校近くの広場で、のぞみが来るのをそわそわしながら待っていた。
12:30。人混みの向こうに、一人だけ走ってくる女の子の姿。距離は遠かったが、ゆうにはすぐに分かった。のぞみだと。
胸の奥がぎゅっとなる。心臓が跳ねる。
のぞみは駆け寄りながら、息を少し切らして、でも笑顔で言う。
のぞみ 「ごめんね、ゆう君。待ったでしょう?寒い中、待たせちゃって……」
ゆうは笑って首を振る。
ゆう 「いや、全然待ってないよ。今来たばっかりだし。」
でも心の中では、実は2時間前にここに来ていたことを思い返す。
ゆう心の声 ずっと、ずっと、のぞみさんのこと考えてたんだ……。
体は冷え切っていても、のぞみの笑顔を見た瞬間、そんなことはどうでもよくなる。
二人は昼ごはんを食べに行くことにした。通学中以外で、こうして二人きりで過ごすのは初めてのこと。お互い緊張しているのが手に取るように分かる。
歩きながら、ゆうは心臓の高鳴りを必死に抑える。
のぞみ 「何食べようか?」
ゆう 「うーん……何か食べたいものある?」
のぞみは小さく首をかしげる。
のぞみ 「ゆう君が選んでくれたら嬉しいな。」
ゆうは慌てて、近くの飲食店を頭の中で探す。けれど、のぞみと一緒なら、どこでも特別な時間になる気がした。
ゆう 「じゃあ……ハンバーグとか好き?」
のぞみ 「好き!」
その満面の笑顔に、ゆうは心の奥でほっとする。と同時に、可愛さに胸を撃ち抜かれる。
二人は、落ち着いた雰囲気の洋食屋“ジュテーム”へ入った。土曜のお昼時で賑わっていたが、奥の静かな席に案内され、二人だけの世界が広がる。
メニューを開くのぞみ。小さな指先でページをめくる仕草も、ゆうには愛おしい。
のぞみ 「どれにしようかなぁ……」
ゆう 心の中でため息が漏れる。目の前の小さな仕草さえ特別に見える。
のぞみ 「ゆう君と同じのにする!」
二人は同じデミグラスハンバーグを選ぶ。料理が運ばれるまでの間、いつもの通学中の他愛のない会話を続ける。
けれど今は新鮮で、すべてが特別だった。
のぞみ 「なんか、不思議だね」
ゆう 「何が?」
のぞみ 「こうして、ゆう君と並んで座って、ご飯を食べるの。駅のベンチや電車の中だけだったのに、今、すごく特別な時間を過ごしてる気がする。」
少し照れくさそうに微笑むのぞみに、ゆうの胸がじんわり温かくなる。
ゆう 「……僕も。こうしてちゃんと話せるの、すごく嬉しいよ。」
のぞみは、頬を赤らめながら答える。
のぞみ 「私も……」
ゆう心の声 こんなに幸せな時間が流れるなんて、少し前には想像もできなかった……。
関西の大学に行きたい、とのぞみが話してくれた日のことを思い出す。あの時の不安や切なさも、この瞬間の幸福で溶けていく気がした。
ゆうは、今日という日を、どんなことがあっても忘れられない日になるだろうと思う。
外の冬の光は柔らかく、街のざわめきも、二人にとっては遠い世界の音のようだ。
今は、目の前ののぞみの笑顔と、自分の胸の高鳴りだけが現実で、すべてを満たしている。
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ここからは、
清楚系、松山弁コメンテーターなっちゃん
ピチピチ系、関西弁インフルエンサーカナちゃんの振り返り番組“なっちゃんカナちゃん”
なっちゃん 「いやー!もうさ、このシーン見て!ゆう君、普段着で待っとるんやろ?それだけでもう胸キュンやけど!」
カナちゃん 「ほんまやで!しかもあの距離からのぞみちゃんが駆け寄ってくるやん?読んどるだけでドキドキするわ、心臓バクバクやん!」
なっちゃん 「松山弁で言うたら、『か、可愛い…』ってゆうのが正直な心の声やろね。2時間前から待っとったなんて、めっちゃ初々しいやん!」
カナちゃん 「二人とも平静を装ってるけど、絶対緊張してるで!初々し過ぎる!!たまらん!!」
なっちゃん 「のぞみちゃんが息切らして笑顔で『ごめんね、ゆう君』って言うてるやん。ゆう君の心臓、跳ねとるの間違いなしやで!」
カナちゃん 「しかも『いや全然待ってないよ』って返すけど、内心2時間前から待ってたとか、もう読んでるこっちまで心臓痛なるわ!」
なっちゃん 「ほんまよ。もう、手冷えてても心は燃えとる状態やろね。これが青春の輝きやわー!」
カナちゃん 「それで、歩きながらの会話もやばいで!『何食べようか?』とか、普通やのに、二人で並んで歩くの初めてやからドキドキやん!」
なっちゃん 「松山弁やったら、『ゆう君が選んでくれたら嬉しいな』ってのぞみちゃんが言うた時点で、ゆう君、頭真っ白やろうな!」
カナちゃん 「で、慌てて『じゃあハンバーグ好き?』って聞くんやけど、答えは『好き!』やん。もうこの笑顔で撃ち抜かれるパターンや!」
なっちゃん 「ジュテームって落ち着いた洋食屋に入るとこも良いねぇ。土曜の昼間やのに、奥の静かな席で二人だけの世界に入るとか、映画みたいやん!」
カナちゃん 「メニューめくる仕草も愛おしいって、ゆう君どんだけ乙女心持ってんねん!いや、男の子やけど可愛さにメロメロやん!」
なっちゃん 「『ゆう君と同じのにする!』って、二人お揃いでハンバーグ決めるところとか、完全に恋愛漫画のワンシーンやで!」
カナちゃん 「で、料理来るまでの会話も、駅や電車ではあまりできなかった他愛ない話やのに、今は新鮮で特別なんやろ?胸いっぱいやろなぁ!」
なっちゃん 「のぞみちゃんが『こうして並んで座ってご飯食べるの、不思議だね』って照れながら言うてるやん。ゆう君、心じんわり温かいやろねぇ!」
カナちゃん 「しかも、『僕もこうしてちゃんと話せるの、嬉しいよ』とか、真剣に返すんやで?二人とも、初デートで平静を装ってるけど、内心ドキドキやん!」
なっちゃん 「いやー、関西の大学に行きたい話思い出しながら、今この時間をもっと大事にせなって思うゆう君、ほんま可愛いなぁ。」
カナちゃん 「外の冬の光も、街のざわめきも関係なくなるって、完全に二人だけの世界やん!読んどるだけで胸いっぱいやわ!」
なっちゃん 「初めての二人きりデート、緊張と幸せが交錯して、見てるこっちまでキュン死にしそうやね!」
カナちゃん 「二人とも平静を装ってるけど、緊張してる!!初々し過ぎる!!たまらん!!」
なっちゃん 「次回も絶対見逃されへんで!この初デート、どう進むか気になるわー!」
カナちゃん 「ほんまや、土曜の午後の胸キュン展開、まだ始まったばっかりやもんな!」




