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のぞみとゆうの物語 ~こんな恋をしている二人が羨ましい  作者: 播磨 颯太
第一部-3章 揺れる気持ち、揺らぐ進路
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ベンチで揺れる想い

西元山駅のホーム。冬の空気は冷たく、吐く息が白く染まる。朝の光はまだ柔らかく、まばらな通学客の間を静かに通り抜けていく。のぞみとゆうは、いつものように前から2両目、2番目のドア付近のベンチに腰掛けていた。


のぞみの表情は少し曇っていた。視線を手元のバッグに落としたまま、小さな声で口を開く。


のぞみ 「私ね……2月に大学受験があるの。」


言葉のひとつひとつが、冬の空気を震わせるように静かに響いた。ゆうはその声を聞き逃さず、瞬時に心を引き締める。


のぞみ 「関東の大学と、関西の大学、両方受けるの。でも……もし関東の大学になったら、下宿しなきゃいけないし、引っ越さないといけないんだ。親はね、就職に有利だから関東に行けって言うんだけど……でも、私……」


一瞬の間。のぞみはゆうをちらりと見上げ、浮かない表情を浮かべる。冬の光に頬が少し赤い。


のぞみ 「こうやって、ゆう君と親しくなれたばっかりなのに……関東に行ったら、もう会えなくなっちゃう。だから、絶対に関西に行きたいんだ……。」


ゆうの胸がぎゅっと締め付けられた。初めてのぞみが自分のために、関西に残りたいと思ってくれていることを告げた瞬間だった。だが同時に、もし関東に行くことになったらどうしよう、と言葉にできない不安が波のように押し寄せる。


ゆう心の声 もし、のぞみさんが関東に行ったら……。この朝の時間も、毎日一緒に電車を待つことも、もうできなくなる。


ゆう心の声 あの満員電車の中で、そっと寄り添う時間も消えてしまう。放課後に送るLINEも、もうすぐは遠くの街にいる彼女に届くだけになる。


ゆうは視線を落とし、手のひらの感触を確かめるように軽く握った。冷たさが心地よくもあり、切なさを増幅させる。


ゆう心の声 そんなの……寂しすぎる。


だが、ゆうには言えなかった。のぞみの進路を左右する権利なんて、自分にはない。


ゆう 「……そっか。のぞみさん、すごく悩んでるんだね。」


言葉は小さく、震える声になった。本当は「行かないで」と言いたかった。だがそれは、彼女の人生に口出しすることになってしまう。自分のわがままは飲み込むしかない。


のぞみは少し苦しそうに笑った。その笑顔は、強くも優しくもあり、ゆうの胸を締め付けた。


のぞみ 「うん。まだ結果は出てないけど……ね。ゆう君は、どう思う?」


その瞳に映る真剣さに、ゆうの胸は熱くなる。心臓が耳の奥まで響くほどに高鳴った。


ゆう 「のぞみさんの気持ちを、一番大事にしてほしい。僕は……どこに行っても応援するよ。でも……できれば、関西にいてほしいって思ってる。」


最後の言葉は、小さくてかすれそうな声だった。それでも、のぞみに届くように、ゆうは胸いっぱいに込めた。


のぞみは一瞬、驚いたようにゆうを見つめる。けれど、すぐにふわりと優しく微笑んだ。


のぞみ 「……ありがとう。ゆう君がそう言ってくれると、ちょっと頑張れる気がする。」


小さく握った拳に、彼女の決意と、優しさが込められていた。


ゆうはその仕草を見て、胸の奥から湧き上がる応援したい気持ちと、関西に残ってほしいという願いを同時に感じる。どちらも、強く、切実だった。


ゆう心の声 これから先、僕たちがどうなるかは分からない。


だけど今、このベンチに、冷たい冬の空気の中に、のぞみが自分の隣にいる。この瞬間だけは、守りたい、と思った。


二人の間には、言葉にならない想いが静かに流れている。朝の空気も、通学のざわめきも、すべてが二人だけの世界を包んでいるようだった。


日常の中の、かけがえのないひととき。冬の光に照らされたベンチで、二人はただ寄り添いながら、未来に思いを馳せていた。

◾️◾️◾️◾️◾️

ここからは、

清楚系、松山弁コメンテーターなっちゃん

ピチピチ系、関西弁インフルエンサーカナちゃんの振り返り番組“なっちゃんカナちゃん”


なっちゃん 「いやあ、カナちゃん……これ、悶絶もんやわ。のぞみちゃん、めっちゃ切ない顔しとるし、ゆう君の胸の奥もぎゅーってなっとるし……なんちゅう冬の朝や!松山弁で言うたら、もう心がぎゅーぎゅーに締められる感じやね。」


カナちゃん 「せやろ!ほんま悩まし過ぎるわ!!のぞみちゃん、関東行くかもしれへんとか、ゆう君の気持ち思ったら心臓破れそうやんか!もう見とるだけで胸がしめつけられるで。」


なっちゃん 「しかもやな、ゆう君が『行かないで』言えんのも、もう泣けるやん。自分のわがままは飲み込んで、のぞみさんの進路を応援してるとか……漢やなぁ。」


カナちゃん 「悩みすぎやろ、ほんまに!『できれば関西にいてほしい』って……声小さいのにめっちゃ伝わるやん。聞いてるだけで胸が張り裂けそうや!」


なっちゃん 「ほんならやな、のぞみちゃんの方も小さく拳握って、『ちょっと頑張れる気がする』とか……たまらんやろ!こっちまで応援したくなるわ、松山弁で叫びたくなるわ。」


カナちゃん 「せやせや、もう関西にしとき!関東に行ったら、のぞゆうどうするんよ!?毎朝のこのちょっとしたベンチデートも、電車で肩寄せ合う時間も、全部なくなっちゃうやんか!」


なっちゃん 「ほんまや……この二人の時間、めっちゃ大事やもんなぁ。冬の光に照らされとるベンチで、静かに寄り添うだけで、なんて尊いんやろか。」


カナちゃん 「しかも二人とも、言葉にできん想いがぎゅーっと詰まっとるやん。ゆう君の心の声とか、聞いてるだけで胸が熱なるわ。『もし関東に行ったら』……って、そら泣くやろ!」


なっちゃん 「悩まし過ぎる……でも、せやせや、関西や。関西に決まるんやで、二人の幸せのために。松山弁で言うたら、ここはもう絶対『関西!関西!』や。」


カナちゃん 「ほんまそれ!!朝の25分間だけでも、ベンチで笑って喋って、肩寄せ合える時間があるんやで。関東行ったらもうそれもないやん。今の幸せを守れ、ゆう君!!!」


なっちゃん 「いやあ、見とるこっちまで心臓ぎゅーっとなるわ。二人とも、まだ告白はしてへんのに、気持ちがもう完全に繋がっとる……ほんま、悶絶や!」


カナちゃん 「悶絶や悶絶や!この冬の朝の二人、完璧すぎるやろ。いやあ、悩ましすぎるわ……でも関西!絶対関西!!」


なっちゃん 「せやな、関西や。ここで二人を引き離したら、見とるこっちも泣くわ。ほんまに、冬のベンチでのぞみとゆう、永久保存級やなぁ。」


カナちゃん 「悶絶レビュー終了!いや、まだ続き見たいけど、今日の朝の二人はもう心臓破裂級やわ。次回も絶対チェックやで!」


なっちゃん 「松山弁でも叫びたいくらいやわ……関西に決まれ!!のぞゆうの幸せ、ここに確定や!!」


カナちゃん 「押したら7揃うくらい確定やな、ほんまに!!」

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