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気になるのぞみの進路

ゆうの部屋。時刻は19時20分を回っていた。

机の上には開きっぱなしの教科書とノート、それに散らかったままのシャーペン。勉強を終えたはずなのに、ゆうの心はどこか落ち着かない。視線は自然と、机の端に置かれたスマホへ吸い寄せられていった。


「……のぞみさん、今頃何してるんだろ」


小さくつぶやいたその声は、部屋の静けさに吸い込まれていく。

気付けば手が伸びていた。スマホを解錠すると、指先が勝手にLINEのアイコンを開いていた。


ゆう 「のぞみさん。明日もいつもの電車に乗る?」


送信した直後から、心臓が早鐘のように鳴り始める。返事がすぐ来るだろうか、それとも少し時間がかかるだろうか。ほんの数秒が永遠にも思える。


ピコンッ。


すぐに通知が鳴った。

画面を覗き込むと、そこには思わず笑みがこぼれてしまう文字があった。


のぞみ 「もちろん。ゆう君も乗るよね?」


その一文に、胸の奥が温かくなる。自分のことを気にしてくれている――それだけで、言葉にならない喜びが込み上げてくる。


「……のぞみさん、僕のこと考えてくれてるんだ」


唇が自然と綻びる。気持ちを抑えきれず、すぐに返信を打つ。


ゆう 「もちろん。明日も会えるの楽しみだよ」


送信した瞬間、またすぐに既読がついた。その「既読」の二文字が、なぜこんなにも心を弾ませるのだろう。


だが、嬉しさに包まれる一方で、ふと影が差し込む。

――あと2ヶ月で、のぞみは卒業してしまう。


ゆうは自分の年齢を思い出す。まだ2年生。のぞみは3年生で、もう1月。春になれば彼女はもう制服を脱ぎ、新しい道へ進んでしまう。


「のぞみさん、きっと大学に行くんだろうな……。そうなったら、電車も一緒に乗れなくなる……」


胸の奥が急に冷たくなった。今の自分はただの“後輩”に過ぎない。もしかしたら、彼女の中では“電車でよく会う知り合い”程度の存在なのかもしれない。


時計の針は23時を指していた。

ベッドに倒れ込みながら、スマホを胸に置いて天井を見つめる。


「のぞみさんは、僕のこと……どう思ってくれてるんだろう。好き、なのかな? いや、そんなはずないか……」


不安と期待が入り混じり、心がざわつく。眠ろうとしても、瞼の裏に浮かぶのは、笑顔で「おはよう」と言ってくれた彼女の姿だった。


ピコンッ。


突然の通知音に、跳ね起きる。

震える指で画面を開くと、そこには短いけれど心を揺さぶる言葉が並んでいた。


のぞみ 「ゆう君、もう寝ちゃったかな? 今日はLINEできて嬉しかった。おやすみなさい」


その瞬間、胸がじんわりと熱に包まれる。

彼女の想いが、こんな風に直接伝わってくるなんて――。


「……のぞみさん……ありがとう」


ゆうは顔を赤らめながら、すぐに返信を打った。


ゆう 「まだ起きてたよ。僕も嬉しかった。おやすみ、のぞみさん」


送信ボタンを押し、画面を閉じると、心地よい余韻だけが残った。

明日もまた、彼女に会える。そう思うと、不安でいっぱいだった心が少しだけ軽くなる。


布団に潜り込むと、笑みを浮かべたまま、ゆうのまぶたは静かに閉じていった。

今日よりも明日、少しだけ彼女に近づけるかもしれない。そんな淡い期待を抱きながら。

◾️◾️◾️◾️◾️

ここからは、

清楚系、松山弁コメンテーターなっちゃん

ピチピチ系、関西弁インフルエンサーカナちゃんの振り返り番組“なっちゃんカナちゃん”


なっちゃん「いやぁ〜、ゆう君の気持ち、めっちゃ分かるわぁ!そりゃあ嬉しいよねぇ、LINEのやりとりで“明日も会える”とか確認し合うんやけん、胸がぎゅーってなるんよ」


カナちゃん「せやなぁ〜!『明日ものぞみさんと会えるの楽しみ』って、もう顔ゆるみまくっとるやろな。いや、絶対ニヤけながら打っとるで!」


なっちゃん「わかるわ〜!既読ついた瞬間に“うわぁぁぁ!”ってなるんよ。わたしもその感じ、学生のときあったわ。スマホ見て心臓ばくばくよ!」


カナちゃん「でもさ、その直後に来るやん?“あと2ヶ月で卒業やん…”って現実の壁。これな、甘酸っぱさ120%やで!」


なっちゃん「ほんまやねぇ…。のぞみちゃんが卒業したら、毎朝の電車で会えんなるんやないかって考えたら、そりゃ切なくなるわぁ」


カナちゃん「せやけど、そこで『もう終わりや』って思うんやなくて、『これからどうやって繋がっていくか』を考えるチャンスやと思うねん。だってさ、すでにLINEしてるし、“ただの電車仲間”やったら、寝る前に『今日は嬉しかった、おやすみ』なんて送らんやろ?」


なっちゃん「ほうよ!のぞみちゃんからの“今日はLINEできて嬉しかった”って言葉、あれめっちゃでかいけん!ほんまにゆう君を特別に思っとる証拠やと思うんよ」


カナちゃん「そうそう!女の子がそんなこと送るの、気持ちないと絶対無理やで。これはただの“後輩”とか“知り合い”の域超えとるわ」


なっちゃん「ゆう君もね、心配になる気持ちは分かるけど……この2ヶ月で、もっと気持ちを伝えるチャンス作れると思うんよね」


カナちゃん「せや!卒業して離れてもうまくいくカップル、いっぱいおるやん。むしろ“最後の学生生活のタイミングで気持ち通じ合った”って、ドラマチックやし!」


なっちゃん「そやなぁ〜。のぞみちゃん大学行っても、きっと帰省とかするやろうし、その時にまた電車乗ることもあるかもしれんけん。ほんで、“あのとき勇気出して告白してよかった”ってなるかもしれんよ」


カナちゃん「うんうん!せやからな、わたしらの願いはただ一つ!卒業までにしっかり絆を深めて、卒業してからもちゃんと続いてほしい〜!」


なっちゃん「ほんまそれ!わたしもう応援団長みたいな気持ちやけん。ゆう君、思い切って進んでみいよ〜!」


カナちゃん「ゆう!悩んどる場合ちゃうで!いけいけ〜!」


なっちゃん「ええやん、青春やなぁ〜!胸がきゅんきゅんするわぁ!」


カナちゃん「わたしまでドキドキしてきたわ。はぁ〜明日の電車シーン、早よ見たい!」

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