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メリ・メロノート  作者: 星河雷雨


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13/52

なぜここへ来て、書いたのか


 なぜ、ここで小説を書くことになったのか。


 と。


 なぜ、あの作品を書いたのか。


 の覚書。



 

 ◇◆◇◆◇◆◇


 


 元々、小説を書きたくて、ここへ来たわけではないのです。


 ある人との、約束があったから。


 約束と言うか、一緒に登録しよう、みたいな。


 最初は、登録するだけだと思っていました。


 以前は登録しないで読んでいたので、これでブックマークも使えるし、星も贈れると思って、登録しました。


 ちなみに。


 ここへ来る切っ掛けとなったのは、『本好きの下剋上』。


 図書館で書籍を読んで、WEBでも読めると知り、ここへやってきました。


 それで。


 登録してからも、しばらくは放っておいたんです。


 すんなり登録できて。それで終了と思ってました。


 あとは、好きな時に読めばいいやって。

 

 でも、約束した相手がここで小説を書き始めて。


 なんとなく、私も書く流れになって、しぶしぶ(ひどい)書き始めたんですが。


 でも、小説なんてほとんど書いたことがなかったので。


 どうせすぐにエタるな、と思っていました。


 エタっても、しょうがないよねと。


 新人がエタっても、誰も気にしないよと。


 書いたという痕跡さえ残せれば、約束を果たしたことになるよねと。


 ほとんど、と書いたのは。


 若かりし時分、今見ればプロットどころかあらすじにもならないようなものを「定年になったら小説書くんだ」とか考えながら、メモっていたことがあるからです。


 あくまで、定年後の趣味、として考えていました。


 一作だけ、『馬と姫君』という短編だけは、よくわからないながらも纏まっていたので、あれが初作品とでも言えるのでしょうか。


 まあ、そんなわけで。


 それきりうん十年、小説を書こうなんて、まったく考えてもいなかったのです。


 多分、その時のメモ書きを思い出さなかったら、定年後の趣味にもならなかったはず。


 でも、ここで書きはじめて。


 異世界転生小説なら、書けるかなと書きだして。


 三十話くらいで終わると思っていたのに、全然終わらなくて。


 切りの良いところでエタろうと思っていたのに、読んでくださる方が思いの他いたから、エタることもできず(私は真面目なチキンです)。


 終わってみれば200話過ぎていて、驚愕しました。何で書けたのって。


 自動書記?


 まあ多分、これまで散々インプットしてきたからだと思います。


 ネイティブの英語を聞きまくっていると、ある日突然聞き取れるようになる。発音が容易になる。という現象。あんな感じ?


 読みまくってきたから、なんとなくだけど、物語の流れと締め括り方がわかった的な。


 広げまくった風呂敷を全部畳めたかもわからないような、お世辞にも出来が良いとは言えない作品ですが(今もそうですが)。


 ポイントも、ブックマークも、感想までいただけて。本当に、運が良かったのだなと思います。


 そこから、創作、という魅力に嵌まりました。


 自由に、想像だけで文章を綴れることに、夢中になり。


 今までは、頭の中を通り過ぎるだけだったイメージが、形になる面白さを知り。


 完結させることの、快感を知り。


 ここまでやってきました。


 と、ここまでが、なぜここで小説を書くことになったのかという話。





 ここからが、なぜあの作品を書いたのかという話。


 なぜ初投稿作品をあれ(『前世を思い出したわがまま姫~』です)にしたのかと言うと、当時、とある映像が頭の中にあったからなのです。


 なろうに登録する、以前の話。


 なんかよくわからないけれど、突然、パッと、浮かんできた映像。


 金色の豊かな髪を足首付近まで伸ばした女性が、王冠を被り、白い杖を持ち、裾の長い白いドレスを着て、塔から外を眺めている(いや、こっちを見て微笑んでいたかも)。鳥籠のような塔で、柱の間から、外が見える。その女性の周囲には、色とりどりの淡い光の玉が浮かび、その女性を照らしている。


 本当に、それだけの映像です。


 その映像の女性は、作品の主人公よりも、もっと大人でした。髪も、主人公は白金にしましたが、白金というよりは、淡い金色。でも、飛び交う光に照らされて、もっと複雑で、奥深い色合いを見せていました。瞳の色は、よく覚えていないんですけど、青のような緑のような、爽やかな色……だった気がする。


 見た時にはすごく不思議で戸惑いましたけれど、それでも、綺麗だな、良いもの見れたな、という感じでした。


 異世界転生で何か書こうと思った時、ならばあの映像の女性を主人公として書こう、と思いました。


 たった一枚(?)の映像から、あの作品を書くことになりました。


 そうなると。


 女性の周りを飛んでいた、あの光の玉は何だろうと考え。


 精霊かな、と思い。


 では、あの女性は精霊を束ねる立場の人なのかな、と考え。


 精霊姫と、精霊王という設定ができあがり。


 悪役令嬢が流行っていたので、それと絡めて。


 途中で更新止まったけれど。


 もうやめたいと、何度も思ったけれど。


 どうにかこうにか、完結までこぎつけることができました。


 どうしても、初めて(ちゃんと)書いた物語を、途中で見捨てることができなかったんですよね。

 

 あとは、ここでエタったら、もう二度と書かないだろうなという予感がありました。


 書かないというか、書けないだろうと。


 多分、それまで読んでくれていた人とか、物語そのものへ対する、後ろめたさで。


 私、真面目なチキンなので。


 



 なぜ、ここで書くことになったのか。なぜ、あの作品を書いたのか。


 いつか忘れそうなので、ここに記しておきます。


今思うと、どうしても書き上げなければと思ったのは、この初投稿作品だけかもしれません……。あと、今はエタるのもまた良し、と思ってる。その後の展開は、読み手に任せる的な。

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