Memorys2 精神空間
「んん〜」
輝は手を前に伸ばしながら息をそっと吐いた。
風呂に入ってる間もいつもなら、リラックスするのだが、さっきの一件から心臓が落ち着きがなく、リラックスと言うふうにはならなかった…
(何なんだよアイツ…、急に現れてこっちに来いなんて…)
「だー、もう!」
〈バシャッ!〉
輝は一度にいくつもの事が起き、頭の中が混乱していた。
お湯の表面にはブクブクと潜っている輝の漏れた息が浮いてきた…
その水泡が上がって来るテンポがだんだんと早くなってきた。
〈ブク…ブク…ブク‥ブク‥ブクブクブクブク!!〉《ザッパーン!!!》
勢いよく輝が起き上がってきた。
「ハァ‥ハァ‥ハァ‥死ぬかと思った…」
「ふう〜」と息を吐き天井を見上げた…
この時輝は少し行ってみたいと思い心臓がドキドキしていた。
(ちょっと行ってみたいかもなぁ〜)
そう思った瞬間、風呂場にも貼ってある鏡から手がニョッと出てきた。
「!?」
輝が大きく水を立て驚いている間にその手によって鏡の中へ連れ込まれた。
「う、うわぁぁぁ!」
輝はグッとつむっていた目を開くと、そこは、全く音のしない静かな草原だった…
すると、目の前にスゥッと人影が現れた、人影の形が整うと見覚えのある顔だった。
「あっ、アンタは鏡の…」『レイだ!』
レイは顔をグッと近付け言った。レイは輝を見下ろす姿勢でポイッと薬を投げた。薬は輝の手のひらにポツンと乗っかった…
『こっから先に行くにはその薬を飲め…』
輝は薬をじーっと見ていたが、何かを思い出したようにハッとなった。
「いやいやいや!そんな事より此処…どこだよ!」
その瞬間草木がざわざわと風が荒くなった…
それに気付いた輝は、
「え…?」
『此処はお前の精神空間だ…』「精…神‥空間?」
『あぁ、だからお前の感情によって此処の空間も変わる。』
輝はへぇ〜とまじまじ聞いていた。
精神空間も落ち着いてきた…
「ん?でも何でレイが俺の精神空間にいんだ?」
レイは頭を抱え込みながら何て説明しようか考えていた…
『まぁ、その事はまた後で説明する…いいから今はその薬を飲め。』
「………」
(ゴクッ)
まだまだ未熟ですがよろしくお願いします(*/ω\*) 評価・感想お願いします。