地球に生まれて
昭和生まれの日本人の女の子として、私は成長していきました
スターシードの特徴として、周囲の地球人のことを観察してしまうところがありました
そして、やはりどこか常人離れしているのです
少し浮いているというか、天然記念物みたいな感じです
好奇心が強いので、何でも経験してみたいと思いました
知識欲も旺盛で図書室の本を読み漁りました
今にして思えば、地球人としての振る舞いを、一生懸命習得しようとしていたのです
郷に入っては郷に従え、ということです
ですが、本当の私は、競うことが嫌いでした
そもそも人と比べられることが、とても嫌でした
それぞれ得手不得手があるのに、ある一面で順位をつける
そのようなことに、意味があるのでしょうか
幸いなことに、学校で価値があることは上手くできました
学級委員や学校の代表として選ばれました
運動部のキャプテンとして、努力しました
すっかりスポーツが嫌になりました
今でも、趣味として楽しく運動するのは好きですが、勝ち負けに拘ったり、苦しい程無理をするスポーツはしません
試合でミスをしたり、負けたりして、怒られたり、泣いたりするのは本当に辛いことでした
誰得?
悔しい思いはモチベーションにはなるかもしれませんが、トラウマにもなります
チームプレーで息をあわせて、体を動かすことはとても楽しく喜びでしたが、なぜか真剣に真顔でプレーしないとふざけているように思われるので、緊張感をもってプレーしなければいけませんでした
日本人は、真面目です
肩に力が入りすぎています
お侍さんが、闊歩していた国だから仕方ないですね
そんなわけで、私は中学生からは運動部に所属することをやめました
身長が高かったので、運動部顧問の先生にスカウトで追いかけまわされましたが、逃げ切りました
中学校!
地球上のどの国でもそうだと思いますが、中学生頃というのはとても多感で不安定で、コンプレックスの固まりです
私は、視力が落ちてきて、眼鏡がイヤだったので、中学生からコンタクトレンズをつけ始めました
クリアになった視界で、まじまじと鏡にうつる自分の顔を見つめました
なんという不細工な…
ボサボサの眉毛、細い目、毛穴、しまりのない口元
ドン引きでした
こんな顔を人様にさらしていたのか、と落ち込んだものです
痩せてはいましたが、少年体型で女の子らしい丸みは全然ありませんでした
思春期の頃なので、かわいらしい女の子がとても羨ましく、運動も勉強もやる気は起きず、夜更かしと寝坊ばかりしていました
そんな生活で、俗にいう金縛りによくあうようになりました
頻繁におきていた時は、幽体離脱もしました
ネガティブな念というのは、同じような念を引き寄せてしまうのです
いじめられたりはしませんでした
どちらかといえば、いじめる側の人間たちと一緒にいたからです
いじめられる側にも問題がある、なんて当時はいわれていました
それは、問題があるとすれば、いじめられる人間というのは、偽りの自分を演じている、というように私には感じられました
どこか、無理をしていることが伝わるのです
見た目やコミュニケーションに問題があっても、ありのままの自分でいる人間は受け入れられていました
無理をしている姿というのは、鼻につくというか、胡散臭い、嘘っぽくて、敏感な人間には気にさわったのだと思います
いじめる側の人間は、神経質ですぐに見抜いてしまうのです
私は、いじめが起きると、やんわりと止めたり、その場を笑いで収めようと何度か試みましたが、効きませんでした
ヒーラーとして、覚醒してませんでしたから(言い訳)
日本は、昭和から平成になり、私も青春時代を過ごしました
人間の身体や感情、人間社会の仕組み、興味深いことばかりでした
現実的にいうと、友情や恋愛、文字通り人として生きる、人生を謳歌しました
そして、学生時代を終えると社会人として、大人として生きます
私は、勉強もそこそこできましたし、ありとあらゆるアルバイトもしましたが、これといって就きたい仕事が見つかりませんでした
そこは、ヒーラーのはしくれとして、心理カウンセラーになることは考えましたが、当時の私の心身は弱く、自分の方が病んでしまいそうだったので、あきらめました
その頃の日本は、就職氷河期と呼ばれ、正社員として働く間口はかなり狭かったこともあります
そのような中で、私は正社員として新卒で一部上場企業に就職が決まりました
いや、社畜
その時は、まだ社畜という言葉は存在しませんでしたが、今風にいえば、ブラック企業の社畜でした
私はかなり衰弱していました
体調を崩し、病気になりました
地球のエネルギーを吸収できていませんでした
グラウンディングといいます
ご存知の方もいるでしょう
地球の大地から、パワーを受け取ることです
パワースポットという言葉は聞いたことがあると思います
地球から出ているエネルギーに癒されて、心身を元気に保つのです
社会人になった頃の私は、そんなことも知らなかったので、弱りきっていました
大人になると、自然の中で過ごすことはほとんどありません
子どもの頃の私は、毎日裏山か公園へ行き、木に登り、大地を駆け巡りました
地球上にいることが嬉しくて、植物に触れ、動物と戯れ、風に吹かれて、大地と繋がり、太陽の光を浴びました
雨の恵みを受け、嵐のパワーに感動して、台風の日に傘を広げて、山の上からジャンプしました
結果は、飛べずに傘が折れただけでしたが…