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孤独な迷探偵  作者: 高橋はるか
第一章 座禅しながら人は死ねるのか??
25/55

24放課後って皆何しているの??

特に何かすることもない。いつものことだ。だから、適当に寄り道しながら帰ろうと持っていたら、

「あ!!居た!!!良かったああ!!!」

後ろから、声をかけられ・・・・るはずない・・・・。危ない、危ない・・・。幻聴、幻聴だ。

「あ!!こら無視すんな!!!」

何かどこかで聞いたことがある声のような気がするけど、気のせい、気のせいだ・・・・。

よく、街中で、「あ!おーい!!」って目の前からどう見ても俺に声をかけていると思って、控えめに手を振ってみたら、後ろから急に、にゅっ、と人が現れて、実はその人でした、って言うのが偶にある。

ああいう時どうすればいいんだろうね?ほんと・・・・。

行き場を失った手をそのまま下すのか・・・・??俺の場合は、うーん、と、わざとらしく背伸びして、さも、ストレッチのために手を上げてみましたよ?っていう風を装うんだけど、これって意味あるのかな??

迷いどころだ・・・・。

まあ、友達いないだろって言う指摘は、今は要らないぜ?何せ、俺はいつも俯いて歩いているけど、もしかしたら俺が覚えてないだけで向こうは俺のこと知っているかもしれないじゃん??

・・・・夢見すぎか・・・・。


「こらあ!!!無視すんなって!!!言ってんだろ!!!」


すぱん!!と勢いよく後頭部を叩かれて、「痛ってえ!?」と思わず後ろを振り返れば、そこには、佐倉先生が仁王立ちしている。


「なんで無視した!?」

相変わらず怖えなあ・・・・・。黙っていれば綺麗なのに・・・・。

「今なんか失礼なこと考えたろ!?」

「いいえ!!?そんな滅相もない!!」

相変わらずお鋭い・・・。

「すみません・・・。考え事をしていまして・・・・。聞こえませんでした・・・」

嘘だけどね・・・。自分のことじゃないと思って無視しました、とは口が裂けても言えないじゃん??

「ふーん・・・??本当か・・・??」

その疑いの目止めて!!あと、滅茶苦茶目立つから、校内では話しかけてこないでくださいよ・・・・。

「本当ですよ・・・・。どうしたんですか??」

「・・・・まあ、いい。とにかく!!行くぞ!!!」

え?どこへ?と聞く間もなく、腕を掴まれ、あれよあれよという間に、車へと乗せられてしまう。

そして、まるで誘拐される人質のように、一瞬の早業で校門前にたむろしていたマスコミどもを蹴散らし、どこかへと連れ去られてしまった。


「いや!!行くぞって・・・!!どこへですか!?どこへ!!??」


パニックになりそうだ。

あと、すごくどうでもいいことだけど、綺麗めなレポーターのお姉ちゃんが跳ねられそうになってものすごい形相で睨んでたけど大丈夫??


「いいから、いいから!!」

「いやいや!!何にもよくないんですけど!?って言うか!!急に校内で拉致するの止めてくださいよ!!変な目で見られるじゃないですか!?」

特に佐倉先生と一緒のとこを見られでもしたら・・・・。

「大丈夫、大丈夫!!お前のことなんて見ている奴そうそう居ないぞ!!」

「事実かもしれないけど聞きたくなかった・・・・」

ほんとのことだけどね!?ただし、真実はいつも優しくはない、厳しい物なのですよ・・・。

「まあ!!みんな私のことは見てくるから、あいつ誰だ!?みたいな視線は集めていたけどね!!良かったじゃん注目を浴びることができて!!」

「全っ然嬉しくない!!!え・・・??それ本気で言ってます・・・??本当の本当に・・・!?げえ!?明日佐倉先生のファンクラブに何されるか・・・」


やばい・・・。怖い・・・・。明日通学した時に、ほぼ全校生徒に取り囲まれて、石とか投げつけられたりしないよね??車裂きの刑とか・・・・。市中引き回しとか・・・・。拷問されたりとかしないよね!?ね!?


「大丈夫だ!!あれ誰!?って皆口々に探し回っても誰もお前のことなんか見つけられないさ!!ましてや、学年を表す襟章も遠くて見えなかっただろうし!!捜索は難航するぞお!!」

「なぜに楽しげ!?そして、俺は幽霊ですか!?いくら俺だって、そんなホラーみたいなこと・・・・」

・・・起きないよね・・・・??


おいおい・・・・!!あいつ誰だよ・・・!?あの佐倉先生と一緒の・・・・、いやほんと誰・・・・!?

あんな奴、一年にいたか・・・??

いえ、いません・・・。

二年には・・・・??

いなかっ・・・たと思います・・・・。

じゃあ・・・三年・・・??

いたかあんな奴・・・??

おいおい・・・!!じゃあ俺たちが見たのって・・・・??

・・・・。


きゃああああああああああああああああ!!!!!!!!?????


みたいになってないよね!?

って言うか、ここまで来るともう俺も怖くなってきちゃったよ!?俺ってちゃんと生きているよね!?

・・・・うん大丈夫!!足がある!!


「馬鹿なこと考えてないで、良い方に考えればいいんだよ」

「良い方に・・・・?ですか・・・・??」

「ああ!!今までも、そしてこれからも、一生浴びることのない注目を集めることができたんだ!!いい経験をしたって思えば、一生忘れられない思い出になるだろ?」

「なるかあ!!??なんですか?一生浴びることのない注目って!!??俺の人生はそんなに灰色ですか!?俺ってこの先もしかして四十年以上家に引きこもりでもするんですか!?」

「ちっ!ああ言えばこう言うでうるさい奴だな・・・・」

え・・・・??俺が悪いの・・・・??

「今舌打ちしませんでした・・・??」

「するわけないじゃん!!生徒に向かって舌打ちする先生がどこの世界にいるんだよ!?全く!!疲れているのか?幻聴でも聞こえたんじゃないのか??」

「そうですか・・・・・・」

絶っ対嘘だ。今完全に舌打ちしたよこの人。


「ほら、着いたぞ!」

まあ、予想はしてたけどさ・・・・。

「事務所ですか・・・・」

「そこ以外にどこに行くんだよ??」


どこ?どこだろう??大体、高校生って放課後どんなことして時間を潰しているんだ??

カラオケとか??

いやいや!!俺音痴だし、リズム感ないし・・・・。音楽の授業の時に君が代合唱してたら、当時の小学校の先生が、「はーい、皆一旦止めてー。で?誰ですか??一人だけふざけて独特のラップを取り入れてるのは!?」って・・・・。小学生にラッパーなんかいるかよ!!


じゃあ・・・・。カフェとか・・・・ファミレスとか・・・??

駄目だ・・・。誰かと一緒に飯を食うって言うのが、もうアレルギーものだ。

え??飯は食わない??じゃあ、何してんの??オレンジジュースとポテトだけで長時間粘ってんじゃねえよ!!迷惑だろうが!!


「うん。事務所以外にないですね」

「だろう??」

まあ、当然のようにここに連れてこられているのもなんだかな・・・。


迷わずに四階へ、扉を開けると・・・・・。



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