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「就職活動はカモ」ってわけじゃないけど、案外絶望的でもない。

作者: 竹取翁

短編で自分の言いたいことを書いただけです。是非最後まで読んでもらえたら嬉しいです。

小説家になろうをご利用の執筆者さま、そして小説を読もうをご利用の読者の皆さま、こんにちは。


6月に企業の採用活動が解禁されたというニュースは、皆さんももうご存知でしょう。ええ、分かってます。分かっていますとも。「解禁なんて名ばかりで、もっと前から面接や面談が始まってるし、内定もらってる奴らもいるじゃないか。」と仰るんですよね?ええ、その通り。かく言う私も、就職活動真っ盛りの中、3〜5月には企業の採用面接、説明会に走り回っていました。


さて、今回のお話はシンプルな雑談です。皆さんは「小説家になろう」「小説を読もう」を利用されている文明人ですので、もちろんツイッター、Instagram等のSNSを利用されていることでしょう。金曜日になると、面白おかしいコラ画像で「土日が来るぞ!」と狂喜乱舞し、日曜日のサ○エさんを見ていると、「仕事にいぎだぐない!!」と阿鼻叫喚の地獄絵図となっている様子…一度くらい見たことはあるのではないでしょうか?そう、私たちは基本的に「働きたくない」し、「休みが欲しい」んですよね。出来ることならずっと遊んでいたいし、わざわざ仕事なんてしたくない。


しかし、私たち就活生は、死に物狂いで就職をしようと活動をします。特に興味もない企業であっても、その企業の福利厚生が良くて、給料が高くて知名度が高ければ、その企業のことを調べ上げ、何とか

「合格」と言ってもらえるように努めます。そうやって運良く就職活動に成功してしまっても、数年後には「休みたい、辞めたい」と言うようになります。なぜなら、働かなければ生きていけないから。働かずに親の(すね)が骨になるまでしゃぶりついていれば、周囲から後ろ指をさされ、「クソニート」「お荷物」と罵声を浴びせられるからです。


さあ、6月の時点で五割の学生が、既に1社以上の内々定を保有しているとのことでした。ええ、その通り。私も内々定を4社保有し、つい最近5社目の内々定をいただいて就職活動を終えた人間です。そういった観点から、今現在NNT(無い内定)の人たちへ、そして未来の自分に不安を抱えている皆さんに、私なりのエールを送らせていただきます。


① 「就活なんて嘘つき合戦だよ」というのは嘘であり本当


はい、そのまんまです。よく就活を終えて得意げになっている学生や、お祈りメールに心を殺された学生たちが使う言葉、「就活なんてしょせん嘘つき合戦」「嘘を上手くつける人間が勝つ」という言葉。これはまあ、嘘では無いでしょう。類義語に「コミュ力ある奴が有利」、でしょうか。


そりゃ、自分の良いところを存分にアピール出来る人間が有利になるに決まってます。例えば、○○という資格を取得した学生A.Bがいたとしましょう。彼らはどちらも「ただ何となく、取っておいたほうがいいかもな〜」という気持ちで資格を取得しました。では、面接で資格を取得した動機を尋ねられたとしましょう。


A「いや別に、なんか取ったほうがいいかな〜って思って。」


B「あらゆる知識を身につけることが私の力になると感じ、挑戦してみようと思ったからです。」


はい、これは割と極端に書いていますが、割とこういう人はいます。そして大抵の場合、内定を多く取っているのは後者の方です。どちらも嘘はついていませんよね?ただ、「何となく有利かなー」っていう言葉を、Bさんは上手く言い換えたのです。聞き手としては、Aさんのことを「計画性のない、特に何にも考えてない人なのかな?」と思うでしょうし、Bさんのことを「挑戦を恐れない、意欲的な人だな」と思うのではないでしょうか。Bさんだって、本気で挑戦を好んでいるわけではありません。けれど、嘘をつかずに伝え方を変えてしまうだけで、こんなにも印象は変わっていくのです。ですので、正しくは「自分のアピールポイントを上手く言い換えられる人間が勝ちやすい」ということになりますね。


② 学生時代の経験とかないし、アピールポイントとかねぇよ。


ええ、分かりますとも。私だって特に大きな経験をした訳ではありません。大学時代は友達と遊び、サークルにもほとんど参加していませんでしたし、何か活動的に学習、研究をしたわけでもありません。バイトだって何となくやってただけです。さあ、そんな皆さんに朗報です。別に企業は、「大学時代に頑張ったこと」を聞いているわけではないのです。私が多く活用したのは、高校時代の部活動です。企業の採用担当さんって、本当に体育会系のエピソードが好きですよね。スポーツに打ち込んだ、何かに3年間やりきったというのは良い印象を与えます。3年間もやってきたなら、1.2つは何かエピソードも思いつくでしょう。別に、これは文科系の部活動でも良いんです。もし大学時代限定のことを聞かれたのなら、この高校時代の経験を踏まえた結果としてやっていることを語りましょう。「高校時代に取り組んでいたテニス部の活動から、大学時代でもテニスを楽しんでいました。」なんて具合にね。え?高校帰宅部でノンゼミバイサー?それは知らん。


③ 今は転職が当たり前だから、ファーストキャリアとかどうでも良い。


まあ、もちろんそんなことはありませんよね。現在の学生たちが必死に大学受験をするのは、「大学によって就職活動に響くから」というもの。まあこれの賛否はとりあえず置いておいて、「Fラン」「MARCH」なんて言葉やくくりがある時点で、今はそれを認めざるを得ませんよね。それは、転職市場でも同じです。


「え?パナソ○ックで、その歳で営業部長?ほう、なかなかの経歴をお持ちですね。」


「え?糞雑魚工房で平社員?3ヶ月で辞めた?な、なるほど…」


さあ、どちらを取りたいと思うでしょうか?これも極端な例ですが、転職市場でももちろん学歴差別のような、いわゆる「企業差別」も存在します。前職でどのような活躍をしたのか、どんなキャリアを積んでいるのか、即戦力か。」というのは、転職市場では非常に大切なものになります。むしろ、特にキャリアやアピールポイントがなくても社会へ入り込んでいける新卒採用の方がよっぽどイージーゲームです。ファーストキャリアはなるべく吟味し、後悔のないような企業を選んでください。


④ 「営業」ムリ。残業10時間以上とかムリ。年間休日130日欲しい。


落ちます。こういう人は現時点で内々定をもらっていない人が多いと、私個人の肌では感じています。理想とは大切です。自分が身を置いて、長い時間を犠牲にして働くわけですから、自分に合った条件を求めるというのは当然必要なことです。ただ忘れてはならないのは、それは企業側も同じということです。優秀な求人は優秀な学生ももちろん集まって来ますので、そういった競争に勝つための材料が必要です。私は私立文系、いわゆる「私文」ですので、営業職を排除していけば求人の数はもちろん減っていきます。自分の理想と現実をしっかりと比較し、自分の許容できる範囲をしっかりと見つけておきましょう。


⑤ 内定辞退の連絡って、マジで電話か直接行かないとアカンの?


え?「まだ内定も出てないのに辞退の話とかすんじゃねぇよ○すぞ」?すみません。本当にすみません。でも、こういう悩みのも就活生の大きなものの一つなんです。


まあ、これに関しては「それが無難」としか言いようがありません。ただ私の経験としては、最初のタッチはメールでもいいと思いますよ?重要なのはしっかりと辞退の旨を伝えることです。向こうが「電話で確認したい」と思ったら、メールを見たら電話をしてきてくれます。その場合はそれに応対して、きちんと辞退すればいいのです。「話すのが怖い」という気持ちは痛いほどわかりますが、思っている以上に何も言われません。「辞退の理由」を尋ねられるだけです。「ふざけんな」とか、「直接謝罪にこい」っていう企業は、電話越しに「すみません」といって電話を切ればいいです。そういった企業に就職せずに済んだ幸運を祝いましょう。よって、直接謝罪に行く必要はまるでないと思っています。「一度会って話したい」と、お世話になった担当さんが仰るのなら、それは貴方自身で決めてください。辞退を考え直すよう説得されるというめんどくさいイベントを味わうかもしれませんが、「残念だけど頑張ってね。」という、哀愁漂いながらも気持ちのいいイベントを味わうかもしれません。


就職活動は、多くの学生が味わうことになる鬼門です。始まる前は憂鬱だし、祈られたら怒りで打ち震えることもあるでしょう。しかし、就職活動の中で得られる気づきや、そこで出会える人間など、決して全てがマイナスなわけではありません。皆さんが納得のいく就職活動が出来るよう、私も陰ながら祈っています。……何か、どっかのステマブログみたいになったな。

最後まで読んでいただき、本当にありがとうございました。感想、評価、励みになります。またどこかでお会いしましょう。

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