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天使と悪魔と僕

作者: 桃真


ドラマや映画、漫画なんかでよく見る葛藤を表す時に出てくる天使と悪魔。

そんなのただの比喩で、本気にするなんて馬鹿げてるって小さい頃は思ってた。

だけど、最近自分の中に天使と悪魔とそれを見てる僕を感じるんだ。


他の人は多重人格者と言うけれど、僕の人格は僕でしかなくて。

だからこそ、僕はこんな自分が嫌になる。





僕が自分の中に天使と悪魔を見るようになったのは中学生にあがってからだ。

その頃僕はいじめを受けてて、学校では友達がいなかった。

僕はいじめの原因はこの性格だろうと、いじめっ子と同じ性格になろうと努力した。

そうして僕はいじめられなくなった。でもそれは友達ができたとかじゃなくて、ただただ学校で話す人ができただけ。学校では明るく、盛り上げようとする反面、他の人からの目を気にするようになった。

家では俗に言う根暗の部類だけど、自分でいられるって感じてた。

だから、性格を入れ替える時、僕は僕の中に天使と悪魔を作った。





そんな生活にも慣れたある日、僕はある女子生徒に恋をした。

生まれて初めての恋、一生無縁だと思ってた感情に戸惑いながらも僕は勇気を振り絞って告白をした。

OKを貰えた時はただ嬉しくて、もう死んでもいいって思った。

その子に好きでいてもらえるように、自分の素ですら偽って、偽って、偽り続けて。

いつの間にか僕は僕の素がわからなくなってた。

自分の中の悪魔が天使の首を少しづつ少しづつ締めていく感覚。

だから僕は、天使と悪魔を共存させた。

互いが互いを認識しつつ、非干渉。完全に独立した思考を自分の中に二つ作った。


君が僕に笑顔を向けるたび、可愛いと思う反面、他の人にも見せてるんだろう?と疑ってしまう。

君が僕に好きだと言ってくれるたび、嬉しいと思う反面、本当に思っているんだろうかと考えてしまう。


嫉妬や束縛とはまた違って。相反する感情が同居している感覚。

そんな感覚を認識するたび、僕は僕を殺したくなる。

いや、実際に殺していたんだろう。

君に邪な感情を抱くと、決まって逆の感情が湧き上がる。

自分のしたいことを自分に抑えられる。

いつも他人の目を気にして、僕が他人の為に動く。

そうすると僕の中の天使と悪魔はそれぞれ違うことを考える。

それが表に出ることは無い。

いや、出しちゃいけないと、また自分で自分を抑えているんだろう。

自分を隠しながら、人に嫌われないよう、僕を出してる。

そうして今日も僕は電車に乗って学校に行き、友達と過ごしながら僕を消費する。



昔から他人は嘘をついちゃいけないってよく言う。

嘘はよくないことだから。人を傷付けるから。

確かにそうだ。嘘は良くない。

だから僕は嘘をつかない。

絶対に。何があっても。











僕は多重人格者じゃない。





















じゃあ、オレは???

これは実際に僕が考えていることを書きました。

文の乱れ、支離滅裂な部分があると思いますが、御容赦ください。

質問や、ご意見ご感想、批評や文に対するアドバイスなどよろしくお願いします。

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