登場人物紹介(ネタバレ有)
*分かりにくいところがある様なので、詳しい人物紹介です。ネタバレが嫌な方は、ブラウザバックでお願いします。
シャルロッティ(十二歳):
本作の主人公。
腰まである真っ直ぐで鮮やかに赤い髪に、薄い琥珀色の瞳。
綺麗な女王様系お姫様。
現国王の末姫だが、次期大公になるべく、大公家の養子となる。
しかしながら、王位継承権は放棄していない。
老大公に嫁したヨアナに懐き、重度のシスコンを発症中。
因みに、三兄妹の末っ子だが、実の兄たちとの仲は、ブラコンまではいってないけど、それなりに良い。
主神の恩寵か、幼い頃から聡明で、生まれた瞬間からずっと記憶がある。
腹黒で、為政者としての矜持が高く、それ故の冷徹さがある。
大公(八十三歳):
シャルロッティの養父。
整えられた白髪に、薄い琥珀色の瞳。
ロマンスグレーなお爺様。
先々代の国王(シャルロッティの曾祖父)の末の弟。
シャルロッティと同じく、王家の鬼子と呼ばれる程、頭が回る。
お年なので足が悪く、移動は車椅子。
年の差半世紀以上の新妻が、愛おしくてしょうがない。
養子のシャルロッティよりも、老獪な腹黒。
大公妃(十八歳):
短編の主人公のヨアナさん。
シャルロッティの養母。
赤毛混じりの金色の髪に、暗めの青い瞳。
おっとりとした、癒し系お姉さん。
伯爵家の出で、兄が一人と、妹が一人いる。
妹が主神の寵児であり、それ故に家族や婚約者の愛情が妹に集中し、愛されることがなかった。
階段から転がり落ちて、記憶喪失になったため、当時婚約していた侯爵家に婚約を破棄された。
そして、万が一の場合の備えの一環で、シャルロッティが成人するまでの大公家の繋ぎとして、老大公に目をつけられ、大公妃となる。
侯爵子息との婚約中は、諸々のストレスのせいで、性格も陰険と評されることが多かったが、記憶がリセットされたため、性格も侯爵家と婚約する以前のものに戻った模様。
記憶が無いので、記憶喪失以前の自分の事は、何処か他人ごとにしか思えない。
今は、老い先短い旦那やシャルロッティとの時間を大切にしたいと思っている。
シャルロッティとの年の差が、親子というより、姉妹のものであるため、シャルロッティからは『お義姉様』と呼ばれる。
ゼノン(二十二歳):
シャルロッティの長兄で、王太子。
癖のある金髪で、薄い琥珀色の瞳。
髪は肩甲骨あたりまで伸ばして、首の後ろで括っている。
お色気むんむん、フェロモン系王子。
左目の目元に泣き黒子有。
幼い頃から、老若男女を惑わす無駄な色気を垂れ流しにしていた為、何度か貞操の危機に曝されたことがある。
そのせいで、人間嫌いは免れたものの、大分人が悪い。
今は、砂漠の国から嫁を貰って、幸せいっぱい。
新婚生活を全力で満喫中。
ラザロス(二十歳):
シャルロッティの次兄で、第二王子。
短く刈り込んだ、青みがかった黒髪で、薄い琥珀色の瞳。
ストイックで精悍な騎士系王子。
軍部に所属しているため、ガタイ良し。
兄妹の中では、人格的に一番まともな人。
家族は好きだが、王妃の不義によって産まれた為、その辺りでわだかまりがある。
理想の夫婦は、兄夫婦ではなく、大公夫妻。
昔より妹の表情が豊かになって、良かったと思っている。
独身者なので、最近兄夫婦が仲睦まじ過ぎて、心が折れそう。
ルゥルゥ(十九歳):
王太子妃で、シャルロッティから見ると、兄嫁にあたる女性。
砂漠の国出身。
波打つ漆黒の髪に、黒い瞳。
白人系の他とは違い、肌は褐色。
エキゾチックな妖艶系美女。
弱肉強食で殺伐とした故郷の後宮を生き延びただけあり、強かな腹黒。
砂漠の民なので、良くも悪くも愛情を与える対象が明確。
似たような悩みを持った夫とは、早い段階で意気投合した。
夫は愛を叫んでくれるし、義理の弟妹も可愛いので、婚家には満足している。
『陽輝姫』(十六歳):
大公妃の妹で、シャルロッティは認めないが、義理の叔母。
明るい色調の金髪碧眼。
ふわふわ妖精系美少女。
シャルロッティと同じ主神の寵児で、彼女の場合、人の心に入り込むのが上手かった。
そのせいで、二つ上の姉である大公妃は、孤独な日々を送る羽目になる。
王太子妃曰く、上手く訓練すれば、優秀な娼婦や間諜になれたとのこと。
但し、独善的な愛情で純粋培養されたため、非常識な行動をとることがあり、そのせいで、シャルロッティの逆鱗に触れた。
シャルロッティに張り倒された衝撃で、引きこもり中。