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出会い1
先日、家の掃除をすると奇妙なものがたくさん出てきた。
見覚えのない歯ブラシ(使用済み)
見覚えのない指輪
買った覚えのない塩昆布にスルメ
買った覚えのない茶碗
一体これらはいつどこで買ったのだろうか?
どんなに考えても記憶の引き出しからは出てきそうにない。
まぁ、それは今は良しとしよう。
そんなことよりも、もっと奇妙なことは…
ーーーーー何なんだ、この女は。
目の前には黒髪ロングの女の子。
白い肌に大きめの黒い瞳、華奢な体。
どこからか、儚さや孤独、そんな雰囲気を感じる。
俺の好みにドストライク。
少し意地っ張りな感じもするが、可愛いだけの子より少しくらい捻くれていた方が面白い。
こんな女の子と巡り会えるなんて、幸運以外の何物でもない。
喜ばないなんてことがあり得るだろうか?
いや、喜ぶに決まっているだろう。
ーーーーーただ、こんな状況で無ければ。
そう。少女はほんの数分前、俺を見つめてこう言ったのだ。
『私を成仏させてくれ。』
短くてすいません!
すぐ続き書きますね(^^;;