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ピュア  作者: 紅奈
5/7

信じてた。

長らくお待たせいたしました?

綾が真琴に告白した週の日曜日、二人はデートの約束をした。もちろん真琴から誘ったのだが。そして土曜日、綾はデートに着ていく服を買いに出掛けたのだが、そこで有り得ないものを目撃してしまった。


ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー


綾には、2つ年下の妹がいる。今日はその妹と一緒に服を買いにきた。母には言いにくく妹に相談したところ、


「一緒に行って選んであげる‼︎」


と言われた。妹…名前は亜依というが、亜依は綾と違って活発で友だちも多い。オシャレにも興味はあるようでいろんな服を着ていた。


「お姉ちゃん、普通になんでも似合うんだけどなぁ。」


などという妹に


「それじゃ困るんです、初めてのデートくらいはせめてオシャレしたいじゃないですか。」


と言い聞かせた。


「ねぇ、亜依。わたしには何色が似合うでしょうか?パンツ?スカート?それともワンピース?あ、でも短過ぎるのはちょっと恥ずかしい…。」


綾はすごくテンションが上がっていた、亜依も呆れるくらいに。


「あ、お姉ちゃん。この服絶対似合う‼︎これに、これ…。それとメガネもやめようか。」


そんなこんなで亜依に決めてもらった服。綾は真面目なイメージがあるから落ち着いた色がよく似合うしそんな服もたくさんもっている。亜依はむしろイメージを変える、つまり明るい青色を選んだ。デザイン自体は落ち着いていて、だが、肩が出るようなデザインになっていて大人っぽい服だ。下は白いスカート。本人の要望で長さはヒザより少し上くらい。本当はもう少し短いのにしようとしていたが恥ずかしいらしい。


「うん、お姉ちゃんバッチリ‼︎似合ってるよ✩」


と亜依から褒められ綾も思わず顔がほころんだ。その服を全部買い、靴を見に行った。綾はやはり少し高めのヒールがいいだろうか、などと考えていた。ふと周りを見ると亜依がいない。


「亜依、亜依⁉︎」


読んでみたが返事はない。すごく心配になって店中を探しまわったが、どこにもいなかった。すれ違いで戻っているのかも。そう思い、綾も戻ろうとした。


その時ー。


真琴らしき人をみた。後ろ姿ではあるが、見慣れた姿だった。


「三神さ…。」


呼ぼうとしたときだった。


「真琴!待たせたね、ごめん‼︎」


そう言って真琴に駆け寄ってくる女の人を見つけた。綾はわからなかった。


「んーん、オレもいまきたばっか。行こうか、ましろ。」


そう言うと2人はハグをした。キスまで。綾は理解した、2人は恋人同士なのだと。そして綾の中でなにかが崩壊した。真琴はましろと呼ばれた女性と綾の横を通り過ぎようとした。だが、気づいた。気づいてしまった、綾だと。


「綾ちゃん…⁈」

「っ…‼︎」


綾は駆け出した。全速力で走った、家まで一歩も止まらずに。妹を置いてきたことを途中で思い出したが、それでも止まらなかった。止まれなかった。家に帰って自分の部屋に駆け上がり、部屋に閉じこもった。しばらくして妹が抗議にきた。


「もう、お姉ちゃん‼︎あたしほって勝手に帰らないでよ!」


答える元気などなかったが心配はかけたくないので


「ゴメンね…亜依。」


とだけ答えておいた。

展開的にお分かりの方もいらっしゃるとおもいますが、あともう少しで最終話となります。それまでもう少し、お付き合いください。

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