2話 ノートに記す自分の思い(2)
俺がふと、口に出した一言。『曲』まあ、ぞくにいう歌だろう。
かの有名なシナリオライターも作詞・作曲をしていた。
俺に曲を作る才能はこれっぽちも・・・微塵もない!!
しかし、俺には小説を書くという技術がある。それは詩を書くこととなんら差はない。
鈴麻さんと仲良くなる絶好の機会かもしれない。
なので俺は、すぐさま親友に相談をメールで送った。
すると、バイブはメールしてから30秒たらずでなり始めた。
内容は簡単にまとめると「意味が分からない」とのこと。
説明をするために、電話しようとしたら、またメールが来て・・・
「彼女と今デート中だから今日はメールしてくんな!」と書いてある。
そう、奴には彼女がいた。同じバスケ部の女子キャプテン。
親友も男バスのキャプテンで、あまりのラブラブに学校中でバスケ部に入ると
彼女ができる。といわれたぐらいだった。
まあ、それはどうでもいいのだが・・・
しかたなく俺はあのノートを見ていた。
いつになっても、捨てることのできないノート。
彼女は、俺にこのノートを捨てさせてくれるような人になってくれるのだろうか・・・
彼女は俺を受け止めてくれるのだろうか・・・
心には、不安だけが残る。また、同じ結末になりそうで・・・




