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プロローグ・俺はちっちゃい男です

俺は、幸せだったのだろう。

世界では、円高ドル安、ギリシャの経済破綻、各々の国での紛争。

でも、そんなこと俺みたいな一般人には関係がまったくない。

自分の国が危なくなるかもしれないなんて思ってないし。

もし、危なかったとしても子供の俺には降りかかることなど何一つない。

だから、俺は幸せなんだ。そう、幸せなんだ。

恋して振られるなんて、そんな世界の大変なことに比べればたいしたことはない。

でも、でも、それでも、俺にはなによりも大事なことなんだ。


俺、柊修平は恋をしている。そして、告白できないという自分のチキンさに悲しむ毎日である。

俺はこの思いを詩で訴えている。歌を作っている。悲しくて、ちっちゃい恋の歌

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