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三十九回目 般若の笑み

今回は、間をおかずにお届けできました!


 その後、ベルードに連れられ宿屋に帰る途中、どうして俺が牢屋に捕まっていることを知ったのか聞いた。

 事件は日も昇り始めの早朝。そこらの商人たちが仕入れなどに動きだす時間だ。いくら衆人たちの前で立ち回りをしたとはいえ、他所からきた旅人が誰の連れかなんて、いくらなんでも分かるはずがない。

 

 そんな俺の疑問はすぐに解決する。

 

 道すがら「肩凝ったぁ~」だの「疲れたぁ~」など、すっかりいつもの飄々とした調子に戻ったベルードに、のらりくらりと答えをはぐらかされながら宿に戻ると、答えが待っていました。

 

 リュノアさんが泊まっている部屋に、神妙な顔をしたシスターと知らない場所に付いて来て緊張している小さな男の子がいた。

 二人ともベットに腰掛けており、その対面にリュノアさんとアトスの姉妹がイスに座ってシスターと男の子に話を聞いていた。


 ベルードに連れられた俺が部屋に入ると、シスターと男の子が勢いよく立ち上がり、物凄い勢いで頭を下げて謝り始めた。


 いやぁ~、途中で止めなかったら土下座をする勢いでしたね、アレ。・・・この世界にあるか分からないけど。


 そこからは、簡単な自己紹介タイム。お互いに自己紹介をしあい、シスターさんから事の経緯を説明する。

 説明している間、俺はというと、ありがたぁ~いお説教をリュノアさんとアトスから受ける。

 えぇ、もちろん正・座・で。

 いやぁ~、リュノアさんに般若を見たよ。マジだぜぇ・・・。


 そこの男の子くんよ。そんなシスターさんの影に隠れて怯えてないで助けてくれよ・・・。


 ちなみに、シスターさんが『シェーレ』。男の子が『キト』くん。

 二人とも金豚が言ってた孤児院の子たちで、かなり嫌がらせを受けていたらしい。いつもシスターのシェーレさんと、キトくんのお兄さんが追い返していたらしいでけど、そのお兄さんが仕事で不在なのと、今回、強行手段で強面のヤツラを差し向けてきたのが不運にも重なってしまったらしい。

 そんな危ない状況で・・・、


「こちらの方が助けてくださいまして・・・本当になんとお礼を言ったら良いか・・・」

 そういって、改めて頭を下げるシェーレさん。それを見て、慌てて頭を下げるキトくん。


「いやいや、人として当然のことをしたまでですよ。か弱い女性と小さな子どもが危ない目にあっていたのですから」


 いつもより五割増しで、キメ顔をしつつ返答をする。

 ついでに歯も「キラーン」と光らせてスマイル、スマイル♪


 「して、そのこころは?」

 「綺麗なおねいさんと仲良くなりたいっ!」


 ・・・はっ!?

 アトスの絶妙な掛け合いに、思わず拳を握り力強く答えてしまったじゃないか!?


 恐る恐る周りを見ると、アトスはやれやれと言った感じため息をつき、ベルードは相変わらずの食えない笑み。

 リュノアさんは・・・・・・あれ? なんか笑顔なんだけど・・・目が笑っていない気が・・・。


 「・・・・・ライハくん」

 「ハイっ!!」


 笑顔なのに、とてつもない威圧を放つリュノアさんの言葉に、脊髄反射で答える。

 これは・・・逆らったら殺されるぞ!!


 「・・・あとで、お仕置き、ね?」

 「・・・・・・は、はい・・・・」


 お仕置きって、確定ですか!? 確定なんですね、リュノアさん!?


 悄然と項垂れる俺と、そんな俺をニコニコと笑顔で眺めるリュノアさんの姿に、シェーレさんとキトくんはおろおろとするばかりなのであった。

そして、話は進まず・・・

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