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三十四回目 吹っ飛ばす!!

長らくお待たせしてすみませんでした。

この場をお借りして、

明けましておめでとうございます。

今年もどうか、拙作をよろしくお願いいたします。


 とりあえず、お決まりな感じで乱入、と行きますか!


 騒動の場に近づくスピードを一気に上げ、残り数メートルまで来たところで軽く地面を蹴る。

 そのまま目的物(・・・)まで低空飛行!


 「・・・からのぉぉ・・・超低空、スカイキィィィィック!!」


 右足を勢いよく伸ばした状態のまま、目的の筋肉隆々なハゲ頭の男(めんどくさいから、『ハゲ頭』にしよう)の脇腹に右足がめり込む。


 ドゴッ!!


 人体から出る音としては、今まで聞いたことがないような打撃音を奏でつつ、苦悶の表情をしながら吹き飛んでいくハゲ頭。


 ドガァァァン!!


 飛んでいった方向にあった建物の壁に激突し、激突した勢いで崩れた壁に埋もれるハゲ頭。

 そして、今までハゲ頭がいた場所に、何食わぬ顔でスタっと着地する、俺。


 そして、今、目の前で起こったことを呆然とした顔で見る、周囲の人々。

 同じように、こちらも唖然とした表情で飛ばされたハゲ頭が埋もれている崩れた壁のあたりを見つめる、細身の男・お姉さん・子どもの当事者達。


 ・・・決まった!!

 

 『いや、明らかにやりすぎじゃろ・・・』


 ため息をつきつつ、どこか諦めたようにつぶやく朱雀。


 そうか?

 いやしかし!

 お姉さんを助ける為だ、仕方ない!


 『・・・あえて何も言わんが、ちと周りの空気を読んだらどうじゃ? 我が主よ』


 空気?


 朱雀に言われ周りをよーく見渡してみれば、皆さん呆然としたまま、時が止まっている。


 『・・・・・・やりすぎた?』

 『・・・うむ』


 そうして朱雀に言われ周りの空気を感じ取り、一人冷汗を流し始める。


 「・・・・・・はっ!?」


 しかし、相手も荒事を生業としているのか、周囲の人たちより一足早く正気に戻る、細身の男(こいつは『細男』にしよう)。

 

 俺に対して警戒の眼差しを向けると瞬時に片手を服の中に入れ、何かを取り出そうとする。

 

 その気配を感じ取ったのか、ワンテンポ遅れてお姉さんも正気に戻り、声を張り上げる。


 「あぶな・・・!!」

 「てめぇ! よく、どゲらボォ!?」


 ドゴォォォン・・・!!


 「・・・・・・い・・・」

 

  

 でも、そこは問屋が卸しません!

 お姉さんが叫ぶよりも早く、細男の動作に気付いた俺は、細男がなにか言っているそばから、左足で回し蹴りをその顔面に喰らわせ、ハゲ頭が埋もれている場所へ蹴り飛ばす。

 そして、声を張り上げるも、目の前でまた一人人が蹴り飛ばされていくのを見て、声が尻すぼみになるお姉さん。


 うん、そんな唖然とした顔も綺麗です!


 『いやいやいや! そこは違うじゃろっ!?』


 朱雀の、芸人もかくや、というツッコミを受けながら、お姉さんの綺麗なお顔をいつまでも飽きずに眺めている、俺であった。

今年も頑張って書いていきたいと思いますので、皆様、よろしくお願いいたします

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