二十二回目 ・・・やっちまったい・・・
長らくお待たせしました。
ゴンッ!
辺りに何かを鈍器で叩いたような音が響く。
俺の心情的には、「カッキーーン・・・」という、往年のホームラン王と言わんばかりの快音だったのだが・・・。
「・・・ふぅ」
とりあえず、手に持っていた棒を振りぬいた姿勢で一息付く。そして、額に手をかざして炎の玉が飛んで行ったであろう方向を見て、一言。
「ホームラン!」
空いてる手で拳を握り、勢いよく空に突き出す。
お決まりのガッツポーズも忘れない。
やっぱり、フルスイングした玉が勢いよく飛ぶと、気持ちいいよねっ!
俺のそんな気持ちとは裏腹に、周囲は随分としらけた空気が流れている。
俺と朱雀以外の全員、あのベルードでさえも唖然とした表情でこちらを見ている。
『・・・なぁ』
『なんじゃ、我が主』
『皆さん、なんであんなに驚いてらっしゃるんですかね?』
『・・・・・・』
『・・・ねぇ、朱雀さん。沈黙は痛いからやめて』
『・・・すまん。あきれて言葉が出なかったのじゃ・・・』
『何気にひどい言い様ですね・・・』
『仕方ないじゃろ。我が主は、「常識」というものが無いからのぉ』
『・・・俺、なにか不味いことした?』
『不味いも不味い。大有りじゃよ。見てみぃ、あの者らの顔を』
朱雀に言われ、三人それぞれの顔を順に見る。
アトスは、これでもかと言わんばかりに目を見開き、
リュノアお姉ぃさんは、口をあけてポカーンとしており、
ベルードは、唖然とした表情から一転、何がおかしいのか、笑いを堪えながら俺を見てくるし、
「・・・・・かなり、マズッたみたいだな・・・」
『・・・本当に、今更じゃな』
・・・・・・どうしようかなぁ~、この雰囲気・・・。
俺は三人それぞれの表情を見渡し、大量に冷や汗を流しながら、この場をどう切り抜けようかと苦慮するのであった。
短いですが、更新します。
誤字・脱字等ありましたら、教えていただければ幸いです。
それにしても、また短くなったな・・・