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夏の夢の中で

作者: 檸檬

ノートのページが風をうけて


やわかな羽を持って蝶々のように舞っていた


誰かに書いた手紙が浜辺の風をうけ


お船の帆のように旗めいていた


夢の中に大切にしまった


引き出しの四角の枠越しに


夏の光が溢れてくる


その光を受けて咲いた花


蝶が花にとまり蜜を吸う


花びらはそっとしなって優しく受けとめている


白い紙がわたしの心の花になるのなら


ペンを取りその蜜を吸うだろう


白い花の心にインクの傷がついてしまっても


白い花はあい色に染まり優しく受けとめてくれる


いずれ色褪せて散っても


それはいつか


羽をもって飛ぶ蝶々に


蜜蜂、蜻蛉、蝉に


大樹の下の土から這う蟻に、


ひなびた紫陽花に


高く伸びる向日葵に


そよぐ青い稲穂に


空に広がる枝葉に


木陰に集う鳥たちに


光の中を舞う風に


そしてどうかあなたの頰を撫でる夜風に



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― 新着の感想 ―
[良い点] ノートのページが、蝶のようにやわらかな風に舞って。浜辺の風に、帆のようにはためくそれは、誰かに書いた手紙。冒頭の情景からとても印象的です。 心の引き出しの中に、大切にしまっているもの。そ…
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