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察して欲しい

作者: 秋暁秋季

注意事項1

起承転結はありません。

短編詐欺に思われたら申し訳御座いません。


注意事項2

ちょっと考察が必要そうな話になりました。

――遊ぶ予定? 明日空いてるけど、明日遊ぶ?

――いや、流石に其れはちょっと……。

――あらそう。


「生きてきた中で何時も思うのだけど、皆突発的な予定、嫌がるよね」

友人と何時か遊ぼうと言われた時のこと、とりあえず昨日で言う今日が空いていたから、日時指定をしていた物だけど、断られてしまった。

と言う訳で、ただいま私は夢だったケーキ四個食いに挑戦しながら、目の前と彼と話をしている。

「心の準備とか色々あるんだろ」

「そう。私には全く分からない感情だけど、貴方が言うならそうなのかもね」

基本的に私の予定といのは一秒ごとに変わる。足が動いた時点で、今までの予定を全て捨て去って、新たな予定を構築する。電車の乗り換えを忘れて過ごすせいか、そんな癖が着いた。

故にその日がもしも空いていて、突発的に予定が入っても、特段驚く事はない。場所と時間だけを聞けば、その場に赴く。其れに拒否も嫌悪もない。

今日も遊ぶ予定がなしになったので、夕方くらいからケーキの予定を立てた。私にとって、特段不満はない。

「貴方は嫌だった?」

「いや、別に」

「そう。なら良かった」

彼は餡蜜を一つだけ平らげて、まだ皿に残るケーキを一瞥した。貴方が食べたいのならば、奢ってあげる。誘ったのは私なのだし、それぐらいは是非。

そう思って口を開こうとしたら、彼の方が口を開く。

「ケーキは要らない」

「そう。貴方はとっても察しが良いから、女の子と上手くやって行けそうだね」

如何せん、『察して欲しい』という気持ちが分からないので、思った事は出来るだけ口に出すようにしている。『何かして欲しいものは無い?』『言って欲しいことは無い?』『言わないと分からないから、私と同じようにしてね』と。

彼は少しうんざりした顔で、私を見ると、ぽつりとこう言った。

「ここに来るまで、再三『ケーキを奢ってあげる』と言われれば、そうなるだろ……」

「そう。私のお友達は、伝えても『そんな事言ったっけ?』と言われるから、つい癖でね」

私はちゃんと口に出しているつもりだけど、届かなければ意味が無い。だから多少うんざりした顔をされても、『察して欲しい』と言われても、私が納得するまで口に出す。

彼は何とも複雑そうな顔をしていた。私は何また間違えたのだろうか?

察して欲しいという癖に、自分は相手の言ったことさえ覚えてない。という話。

だから彼が少し曇ってるんです。

まぁ、本人は気にしてませんが。


これ、人間の悪いところではありますし、私の悪いところでもあります。

私も人の事は言えないんですよ。


察して欲しい。なんて言いますが、基本的に人間はテレパシー持ってないので、口に出さなきゃ分かりません。

人間観察の最果てに出来る行為です。


それでも言ったところで、ろくに聞いてないんですよ。

だから何度か同じ問いを繰り返します。

それでもって『その会話5回目』とかなります。

私の一例ですね。


でもみんなそうだと思うので、あんまり悩む必要はないんじゃないかな?

過去に固執し過ぎないことです。

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