主との再会 8
剣技大会表彰式
士官幼年学科剣技大会2日目
士官幼年学科剣技大会表彰式
優勝 エリーブラウン 特待学生
準優勝 アンジェラ クロード3年生
3位 ロイ ラッセル 2年生
4位 レヴィン グレバドス3年生
表彰式が行われ、各成績によりメダルが授与される。そして、制服につけるピンバッチも副賞として贈られた。
剣技場の舞台に上がり、4名に大きな拍手と歓声が送られる。4名全員大きな怪我も無く表彰式に参加出来た。
ちなみに、アンジェラにはエリーが治癒魔力で痛みを和らげる処置をした。
エリーが舞台から降りると、ゲードニー アルバレス学科長が寄って来る。
「エリーさん、おめでとうございます、予想以上でした。強さは本物ですね、それと、ジョージアさんとは適当に相手してくださいね」
学科長は微笑んでエリーの朱色の瞳を見つめる。「それでは」2週間後よろしくお願いしますね」
「はい、わかっています」
エリーは少し微笑んで頷いた。
「それでは、失礼致します!」
エリーは腰からスッと曲げ敬礼した。
学科長は右手を挙げて、ううんて感じ去って行った。
学科長が離れると直ぐに、アンジェラが横に来て「エリー様、この後宜しいでしょうか」
エリーはアンジェラの顔を見上げて「あのアンジェラ様、様付けはご容赦下さい、他の学生の目もありますし、私が誤解を受けますので」
アンジェラのブルーの瞳が少し寂しそうになって「しかし、わたくしとしましては、気持ちが・・・・・・」
エリーが少し悪そうな顔になる。
「だから、私の評判が下がるのです、傲慢とか、腹黒とか、性格が悪いとか、勘弁してください」
エリーは更に言う。
「年上の美少女に、それも学生会副会長にですよ、明らか年下の少女が様付で呼ばせてるてどんな風に見られるか」
エリーが呆れた顔をして「面倒事はごめんです」
アンジェラはエリーの右手を取り「エリー様は、昔は人の評判なんて気にしなかったじゃないですか」
エリーは優しくアンジェラの手を解いた。
「今は、エリーブラウン 士官幼年学科学生なんです」
アンジェラはしょうがないという感じの顔になる。「はい、理解しましたわ」
「それでは、エリーさん今日は、エリーさんのお家にお邪魔させて頂きましわ」
「エリーさんとお二人でじっくりお話しさせて頂きます、宜しいですわね」
アンジェラは澄ました顔で言った。
エリーは「しょうがないですね、私もいろいろお話ししたいですし、家族も紹介致しますね、アンジェラ様」
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