エルデン奪還
ルーデンの守衛隊に追い出されるように次の町、エルデンを奪還する為に作戦続行が言い渡された遠征隊、規模も馬車2台で済むレベルにまで縮小し、もう次にサーヴァルキングに会えば全滅は避けられない状況に・・・。
・・・だが姉の敵を討つまでは帰れませんよね?ええ、そうです。
もう少しすれば枯れた森が見えてくる。かつてはマルフェナの森と呼ばれていた森だ、今となってはスカスカの枝地獄、見通しが大変良い、そして何かが暴れている。
「何か居る!」
ミナが土煙の方を指さす、エルは無関心、後ろも気が付いているようだ、ひとまず馬車を止め、様子をうかがう。
「とりあえずキュリア・・・ああ、いや、何でも無い」
「必要ですわよね?」
なにかとこの女は理解が早い、キュリアの手元にはエルとミナがある。
「さっすがぁ!」
ルナはミナを掴むと早々に様子を見に走ろうとする。シーズも慌ててエルを掴んでルナを追う。
「ちょっとまて!もう少し慎重に行動しろ!」
「そうは言っても・・・手下のサーヴァルの姿が無い・・・やるなら今でしょ?」
「とは言ってもだな・・・そもそもこっちも人手が無い・・・そもそもがサーヴァルキングを相手にする人数じゃねぇ」
・・・本来は逃げるべき、セビア サーヴァルキングのように聖魔術士達の力がどうしても必要となる状況、誘導出来ればルーデンまで引き付けて守衛隊と一緒に討伐したい所だが、ルーデンまではかなり遠い。
「この手帳によると、 どうやらあのサーヴァルキング、エルデン支部の聖騎士団支部長、ゴーゴン エルダーみたい、これって元々ファーバンテセウスから逃げてきた部隊の一人の日記なんだよね、24回目のレーヴェン攻略部隊」
「24回目!?」
「声でか・・・あー・・・」
二人は影の下に入ってしまう・・・居場所がバレてしまった。
ゆっくり上を見上げればゴーゴン・サーヴァルキングと思わしきサーヴァルキングと目が合う・・・これはやるしか無い。ひとまず部位破壊を検討する。基本的にサーヴァルとは多脚の化物、世間的にミノタウルスと呼ばれる魔獣の多脚版と言って良いだろう・・・当然攻撃属性は炎だ、それくらい常識である・・・訳でも無い、特に無い系だ。理解が出来ない。
シーズとルナは足の一本の切断にそれぞれ成功する。しかしエルとミナの実剣化が解除される・・・した覚えが無い。2人の意識は無い。慌ててただの剣を抜いて応戦する、その頃にはキュリアとサーミャが救援に来てくれた。
「丁度良い!二人を頼む!」
「どう言う訳ですの?!」
「行くぞ!キュリア!」
言われるがままにエルとミナをそれぞれ担いで戦闘から遠ざかる。その途中でサーミャがある違和感に気が付いた。
「なぁ?おかしくねぇか?」
「何が・・・ですの!?」
「ミナの奴、聖魔力が空だ」
「言われてみれば、エルさんも空ですわね?」
「まさか・・・」
「ええ、そのまさかですわ・・・保護魔法が作動しましたわね?」
「そんな事ある?」
「・・・今起きて居る事じゃありません事?・・・聖剣の聖魔力が規定値を下回ると自動で実剣解除するこの魔法が作動するという事は・・・」
「でも、あの二人、聖魔力そのものが無くて聖剣の特性を全く使えないんだが?」
「となると、考えられる事は一つ・・・吸われた・・・ですわ」
「じゃあ聖騎士がヤバいぞ!?」
「・・・その点・・・心配無いかと・・・聖魔力そのものが無いのですし」
木の陰に隠れてひとまずエルとミナに聖魔力を注いでいく、5秒後に二人は胃液をぶちまけた。
「大丈夫ですの!?」
「・・・思いっきり吸われ・・・ました・・・」
「でしょうね?保護魔法で実剣解除される程ならば」
キュリアはエルの背中をさするサーミャを眺める・・・何も言わない感じだが・・・恐らく今日が実戦だろう。あの傷一つ無い剣身を見れば分かる。体が痙攣しているかのように激しく震えている。聞いている限りでは恐らく初戦、それも聖魔力を吸われて即退場となれば・・・心情は言うまでも無い。だがそんなのを癒やしてやる時間も無い。直ぐ後ろの枯れた木が崩れる。
「これはマズいですわね」
「気持ち悪いと思うが走って貰う!行くぞ!」
キュリアとサーミャはエルとミナを引っ張って馬車まで逃げる、サーヴァルキングはシーズとルナが別方向へ誘導、その先にあるのはエルデンだ。
・・・きっつ。
肺が爆発しそうだ。森を抜けてもひたすら走った、障害物と言えばこの先のエルデン他無い。何キロあった?多分5kmぐらいだ。ひとまずエルデンの町中で隠れて息を整える、キュリアは察しが良いから多分ここまで馬車を連れてくるとは思うが、このままでは馬車も餌になりかねない。
ゴーゴン・サーヴァルキングは切り落とした足の再生を始めている。早くしなければ今までの努力も無駄そのもの・・・。
・・・いけるか?・・・行くぞ?
自問自答をしながら覚悟を決めて建物の影から一撃を加える、もちろん決定打にはならない、しかし狙うべき所は把握している、やはり問題はそこまでたどり着く方法だ。だがルナがゴーゴンだった物の頭に真横から剣を突き刺す、剣は抜かずルナはその先の住宅の窓へ、上には洗濯ロープがいくつもある、真横の建物の高さもそれなりに高い、ゴーゴン・サーヴァルキングはその場に倒れる、それに巻き込まれないように逃げるが最後の浄化手段が無い、これをやらなければゴーゴン・サーヴァルキングは再生を始めてしまう。
何か無いか・・・?
辺りを見渡して色々探す、聖石の破片でもいい、何か無いか?
瓦礫の下に長剣が一本有るのが見えた、そこまで走って瓦礫の下から抜き取る。
「・・・ちきしょう、ただの剣だ!」
装飾こそきらびやかだった印象が残るが聖魔力を感じない・・・そもそも聖剣側が実剣化出来る時間は持って2日程度、それを越えると絶命する、そしてサーヴァルと化す。こんな所に都合よく落ちているはずが無いのだ。
地面が少し揺れる、ゴーゴン・サーヴァルキングが立ち上がってしまった。
「シーズ!何してるの!」
ルナに怒鳴られる。しかしゴーゴン・サーヴァルキングはルナに目もくれない、シーズに目線が行っている。後はキュリアが察して来てくれる事を祈る他無い、それまで起き上がれは倒すを繰り返す他無いようだ。自前の剣と曲がって錆びている剣をぎゅっと握りしめ、とりあえず走る。そして自前の剣で攻撃を受け流しつつ、拾った剣をゴーゴンだった物の腹に突き刺した、ゴーゴン・サーヴァルキングが大きなうめき声を上げ完全に沈黙した。これでしばらく時間稼ぎが出来るはずだ、誰でもいい!早く来い!
シーズは大きな溜息を吐きながら拾った剣を引き抜いてその辺に放り投げる、そしてルナの剣を引き抜いてルナに投げた。
「あーヒヤヒヤした」
「悪かったな・・・キュリア達はまだか?」
「多分まだ掛かる・・・」
「復活しちまうぞ・・・?」
「たぶん・・・その心配は無いんじゃ無いかな?」
ルナはゴーゴンだった物から指輪を抜き取る、引っ張るだけで腕がもげた。ゴーゴン・サーヴァルキングはサラサラと灰になっていく、聖剣で浄化するとサーヴァルはしばらくすれば必ずこうなるのだがこの場に聖剣は無いはずだ。
「魔剣、エレベラかな?これは・・・」
「なんで分かる?」
「指輪の内側に書いてある」
「そこのひん曲がったボロ剣が?」
「たぶん、そう・・・こんな所に長剣が落ちてる訳無いじゃん、聖騎士団の標準予備武器はこの片手剣だよ?長剣なんて聖剣も合わせて2本もなんて重くて動けたもんじゃない」
剣身が瓦礫に潰されて変形してしまったエレベラと思わしき剣をルナは拾い上げて振り回す。
「・・・装飾も、大分古いね」
「まぁ確かに・・・でもなぜ浄化できた?」
「魔剣は聖剣の上位互換だよ?当たり前じゃん」
「そうなのか?学校でも一切習わなかったぞ?やけに詳しいな・・・」
「うーん・・・?まぁ・・・その手の書物は・・・学校にもあったよ・・・?ひとまずキュリアちゃん達と合流しよ?」
・・・何か妙だな?シーズはそう思いながらルナに引っ張られて入ってきた門の方へ行く、門の外にキュリア達が居た。
「ご無事でしたのね?」
「へーへー・・・ついに聖剣無しでサーヴァルキングを仕留めるようになったか、このクソ聖騎士どもは」
「こら!サーミャ!」
エリスがサーミャの頭を叩く。サーミャは悲鳴を上げた。
「・・・で、エルとミナはどうだ?」
「聖魔力不足で起きて居るのがやっとですわ・・・聖魔力を吸い取る系のサーヴァルキングだったご様子で・・・まあ、あなた達はそもそも聖魔力が存在しませんからね?吸われる心配も全く無かったと・・・本当に得体の知れない聖騎士ですわね、あなた達・・・」
キュリアが頭を抱えながら馬車を指さした。馬車へ行けばファナが聖魔力を二人に供給していた。
「・・・たぶん、明日まで動けないと思う・・・この二人」
「・・・悪いな」
「これしか出来ないから」
ファナはそう言ってまた聖魔力の出力に専念する。
ひとまず馬車をエルデンの中に入れる。一番近い民家の周りに聖石を置いて簡易的なセーフティゾーンを作る。サーヴァル避けで、かつての行商人は必ず持っていた物、馬車に乗せておくだけでもサーヴァル避けの効果があるが、攻撃は飛んでくるのであくまでも外泊や休憩する場合に使用していた。行商人がブラックアウト地域を通る理由が無くなった現在でも聖騎士団が同じ運用をしている。
民家の老朽具合はかなりきている・・・しかし使えない訳では無いようだ。
「・・・しかし」
・・・この女、よくできた女だ。
おっほっほと笑うキュリア、料理の見た目は低級貴族の家庭料理だが・・・味もたぶんそれ。低級貴族とは使用人を雇えない貴族を言う、小金持ちとも言われる。扱いとしてはギリギリ貴族に入る。あいにく市民階級育ちなのでその辺は知らないが、エルとミナ向けに食べやすい料理も別途用意する用意周到さ・・・しかし上級貴族であるメルブロア家のお嬢様、身の回りのお世話も全部使用人がやっていたはずだ、しかしミナも家事全般は最初からこなせる・・・つまりだ・・・と思ったらキュリア自らの口から明かされた。
「聖騎士と共にあるのが聖剣の勤め、家事が出来なければ聖剣など勤まりませんわぁ!!!!おっほっほっ!!!!」
「「・・・貴族育ちはレベルが違うわ・・・」」
エリスとサーミャはキュリアを見てそうぼやく・・・そう、花嫁修業のごとく、家事が出来るよう訓練されていると言う事だ・・・だが育ちも影響するのか、市民階級育ちのエリスとサーミャはなんとかのソテーやらアレを使ったこれのなんとか添え、みたいなおしゃれな名前の料理など聞いた事がある程度、名の無きよく分からない料理しか作らない、家事もそれなりの平均だ、しかしそれより下の貧困階級育ちのファナにとっては食べ物かすらも分からない料理、何これと言う顔をして一切手を付けられないでいる。その点、ミナの料理は貧困階級にとっても良心的、ミナは市民階級の家庭料理を作ってくれる、理由はシーズ達が市民階級育ちだからであり、逆にキュリアが市民階級の料理を作れないのは主人が没落しているとはいえ貴族階級育ちだったからとも言える。
エルはうつむきながら自分の手でスープをすすっている、実はキュリアの手で流し込まれそうになったからなのだが、食卓で食事を取るエルを久しぶりに見た・・・いつもはベッドの上で無理にでも食べさせている・・・食事とは到底言えた状態ではなかった。
食事が終われば片付けもキュリアが全部やってくれる・・・ルーデンで勝手に死なれるには本当に勿体ない女である。
「でさー・・・これからどうする?」
ルナがシーズに抱きつきながら今後について聞いてくる・・・とは言ってもルーデンを出てからまだ一日目だ、明日引き返しても何を言われるか分からない。
「サーミャ、地図」
「あいよ」
サーミャから地図を受け取りそれを食卓に広げる。大した大きさでは無いがロンドグルツ神聖王国全土の地図だ。ルーデンとエルデンはマルファナの森を挟んで直ぐ、一日もあれば余裕で到達出来る距離だった。しかし次のルーカスは違う、一週間掛かる距離だ。
「ひとまずルーカスまでは行こうと思う」
「・・・この人数で?」
お前、何言っているんだ?と言う顔でサーミャが睨み付けてくる。
「しょうがないだろ?一日でルーデン奪還してきたなんて言える訳ないだろ?」
「いいじゃん、別に・・・」
「この人数で無茶苦茶にもほどがあるだろ?」
「んじゃ適当に一週間ここで過ごして帰れば良いじゃん」
「その手もあるんだがな・・・移動してた方が安全というのは理解してるよな?」
「街に行けば餌がある・・・サーヴァルは人を食べますからね?中途半端に食い散らかすとそれがサーヴァルにもなってしまう・・・ブラックアウトは強固な支配術式・・・死体を怪物に変える・・・街から出てしまえば街を狙う襲撃は避けられますし・・・でも生活するならここが便利極まりないし・・・うーん」
エリスも悩む、雨風しのげてなおかつ、入浴にも制限の無い街での暮らしと、命の安全がおおよそ約束される野営・・・特に女の子にとっては野営は極力避けたい行為・・・川が無ければ汗を流す事も出来ないし、外で用を足すのも恥ずかしいはず・・・しかしそれを一番気にするはずのお嬢様は何と言ったか?
「つべこべ言わずに次の街まで行きますわよ!行ける所まで行って戻ってくれば少しくらいは人を足してくれるはずですわ!」
「さっすがキュリアちゃん」
ルナはそんな強気発言をするキュリアを関心する。サーミャは正気か?という目をしながら黙り込む。
「どうせ・・・死ぬなら、やれるだけやるべき・・・かも」
意外な事にファナもキュリアに賛同、投げやりな気もするが・・・。
「うーん、確かに・・・そうかもね?」
それでエリスも決心がついたのか、キュリア側に付く、それでサーミャが折れた。
「わーっかりましたって!」
「じゃぁ、明日からだね、ひとまず皆、寝ようか?」
「・・・俺は枕じゃないんだが?」
ルナはシーズを抱き締めたまま目をつぶる・・・こう言う奴なのだ。
ルナを引き剥がして外へ出る。月明かりも紫かかっているのはいつもの事、住居は女の子に明け渡して馬車で寝る・・・サーヴァルの襲撃の見張りも兼ねていたが特に何も来なかった。
翌朝、聖石を回収してルーカスへ向かう準備をする。特に道中難所は無い、ひたすらに平坦な道を進むだけ、立派な街道が整備されているのだ・・・流石に砂に埋もれて荒れ放題な所はあるのだが。
馬車はキュリアに任せてシーズは仮眠を取る。起きたら川の近くで休憩していたが、気を付けなければいけないのは水の中だ・・・水自体はブラックアウト下だからといって何かに汚染されている訳では無い、問題は中の生物・・・基本的に居ないはずだがサーヴァル化した魚も普通に居る。大概は巨大化するので深い所へ行くのは危険だ。
「・・・今どの辺だ?」
シーズは目を擦りながら馬車を降りる。まず目に入ったのは・・・下着姿のサーミャだった。
「・・・この・・・クソ聖騎士!」
「ちょっとまて!・・・まてまて!」
シーズは飛んでくる石を避ける。だがサーミャはまだまだ投げてくる。とりあえず馬車の裏に逃げるがその先にはキュリアが居た・・・あろう事か、彼女も下着姿である、サーミャとは違い、レースの目立つおしゃれな下着だ。流石は貴族と言った所である・・・いや、感想を考えている場合では無い。
「エルデンから出て3時間ほどですわ?何を焦っていらっしゃいますこと?」
見る気は無かったのだが、特に恥じらいも無く腰に手を当てて大きい胸を強調するキュリアをつい眺めてしまう。目を反らさなければ・・・と思って目を反らしたところでその先にはファナ・・・着ようとしていた服を着るのを一端辞めて後ろで手を組んで恥じらいながらうつむく・・・。
「シーズのえっち」
最終的にルナに背後から抱き締められた、もはや何も着ていない。
「馬車に戻る!」
「どうして怒っていらっしゃいますの?」
キュリアが距離を詰めてくる、さりげなく・・・ファナもだ。
「・・・むしろなぜ君が怒らないのか聞きたい所だ・・・」
ひとまず目を手で隠しつつキュリアの体を指さす。
「・・・別に何か気にする必要ございます?ルナさんとも毎日一緒に寝て、エルさんと毎日いちゃいちゃして・・・女の裸くらい見慣れてるはずなのではございませんの?」
「いやいや、流石に誤解だ!良いから服着てくれ!」
「聖騎士って聖剣と裸でいつも寝るはず・・・」
「そうですわよね?」
ファナとキュリアはそう答える。そんなはずは無い。ルナの束縛を解きながら馬車に戻るべく振り返ればエルが居た。
「・・・あり得ない」
「・・・もう勘弁してくれ」
エルは服で体を隠しつつ、キツい目つきでシーズを睨んできた・・・下を向きながらそっと馬車の荷台に乗り込んだ。その後は言うまでも無い。
余計な事を言われないように馬車をひたすらに走らせる・・・サーヴァルは全く居ない、夜になれば野営だ。
「いやはや・・・世の中には主人に毎晩抱かれない聖剣も居るのですわね」
キュリアとファナはおかしいな?という顔をしつつ、昼の事を蒸し返してくる。
「奴隷階級は強要させられるにしても・・・」
「・・・夜伽は普通じゃないと思う」
エリスとミナは困り果てた顔で答える・・・とは言っても身の周りの聖騎士には毎晩お盛んだったり、それをオカズにしてたり、とっかえひっかえしたりする非常識な奴らも居た事実も否定出来ない。あいにく自分らの主人はそういう事をしない、性別的に出来ないからそう言えただけ。サーミャが一切口を利かない、当然エルも・・・この様子からもこの二人もその事実が無かったと言える。そもそもエルとそういう関係になるには他の聖剣に比べてもかなり遠い。
「でも、シーズには私が居るじゃん」
「そもそもお前は最初から距離がおかしい」
「でも学校の皆からは夫婦って呼ばれてたでしょ?」
ルナはシーズにすり寄ってくる・・・金髪のロング、普段はポニーテールにしているが、食事などのプライベートではおろしている事も多い、体型はやせ形の身長低め、胸は控えめの美人顔・・・おまけに頭も良いし性格も悪くない、料理の腕だって悪く無い・・・最近は全部ミナがやってくれるので全て丸投げしてしまっているが、学生時代は毎日弁当を作ってくる奴だった・・・初めて会ったのはいつだったか・・・入学して直ぐなのには変わり無いが関わりを持ったのは半年後だった。
サラッとゴーゴン・サーヴァルキングを打ち取ったこの二人、次回はこの二人の聖騎士学校時代を覗きつつ、ルーカス奪還を目指します。
最後までお付き合い願えると幸いです。