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HA NI KA MI  ハニカミ  作者: 霜月 ハジメ
第一章 彼女たちの事情
1/73

1 プロローグ



「これ、HA() NI() |KA() MIのペンダントヘッドだよね?しかもスワロフスキーのシャクナゲ?」


「イイでしょー。選択授業一緒の子にもらったんだー」


「え?こういう高そうなのは、ガチャでもなかなか当たらないんじゃないの?」


「う~ん。その子、ペンケースもキーホルダーもHA NI KA MIのいっぱい持ってんるんだよ。幼稚舎からの生え抜きでスッゴイお金持ちだから、買い物でポイント稼げるんじゃない」


「だからって!」


「くれるって言うんだから、いーの。いーの」


「まったくぅ~。お礼はちゃんと言った?」


「言ったよ~。それより、お姉ちゃんはゲームの攻略進んでるの?」


「あんまり……。三人は攻略したんだけど、皇太子がね~」


「あ~、真面目なんだけどそのぶん選択肢読めないよね

「服とか買えないし、買い物ポイントも付かないから厳しいのかしら」


「お姉ちゃんの歳でキラキラの花柄とかヤバくね!姉ブランドのHA() ZI() RA() I()でも難しいそうWWW」


「は?まだHA ZI RA Iは着れますぅ~」


「じゃあさ!私に服とヘアゴム買ってよ。春の新作出たんだよ」


「無理、無理。いくらすると思ってるの」


「大好きな皇太子様の攻略、早く進むかもよ。いいじゃん」


「ダメなものは、ダ・メ」


「ちぇッ。ケ~チ~」


「ケチで結構。私そろそろ行くわね」


「え?早くなーい?」


「研修会で東京に行くから、今から出ないと急行に間に合わないのよ」


「東京いいなー。」


「遊びじゃなくて、仕事だから。夕方までみっちりカリキュラム入ってるし、逆に大変なのよ」


「へー」


「あんたも早く行きなさい!高校に遅れるんじゃないわよ」


「へーい」



 まさか、これが最後なるなんて思わなかった。




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