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人生たられば物語  作者: 北方 暮雪
人生のやり直し
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第二の人生目標 第1弾

目が覚めた。


昨夜の夢が本当であれば、これからオレは『あの時、やっておけば』などと思っていた事をすべてやっていこうと思う。

これからの第2の人生・・・・・を有意義に、そして将来、円満な家庭生活を送って、綺麗で若い奥さんもらって、などと妄想し始めるも現実は厳しい。


学校の時間割、机の前に貼ってあった。そして教科書類や鞄の中にある年間予定表をみるともうじき期末テストだ。

これはランクを上げるために勉強をし直す・・・必要もあるが、試験範囲表を探さなくては。どこにしまってあるのやら。

過去の自分は今の自分、とは言いつつも中身だけが違うので慎重にならなくてはならない事も出てくる。

未来予知に関しては一切口走らないようにしていかなくては。あ、アイドルグループの名前やら歌を聞いて『懐かしい』などと言わないようにしないと。ギャグもか。

これは制約キツイな。会話はなるべく相手に合わせて

いく方向性で考えなくては。


あまりにも色々な制約とやらなくてはならない事が多いので、とりあえずタスク管理しよう。

今、今日中、明日以降持越し・・・・カテゴリ分けしつつまとめて、その中で状況把握もしていこう。

考え方が中年サラリーマンだよなぁ、と心の中で呟きながらタスクリストをまとめていく。と言っても潤沢にメモ帳やらがないのでチラシの裏で代用するあたりが昭和の中学生。



現状の把握ができたので、とりあえず2学期の期末テストの勉強?でもするか。

意外と範囲が多い事に驚きつつ、昔?とったなんとやらで内容は把握した。

やはり大学時代に塾講師をやっていた知識もあるので比較的余裕と思われたが、教科が限られているので理科社会についてはまたやり直す羽目になってしまった。


なかなか難しい事やっていたんだよな。と感慨深くなりつつ週末の休みは勉強に追われた。

だってそうは言っても週明けたら期末テスト始まるから仕方ない。

学生の身分は比較的楽だった、と思って社会に出ていたが、これはこれでこの知識がなければハードルも高いよ。いつの世も現実は・・・厳しい。


さて、制約の多い中、いきなり成績上がることもどうかと思ったが考えてみると2学期の期末。そうするとランクを上げていくには3学期の評定を上げていかなくてはならない。

北海道の仕組みは、1年の最後の評定合計×2+2年の最後の評定合計×2+3年の評定合計×3=の数値でランクが決まる。


Aランクは一番上の数値で、例えば・・・

オール5で9教科=45×2+45×2+45×3=315


そこから20刻みに315~296がAランク、295~276がBランク・・・・となっている。そして今の・・オレはDランク。そこそこに普通な感じではあるけれど、当時行きたかった高校には行けなかったんだよなぁ、と思い出し「もしあの高校に入ったならば・・・」の目標で動く事を決めた。


そのためにはこの知識も新たに記憶できる能力もフル活用してまずは志望校に合格してみようではないか。




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