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思惟ちゃんと式神的な巨大ロボット  作者: 健野屋文乃
3章

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39/49

5話 窓の外には、赤い火星が見えた。

女将の間にある、かや風呂の古さに、この旅館の長い時間の流れを感じさせた。



榧風呂の湯船は、1人が入るにはちょっと広めで、ゆったりとしていた。



チーム・西の島の4人の思惟は、何となくの流れで、一緒にお風呂に入ることになった。



「この世で一番可愛いのだ誰だ?」


「それは思惟ちゃんだよ♪」


「えーマジですか~」



鏡に映る自分が味方なら、自分に対してどう接してくれるだろうか?



「思惟ちゃん可愛い」


「思惟ちゃんも可愛いよ」


「えーーーマジですか~」


「うんおっぱいは小さいけど、綺麗な形してるし」


「思惟ちゃんのおっぱいも綺麗だよ」



心の底に潜む不安を、紛らわすための自画自賛だけど、それを言い合える存在は、味方なのか?



少なくとも、12人に分かれた思惟たちは、味方な気がする。



そして、私自身も決して裏切る事のない味方でいたい。


ふと窓の外を見ると、赤い火星が見えた。



「私はもうちょっと入ってる」


「あんまり長く入っていると、のぼせるよ」



そう言うと、チーム西の島の3人の思惟は、内湯を出て行った。



同じ過去。同じ記憶。同じ声。同じ顔。同じ身体。



チーム西の島の思惟の4人目・思惟Ωは、3人の思惟の同じ形をしたお尻を、見送った。



チーム・西の島の思惟たちは、まるで無二の親友同士の様に楽しげにしていた。



他人ではない自分。


何を考えているのか解らない他人とは違い、思惟たちと一緒にいる時間は、ホントに落ち着いて癒された。



思惟Ωは、乳白色のお湯を顔に掛けると、溜息をついた。


そして、落ち着いて癒されてばかりは、いられない現実の事を考えた。



思惟Ω、彼女は覚えていた。


あの妖精の住む地下で、何があって、何をされたかを・・・



妖精たちは、使鬼を作ろうとしていた。



あの妖精の姫さまに仕えていた使鬼たちの様な使鬼を。


兵器としての使鬼だ。神将級の使鬼は、簡単に弾道ミサイルを叩き落とせる能力を持っていた。



姫さまのあの神将級使鬼は、60%が姫さまの魂の分霊で、あとの40%はあやかしだ。



だからこそ、声も顔も身体も違っていた。


それが、思惟の場合は、思惟の分霊率が、限りなく100%に近い使鬼が出来てしまった。



それは、妖精たちの技術では、理論上ありえないらしい。


使鬼使いとしての能力が強すぎた結果らしい・・・



それが、地下の妖精たちにとって、どういう意味を持つのかは解らない。



他の11人の思惟が、どれだけ使鬼の要素があるのかは解らない。



間違いなく11人の思惟は、100%の人間ではない。



99、9999999999999999999999999・・・・%と、


100%の違いが、どう出るのかは不明だ。



思惟Ωは、自分がオリジナルではない事を知っていた。



あの時の事は、【生まれた】と言う表現より、【存在が始まった】と言った方が、正しいかもしれない。



思惟Ωは、物質として自分の存在が始まった瞬間を、覚えている。



気体から物質化し、思惟Ωの存在は始まった。


少しづつ形成していく自意識と自分。


それはとても心地良い感触だった。


思惟と言う優しい少女の感覚は、とても心地よかった。



そして、自分と言う物質が、この世界に存在している充実感。


乳白色のお湯の中で、思惟Ωは、拳を強く握り、この物質世界の自分を強く意識した。




つづく



思惟たちヽ(*'0'*)ツ



思惟オリジナル(15)  旅館の女将修行中




【チーム・北の島】



α・・・ちょっとアホっぽい。弄られ少女。


β・・・ 賢者な少女。


璃琥りく・・・高跳び少女。美少女戦士。


思惟・女将・・・大人びた少女。



【チーム・南の島】



シルス・ ・・ デジカメ少女。日記を記す。


裸族・・・ コテカを装着した少女。


パンちゃん・・・ シルスと裸族が大好きな少女。


マイちゃん・ ・・キャラはパンちゃんと同じ。




【チーム・西の島】




ちーず・・・兄の狼図を嫁にしたい少女。


φ・・・ 初恋の少年を忘れられない。人形使い。


Ψ・・・ 惣菜買い出し担当。お金の管理を担当。


Ω・・・地下での記憶を持つ。


ν ・・・?




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