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11話 こう言う事か!

現在、思惟の住むこの街は、


街全体を何らかの結界で覆われ、


街の外へは出る事が出来ない。



夜になると、街上空で何かが爆発して、


夜空は深紅に染まる。



それが何を意味しているのかは、


街の人は何も知らない。



人々は、ただ深紅に染まる空を、見上げるだけだった。




「不吉な何かと、それを防ごうとする何かが、


攻防を繰り広げているような・・・・」



思惟は妖精の姫さまに、


その深紅に染まる情景の感想を言った。



「ボーとしてるようだけど、良い感してるね」



姫さまは「良い娘、見っけた♪」的に微笑んで、



「そう、私たちはその防ごうとしている側の人間で、


貴女も、その一員になろうとしているの」



「え?」



思惟の魂だけの身体にも、鳥肌が立った。


これはやばい種類の鳥肌。


身体が危険を察知したのだ。



やばいよ。やばいよ。


何か、危険な事に巻き込まれようとしている!



「私・・そんな・・責任がある事は・・・ちょっと・・・。」



と言うのが精一杯だった。




「そんなに怯えないで、あなた女将ジョショウでしょう。


毅然としてなきゃ・・・」





「女将って・・・私は旅館の女将おかみですけど・・・」





思惟の頭は真っ白になった。



この可愛らしい妖精の姫君は


女将ジョショウ = 女将おかみ


って思ってるのかな?



違うけど・・・


全然!違うけど、でもこの流れだと・・・・


なんやかんやで、もしかして・・・




「私が戦闘の指揮を執るの?」





思惟は、恐る恐る聞いてみた。





「その為の女将でしょう。


この旅館の女将は代々王国の将として、


戦場の指揮を執ることになってるの。


聞いてなかったの?」





おかしいとは思った。


年齢的にもこの旅館の女将は、継母がなるはずなのに・・・・


まだ高校に入学したばかりの、私に女将をやらせるなんて!


おかしいと思った。



こう言う事か!あのばばー!




つづく

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