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器用貧乏の異世界ハロワ  作者: タナベシュン
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序章

「そこに4つのステータスが見えるじゃろ?」


白髪に長い髭、しわくちゃの笑顔の老人が俺に話しかけている。

ステータス?開口一番何を言っているんだこのじいさんは。


「おや、少々端折りすぎたかのぉ」

困惑する俺の沈黙から察したのか老人は続ける。


「すまぬな、ワシがくしゃみをしたばかりに君は死んでしまったようじゃ。じゃが安心せい、すぐ別の世界で生き返らせてやるからの。」


死んだ?誰が?俺がか?!

って身体がない!手脚を動かそうにも一切の感覚がない!


「まぁ即死じゃったしな、覚えてないのは無理もない。いまは魂だけの状態じゃ。まぁ転生してしまえばすぐ元の身体に戻れるぞ。」


ホントか!なら早く元に戻してくれ!


「うむ、そこで話は戻るんじゃがの。そこに4つのステータスが見えるじゃろ?STR・DEX・INT・LUKそれぞれがお主の基礎ステータスを決める重要なものじゃ。お主には謝罪も兼ねてスキルポイントを300P与えよう。これをお主の好きなようにステータスに割り振るといい」


ふむ、ステータスの意味はそれぞれこんな感じか。

STR…筋力

DEX…速力

INT…知力

LUK…幸運


うーむ、どれも大切そうだ。


「ちなみに並みの人間が一生に得られるスキルポイントは100Pほどじゃ」


な!常人の3倍も貰えるのか!



よし、決めたぞ!

全てのステータスに均等にそれぞれ75ずつ頼む!


「…ほほう、それで良いのじゃな。では新たな世界での生活を存分に楽しむといい。そぉい!」


老人が手を振り下ろすと周囲に光の粒が舞い、幻想的な光景に目を奪われる。それと同時に視界は真っ白になり浮遊感だけが残った。


ここから俺の新生活が始まるんだ!

男ならこの展開、ワクワクしないわけがない!

なんて言ったって常人の3倍のステータス!

自然と笑みがこぼれるってもんだ!




ーーー




勉強も運動もできて、さらには書道や美術のコンクールで入賞するオールマイティな子供。

そんなやつが小中学生の頃、学年に一人はいたんじゃないだろうか?

それがまさにそのまんま俺。


周りの人間からは褒めちぎられ鼻高々にカーストのトップに立つ。人生順風満帆。やればなんでもできる気がする。



そう思っていた時期が俺にもありました。



大抵のことはやればある程度はできてしまう。

が、あくまでそれは"ある程度"止まり。

そんなジェネラリストではなく一芸に秀でたスペシャリストを世界は求めている。


それに気付いたのは死んでから、いや転生してからだった…

初投稿になります。

まったりと書いていくのでお時間あれば読んで下さい。

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