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偏在の理想ボーイ幻覚の普通ガール  作者: キャボション
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普通だね!(白目)

着ていたランニングウェアを脱いで洗濯機に入れる。その後に下着も脱ぎそれも洗濯機に入れ、タオルと替えの下着を用意する。そして風呂場のドアを開けてシャワーを浴びる。俺はこの時警戒をしていた。そう、乃木の覗き見だ。朝も事後のような真似をしてきたので一切の気を抜く事ができない。

しかし乃木の気配は感じられずシャワーの音が風呂場に響くだけだ。乃木は覗き見をすることはなかった。しかし彼女は策士だった。

その事に気付くのは体を拭いているときだった。

「あれ?下着が無い?まさか」

俺は体にタオルを巻き警戒しながら脱衣場を出た。それが間違いだった。

「とりゃ!」

横から乃木が走ってきて体に巻いたタオルを剥ぎ取ったのである。そして俺の裸体が露になってしまった。

「あぁぁぁぁぁ!」

俺は驚きの余り叫んでしまった。

「乃愛ちゃんはやっぱりおっぱいがおっきいんだねぇ」

乃木はニヤニヤとしながら俺の裸体を見ていた。

「はぁ、もう負けたよ」

「どうしたの?乃愛ちゃん」

「もう好きにしろ!」

「ほんとに?」

乃木の目は輝いていた。

「なんかもう、どうでもよくなってきた」

「ウヘヘ、じゃあ」

「なんだよ」

「とつげきぃぃぃ!」

「うわっ!」

乃木は俺を押し倒した。

「いや、ちょっと待て!それはマズイだろ!」

「あなたの事が好きだったんだよ!」

「取って付けたような告白やめろ!」

俺は乃木のことを押し飛ばした。この体は予想以上に力があるようだ。

「好きにして良いって言ったじゃん」

「常識の範囲内にしろ!」

「むぅ」

乃木はおもちゃを取り上げられた子供のような顔をしている。

「下着」

「下着?」

「俺の下着をどこにした」

「はい」

乃木は服から下着を出してきた。

「なんでお前の服の中に入ってるんだよ」

「隠して乃愛ちゃんの裸を見ようと思って」

「お前なぁ、そういうのを変態っていうんだぞ」

「知ってる」

「あとな、俺とお前は女の子どうしなんだから多少のボディタッチは大丈夫だとは思うんだ。それとだ。触るときは触っても良い?とか聞け」

「さっきダメって言ったじゃん」

「良いよ。さっきは悪かったな」

なんで俺が謝ってるんだろう。俺は少し不思議な気分になっている。

「それでは遠慮なく」

乃木は俺の胸を揉みしだいてきた。まるでその触感を楽しんでいるようだった。

「女の子ってみんなこんなもんなのか?」

「いや、私が特殊なだけだね。私、基本的には女の子の事しか好きになれないし」

「そうか、揉みすぎじゃないか?少し痛くなってきた」

「あと1分お願いします!」

「仕方ないな」

結局乃木は15分程俺の胸を揉んでいた。

「痛い」

「つい夢中になっちゃって」

「欲望とは恐ろしいものだ」

「ほんとね」

乃木は笑っていた。

「お前がいうか」

「あ、私の揉む?」

「遠慮しておく」

「えー?」

乃木は残念そうだった。

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