ある日突然神からカップ麺を授けられし原始人、あまりの美味さにマンモス狩りはもうオワコンと言い張りカップ麺狩りに命を懸ける!
「カップ麺、出来ましたよ」
そんな神の声と共に、
「「「「「「「「「「うおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおっ!」」」」」」」」」」
毛皮を身に纏った無数の原始人達が一斉が走り出し、大地に突如として
現れた巨大なカップ麺に向かっていく。
パオオオオオ~ン!
「「「「「「「「「「うわああああああああああああああああああああっ~」」」」」」」」」」
途中で原始人達よりも遥かに大きなマンモスが現れ、原始人達を
追いかけ回す。踏み潰される者、牙で吹っ飛ばされる者も多数いた。
「ムズイな、このゲーム。またゲームオーバーだし。最初の面で難易度
ノーマルでこれかぁ」
自室からテレビ画面に向かってそう呟く、とある一人の少年。
先ほどの光景は、原始人達を操作し巨大なマンモスなどからの攻撃を
かわしながら、神から授けられた巨大カップ麺を獲得し彼らの空腹を満たす
のが目標という一風変わったインディーゲームのプレーシーンなのだ。
製作者は四〇過ぎの男性で、子どもの頃に見たユニークなカップ麺のCMから着想を
得たそうだ。
「難易度イージーにしてみるか」
少年は設定から難易度を変更し、ノーマルからイージーモードへ。
「カップ麺、出来ましたよ」
「「「「「「「「「「「「「「「「「「「「うおおおおおおおっ!」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」
パオオオオオ~ン!
「「「「「「「「「「「「「「「「「「「「うわあああああああっ~」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」
「さっきよりはマンモスの動き遅めだし、原始人の数も増えてるな。今度はいけそうだ」
少年は画面と指先に集中し、コントローラを操作する。
「よぉし、いけた」
見事、原始人達を巨大カップ麺の置かれた場所まで辿り着かせることが出来た。
初回クリア報酬として武器【棍棒】をゲットすることも出来た。
「これでマンモスに攻撃出来そうだな」
続いて二面へ。
「カップ麺、出来ましたよ」
「「「「「「「「「「「「「「「「「「「うおおおおおおおっ!」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」
パオオオオオ~ン!
グオオオオオッ!
「「「「「「「「「「「「「「「「「「「「うわあああああああっ~」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」
「今度はマンモスだけじゃなく、空からプテラノドンみたいなやつが
岩攻撃までしてくるのか。やばっ」
初見、ゲームオーバーとなってしまった。
「棍棒で攻撃すれば」
二回目。
「木を棍棒で叩いたらどんぐりが落ちて、そこにマンモス誘導すれば
マンモスが滑って身動きを封じられるのか。これでいけそうだ」
プテラノドンみたいなやつの岩攻撃も見切って、見事クリア。
続いて三面。
「「「「「「「「「「「「「「「「「「「「うおおおおおおおっ!」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」
パオオオオオ~ン!
パオオオオオ~ン!
グオオオオオッ!
「「「「「「「「「「「「「「「「「「「「うわあああああああっ~」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」
「マンモスは二匹に増えてるけど、どんぐりで滑らせたら楽だな」
棍棒で木をぶっ叩く操作を行った。
グガグォォォォッ!
「罠じゃねえか」
木の上からサーベルタイガーが落ちて来て、なすすべなく襲われ
ゲームオーバーに。
「けっこう中毒性あるな」
少年、めげずにリトライ。
この『ある日突然神からカップ麺を授けられし原始人、あまりの美味さに
マンモス狩りはもうオワコンと言い張りカップ麺狩りに命を懸ける!』という
タイトルのインディーゲームはグラフィックが凄い。原始人の動きが
コミカルで面白い。カップ麺がやたら美味そうと巷で話題になり、そこそこヒットし、コンビニやスーパーなどの
カップ麵の売上アップにもそこそこ貢献したそうだ。




